ハケンの品格
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『ハケンの品格』(はけんのひんかく)は、2007年1月10日から同年3月14日まで、毎週水曜日22:00~22:54(JST、初回は22:00~23:09、最終回は22:00~23:04)に日本テレビ系列で放映されていた篠原涼子主演の連続テレビドラマである。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] あらすじ
派遣社員として特Aランクの評価を受ける大前春子(篠原涼子)が3ヶ月契約で、丸ノ内にある食品会社『S&F』の営業事業部マーケティング課に雇われる。社内の人間関係に追われつつも、与えられたノルマを淡々とこなし、相手構わず言いたいことを言う。契約した事以外はしない。休日出勤もしない。残業も一切しない。そんな彼女に周囲は振り回されつつも、徐々に認め始める。
[編集] 登場人物
- 大前春子 - 篠原涼子(年収:不明)
- スーパー派遣社員。時給は超高破格の3000円(マグロの件で3500円に昇格)で、派遣企業「ハケンライフ」の特Aランクに入っている。期間限定の仕事が済むとどこかにいなくなる風来坊の様な人物。3ヶ月働くと3ヶ月間旅に出る。春子曰く、「派遣(派遣社員)は3ヶ月に1度、リストラの恐怖にさらされる」。
- 誕生日は1973年2月14日。両親は早くに亡くなっている。2007年1月~同年3月の3ヶ月契約で、大手食品会社『S&F』の里中率いる営業部マーケティング課で派遣社員として働くこととなる。「ハケン」として働いている時には春子の母親の親友である眉子が営んでいる『カンタンテ』の屋根裏で居候させてもらっている。自分のことは絶対に他人には話さず携帯電話の番号も教えず、関わり合いを持たない主義である。謎めいた女性だが、仕事は素早く正確であり、会社からの信頼は厚い。また、判明しているだけでも、超難関の資格を26個(以上)も持っている。資格が多すぎて履歴書の該当欄に書ききれないうえ、自分でも意味の解らない資格まで持っているほど。実際に最終話で『核燃料取扱主任者』は自分でも分からないと言っていた。
非常に無愛想で、例え上司であっても言いたいことをはっきりと言うため、東海林ら正社員の多くから反感を買うが心優しい部分もある。口癖は「~ですがそれが何か?」、「何か悪い予感が…」、「何だそのくだらない質問」、また失敗した場合は「私としたことが…」。 - 好物はフグ料理で、「死ぬほど好き」とのこと(最終話でふぐ調理師の資格も取っていたことが判明)。また、サバの味噌煮がお弁当の具材で一番好きらしく、譲れない所であるらしい。東海林をして「あいつの体はサバ味噌で出来ている」と言わしめたほどである。ハケン弁当の試食販売のときに、「サバ味噌だ…」と、セレクトメニューの一品として不採用となりかかったサバの味噌煮の写真メニューをじっと眺め、表情に出さないもののとても嬉しがっていた。
- 退勤後は居候先の『カンタンテ』の舞台で、いつもフラメンコを踊っている。また基本的に一匹狼を貫いているが、正社員との勝負事にわざと負けて正社員の面目を保たせるといった、正社員と共存していくための柔軟さを持っている。以前は東京中央信託銀行(ドラマ上の設定、架空の銀行だが日本長期信用銀行等を思わせる)に正社員として勤めていたが、経営統合の際にリストラされて派遣社員になった。正社員時代の春子はとても明るく、仕事で困っている同僚を自分の仕事よりも優先して助けていたという。また、カラオケが得意だったようだ。東京中央信託銀行退職後魚河岸でマグロの解体、せりなどの仕事を1年間していたが、これも雇い主から突然解雇された。そのときの春子は市場仲間とも上手く付き合っていた。
- 今までに明らかになっている資格は大前春子の資格を参照。数々の難資格を取得し合格証などを青いファイルにファイリングしているものの、未だ不明なものが多数ある。過去には総選挙のウグイス嬢をしており、ウグイスをした3人すべてを代議士に当選させたこともある。また速読術も心得ている。だが大型バイク運転をこなすわりには自動車修理の知識が全く無い、絵を描くことがきわめて苦手であるなど、不得意なものもある。
- 最終回でS&F側の契約更新を断り、S&Fを去ったが、今度は東海林が所長を務めている『S&F』子会社『S&F運輸名古屋営業所』で3ヶ月の契約でトラック運転手兼一般事務の業務を自ら申し出る。今回はマネージャーの一ツ木を通していないため派遣契約ではなく、東海林もしくはS&F運輸名古屋営業所もしくはS&F本体との直接契約、すなわち契約社員としての勤務となる。資格ではないが、地震予知の能力も、第6話の冒頭で現れている。
- 森美雪 - 加藤あい(年収:81万円)
