南海キャンディーズ
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南海キャンディーズ(なんかいキャンディーズ)は、吉本興業に所属する漫才コンビである。略称は南キャン、南海。
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[編集] メンバー
- 山里亮太(やまさと りょうた、1977年4月14日 - ) ツッコミ担当。立ち位置は向かって左。通称山ちゃん。
- 山崎静代(やまさき しずよ、1979年2月4日 - ) ボケ担当。立ち位置は向かって右。通称しずちゃん。
現在は両名とも、テレビの字幕でも通称で書かれる事が多く、ほぼ芸名に等しくなっている。
[編集] 来歴
- 結成当初の2003年にM-1グランプリでは準決勝まで進み、翌年は同大会で驚異の準優勝を勝ち取った。それがきっかけとなり、テレビ番組やラジオにCMなど出演、結成2年で多数のレギュラー番組とラジオにCM、更に冠番組までもオファーされた。こうした多忙さゆえか、M-1グランプリ2006は出場を見送った。(不参戦についてのコメントが殺到したのち、山里は「ただしっかりと漫才、ネタとは向き合い続けます!」と自身のブログに投稿した)
- 2005年冬に、東京にも住むようになる。
- 2006年1月18日発売のゆずのアルバム「リボン」の「チェリートレイン」という曲に声で出演。
[編集] 特徴・エピソード
- 二人揃って大きくバンザイしながら出てきて決めポーズ(山里が向かって顔だけ観客に向けて体を左に向いて腕組み、山崎は正面を向いて右手を右ひざの上に乗せて右半身を前に出す)をし、山里が「ど~も~! 南海キャンディーズでーす!」、山崎が指で作った鉄砲で観客席を狙い「バン!」とやったあと、山里が「いやー、セクシーすぎてごめんなさいね」という登場の仕方をする(多少のアレンジがある事も多い)。
- 2004年M-1グランプリの決勝では山崎はバズーカを撃つ格好をして「ドーンッ!」と言った。
- いつも無表情でシュールな山崎のボソッと語るボケを山里が戸惑うもどうにか理解してツッコむ。そのボキャブラリーの広さは評価が高い。最後は山崎のボケに耐えかねた山里が「もぅー!」とブチ切れてネタが終わるか、もしくは山里のツッコミから静かに一礼、という流れで終わる。
- 独特の漫才は高い評価を得て2004年のM-1グランプリで準優勝。しかし、翌2005年は決勝進出コンビ中最下位の9位であった。因みに2004年の漫才をダウンタウン・松本人志は決勝1回戦と最終決勝のネタのクオリティ差を挙げ「ネタの出来に差があるということは、面白いことと、そうでないことがまだきちんと分かっていない」「決勝用のネタと言うものを分かっていない」「あれでは優勝できない」と酷評した(因みに松本は先輩の島田紳助が不祥事を起して自粛していたのに合わせ「裏番組に相方(浜田雅功)が出ているから」との理由で自身も2004年は出演を自粛。くりぃむしちゅー・有田哲平とテレビで視聴していた)。
- 当初「すずらん」と言うコンビ名だったが札幌吉本に同名のコンビがいたためコンビ名を変更する際、2人が可愛いと思う言葉を1つずつ出すことになった。山里は「キャンディーズ」、山崎は「南海」を可愛い言葉として出したため、ザ・プラン9のなだぎ武の提案で2つの言葉を繋げ「南海キャンディーズ」となったという。
- このことについては「クイズマジックアカデミー3」の芸能連想問題でも出題された。(但し「ザ・プラン9が命名」と書かれている。)
[編集] 逸話
- お笑いコンビ「足軽エンペラー」解散後、ピン芸人「イタリア人」として活動していたが鳴かず飛ばずだった山里が、当時「山崎二宮」として活動していた山崎をケーキバイキングに誘い、自分で考えた漫才のネタを書いたノートを渡しコンビ結成を誘う。山崎は当初告白されると思い戸惑いながらノートを読むが字が下手だったため「顔も字も気持ち悪い」と思ったらしい。しかし、当時の相方二宮が男前でネタに集中できなかったが山里ならその心配はない(「生理的に受け付けないルックス」とまでTVで公言している)と考えコンビを結成した。
- 山里はコンビ結成後もネタを書いたノートを保管し続け現在は何十冊にも及ぶ。
- 結成当初は漫才の最後に山里が「もうええわ」と言って終わっていたが次第に標準語のみになっている。
- ネタの中で山崎が「(山里の)メガネ叩き割るよ?」と言うことがしばしばあるが、ネタの中でどついた際、本当に壊してしまったことがある(蔓が折れた。悪意ではなく偶然)。
[編集] 受賞歴
- 2004年 第25回ABCお笑い新人グランプリ 優秀新人賞
- 2004年 第4回M-1グランプリ決勝進出 2位 ※結成から決勝進出最短記録(結成1年)
- 2005年 第40回上方漫才大賞 優秀新人賞
- 2005年 第5回M-1グランプリ決勝進出 9位
- 2005年 第43回ゴールデン・アロー賞 新人賞
[編集] 出演
コンビとしての出演作品を記載。単独出演作品は山里亮太、山崎静代の出演の項を参照。
[編集] テレビ
[編集] レギュラー
- クイズプレゼンバラエティー Qさま!!(テレビ朝日系)
- 笑っていいとも!(フジテレビ系、金曜)
- おはスタ(テレビ東京系、金曜)
- 南海パラダイス!(関西テレビ) 冠番組・関西ローカル
- おはコロシアム(テレビ東京系)
- 月刊MelodiX!(テレビ東京)
[編集] 準レギュラー
- ちちんぷいぷい(毎日放送テレビ) 水曜隔週・関西ローカル
- なるトモ!(よみうりテレビ) 木曜・関西ローカル
- ロンブーの怪傑!トリックスター(テレビ東京系)
- オールスター赤面申告!ハプニング大賞 (TBS系) 「JNNハプニングニュース」キャスター
[編集] 過去に出演した番組
- オモシロ好奇心☆どろんぱ!(2005年、よみうりテレビ) 関西ローカル
- 大阪情報箱(テレビ大阪) 関西ローカル
- エンタの神様(日本テレビ系)
- 笑いの金メダル(朝日放送・テレビ朝日系)
- 落下女(2005年 - 2006年、日本テレビ系)
- すっぴんジャパ~ン!(2006年3月11・18日、日本テレビ) 山里MC、山崎パネラー
- 欲9(2006年8月19日・9月2日、日本テレビ) 山里MC、山崎パネラー
- ブスラブ美人(2006年、フジテレビ系)
- アドレな!ガレッジ(テレビ朝日系)
- みてハッスルきいてハッスル(NHK教育)
- 働くおっさん劇場(フジテレビ) 副音声での出演
[編集] テレビドラマ
- アテンションプリーズ(2006年、フジテレビ系) 芳村智枝美 役(山崎・第1話、最終話)/岡場五郎 役(山里・第7話、最終話)
- 笑える恋はしたくない(2006年、TBS系) 長井鈴音 役(山崎)/ある男 役(山里・最終話)
[編集] ラジオ
- グーグーモンキーズ(毎日放送ラジオ) 準レギュラー
- 南海キャンディーズのオールナイトニッポンR(2005年7月9日、ニッポン放送)
- 南海キャンディーズ 山里亮太のヤンピース フライデースペシャル(2006年 - 、ニッポン放送)
- 2006年12月15日の放送に山崎がゲストとして出演
[編集] CM
- 大新社「プリティー」(女性向け求人フリーペーパー)
- au
- 「おサイフケータイ ―コンビニ篇」(山崎のみ)
- 「家族割ワイドサポート ―ゆきえは見た!篇」(山里のみ)
- カルビー「ピザポテト」
- サントリー「DAKARA」
- マクドナルド「サラダマック(トマトグリルチキンサンド) ―引き立てる・引き立てられる関係篇」
[編集] 映画
- ラブ★コン(2006年、松竹) 小泉理恵 役(山崎)/理恵のカレシ 役(山里)
- ONE PIECE エピソードオブアラバスタ 砂漠の王女と海賊たち(2007年、東映)
[編集] その他
[編集] DVD
[編集] 連載雑誌
- クールトランス「南海キャンディーズのMr.キャンディー」(ワニブックス)
- ぴあ関西版「魂のランググルメ」(ぴあ) 隔週木曜日
- 「南海キャンディーズ・山ちゃんのねぇ、ちょっと聞いてよ」(日刊スポーツ) 毎週水曜日(山里のみ)
- 関西ウォーカー「マルバレ」(角川書店) 隔週火曜日(山崎のみ)
- 週刊プレイボーイ「南海キャンディーズの2時間だけのトリオ」(集英社)
[編集] 関連人物
[編集] 外部リンク
- よしもとの超若手!足軽エンペラーと中山功太のホームページ(足軽エンペラー時代の個人ページ)
- 南海キャンディーズ山里のブログ