- 23歳、新米派遣社員。23社の新卒入社試験に全て失敗した後、アルバイト生活を経て、ハケンライフに登録する。2007年1月~3月の3ヶ月契約で春子と同じく『S&F』営業部マーケティング課で派遣社員として働くこととなる。不器用で思い込みの激しい性格からか、空回りが多く、失敗が絶えない。リュート曰く「不幸な美人」。春子に出会ったことで、彼女のような派遣社員になることを目指し、勝手に「春子先輩!」と呼ぶ様になる。地震のときに守ってもらったことがきっかけで、里中に恋をする。本来は3月で契約終了だったが、里中の尽力で3ヶ月の契約更新が決まるも派遣を辞めて正社員として働きたいという願望があったため、両親が実家に戻るように言われたと嘘の理由で契約更新を断る。しばらくのアルバイト生活の後、憧れの『S&F』の紹介予定派遣(派遣社員として一定期間就業し、その後会社に適性ありと認められれば正社員に登用される制度)として働くこととなった。
- 里中賢介 - 小泉孝太郎(年収:580万円)
- 30歳、『S&F』営業部マーケティング課主任、入社8年目。人が良い性格で女性からの人気も高い。事実上の左遷人事ではあるが、新設のマーケティング課を任せられ自分なりにまとめようと努力する。同期入社の東海林とは親友で、互いに認め合う良い関係。春子に対してキチンと「大前さん」と名前で呼び、正社員と同じ様に接しているため、春子も相応の態度をとっている。派遣社員を軽視する正社員の姿勢に疑問を抱く。春子に恋心を抱くが、春子が東海林に惹かれていることに気付き、自分と向き合わない春子に東海林への思いを気付かせ、身を引く。バレンタインのチョコレート販売のときや、ハケン弁当販売のときに頭物(かぶりもの)を用意し使用させたほど、頭物を使うことが売上に効果があると思っているようである。美雪が考えたプレゼン企画が原因で桐島からさじを投げられ、S&Fの子会社へ異動させされる危機に陥ったが、東海林の助けにより免れた。「ハケン弁当」の販売などが成功したことによって「社長賞」を受賞したが、「ハケン弁当」は春子ら派遣社員の協力があったから実現できたとスピーチし自ら賞を辞退した。後に東海林が「S&F運輸名古屋営業所」に転勤した代わりと「ハケン弁当」の成功により営業部販売二課主任に昇進する。
- 東海林武 - 大泉洋(年収(S&F営業部時):625万円・名古屋営業所では不明)
- 32歳、『S&F』営業部販売二課主任。面倒見がよく仕事もでき、上司や部下からの信頼も厚い。しかし過去の経緯から大のアンチ派遣主義者で、派遣社員に対しては差別意識をもっている。また、仕事が積極的な反面、少々強引であったり自信過剰気味の傾向も。正社員を家族のように考えており、社員がリストラされ、社内に派遣社員が増えている現状を嘆いている。やたらと「人間として…」、「社会人として…」と情に訴える手段で、春子のクールさを非難し、着ている服から春子を「トックリ」と呼ぶ(わざと本名で呼ばない)。
- 生き方が正反対の春子とは犬猿の仲で、「クルクルパーマ」と天然パーマの事を指摘されることが多々あるが、マグロ騒動で春子に惹かれ、徐々に春子の実力を認め始める。
- 「天然パーマ」に触れると激怒する傾向あり。「ストレートパーマ」にも挑戦したことがあるようだが、失敗した模様。現在は「ストレート」という語句も彼にとって禁句となっている。好物は焼きそばパンで、本社営業部にいた頃はハケン社員にパシリをさせており、それが原因で契約半ばで仕事を放棄したハケンもいた模様(その代わりに森が入ってきた)。 特技はユーモア性の高い文章を書くこととホッチキス打ち。東海林が作った名古屋営業所の求人票もユーモアが溢れており、春子を意識した文面であった。
- 「ハケン弁当」を巡る騒動から会社を去るが、春子と里中に説得されて復帰。一度問題沙汰を起こしたために本社に戻ることが難しく、『S&F』子会社『S&F運輸名古屋営業所』所長に降格された。名古屋営業所では、「ネクタイ」と揶揄され、疎外される。降格1年後、契約社員として面談に来た春子を雇う。久しぶりの再会でも2人のやりとりは未だ健在である模様。
- 浅野務 - 勝地涼(年収:475万円)
- 23歳、『S&F』営業部マーケティング課新入社員。リュート曰く「あわてん坊ボーイ」。昆虫マニア。美雪に恋をする。後輩の那須田透が入社前、マーケティング課に訪問した際、その態度(挨拶がなってない、馴れ馴れしいなど)をマーケティング課の人々に詫び、那須田にも謝らせた。朝寝坊をしたため自分のデスクでおにぎりを食べて大前春子に睨まれたりしたが、浅野はこの1年で社会人としての自覚が育った。後に里中と一緒に営業部販売二課に異動となる。
- 黒岩匡子 - 板谷由夏(年収:520万円)
- 30歳、『S&F』営業部販売二課社員。東海林・里中とは同期入社で、仕事のできるキャリアOL。東海林と同じく派遣差別者。ただし美雪に対しては時に優しい言葉をかけたりという一面も持っている。東海林が会社を辞めた事に心配を抱いている。春子を敵視していたが、仕事の方向性が似ていることから普段は笑わない春子が笑顔を見せる程に意気投合する。後に里中が営業二課に異動となったため、営業部販売二課社員→営業部マーケティング課主任に昇進したが、コネ新入社員の那須田透が悩みの種である。
- 一ツ木慎也 - 安田顕(年収:402万円)
- 30歳、派遣会社『ハケンライフ』のマネージャー。常に腰が低く、初心者の美雪と、ヒューマンスキルゼロの春子が、なんとか任期満了できるように奔走する。また『S&F』のマーケティング課と美雪が発案した『ハケン弁当』の1000人アンケートに『ハケンライフ』に登録している派遣の研修会で協力させたり、『ハケン弁当』の販売会の宣伝も行ったりとマーケティング課を手助けしている。派遣社員のプロフィールが記載されている黒いファイルを常に鞄に入れて持ち歩き、東海林から免許の有無の問い合わせのときにそのファイルを開いて回答している。
- 竹井瞳 - 清水由紀(年収:253万円)
- 23歳、2007年3月まで営業部販売二課で勤務している派遣社員。香といつも一緒にいることが多い。春子、美雪が契約終了し会社を去った代わりに同年4月より営業部マーケティング課業務の契約変更となる。
- 島田香 - 入山法子(年収:269万円)
- 24歳、2007年3月まで瞳と同じ営業部販売二課で勤務している派遣社員。瞳といつも一緒にいることが多い。里中に好意を寄せている。瞳と同じく同年4月より春子、美雪が契約終了し会社を去った代わりに営業部マーケティング課業務の契約変更となる。
- 近耕作 - 上地雄輔(年収:420万円)
- 30歳、春子の進言により桐島が新たに営業部マーケティング課に呼んだパソコンができる派遣社員。パソコンスキルAランクでパワーポイントが得意。妻と子供がいる。アンチ派遣主義である東海林のことを嫌っているが、『ハケン弁当』の企画を譲っていることに「いいところもあるんだ」と見直している。S&Fの契約が終了したあとは、近自身が理想としていた『同一動労』・『同一賃金』の制度導入で正社員と派遣の格差がない会社への契約が決まり働き始める(実際は社員の派遣社員に対する差別心があるところではあるが)。
- 小笠原繁 - 小松政夫(年収:480万円)
- 62歳、『S&F』嘱託社員。かつてはバリバリの営業マンだったが、現在は春子に「マーケティング課のお荷物」と称されるなど、あまり働いているとは言えない。それでも会社を愛する心は誰よりも強い。年齢を理由に嘱託契約打ち切りの危機が訪れたが、国税局の査察の際、粉飾決算でないことを証明する手書き伝票を見つけ、何とか首が繋がる。しかし、「老兵は去るべきと」次の更新をしないことを決めるが春子に促され、会社に残ることを決める。後に里中、浅野は営業部販売二課に異動となったため、小笠原が唯一マーケティング課新設時からの社員となった。美雪が紹介予定派遣となったときは、パソコンがある程度できるようになった様。
- 天谷眉子 - 白川由美
- 58歳、タブラオ『カンタンテ』のママ。春子の母親の親友で、春子が東京にいる間『カンタンテ』の屋根裏に居候させている。春子が心を許す数少ない存在。悩む美雪の姿を、若かりし頃の春子に似ていると言い、見守る様な表情で接している。「面食い」を自称しているが、里中と東海林では東海林の方が好みと言っており、美的感覚は疑わしい。S&Fの桐島、会長の宮部とは、以前よりの知り合いである様子。因みに「タブラオ」とはフラメンコが鑑賞できる居酒屋のこと。
- 天谷リュート - 城田優
- 20歳、フラメンコギタリスト。眉子の一人息子。父親はスペイン人でラテン気質。春子の数少なき理解者。
- 桐島敏郎 - 松方弘樹(年収:1600万円)
- 60歳、『S&F』営業部長。小笠原とは同期で仲が良い。かつて春子の仕事ぶりを目の当たりにし、彼女を認めている。明るく部下からも慕われる良き上司だが、時折オドオドした態度も垣間見せる。妻は元派遣社員。正社員に代わり派遣社員を登用するのは、人件費削減のため企業として当然と考えており、能力云々ではなく、派遣と正社員をはっきりと差別している守旧派な一面も持っている。自分や会社に歯向かった者は何が何でも切っていく性格であり、里中をS&Fの子会社に異動させようとした。趣味は剣道で、道場で子供たちを指導している。
[編集] ゲスト
- 伊藤 - すほうれいこ(第1話)
- 派遣社員。『S&F』営業部マーケティング課で働いていたが、同社の自分に対する扱いが酷かったため、残り2ヶ月間の任期を全うすることなく一ツ木に電話で辞めたいと申し出る。この当時、ハケンライフに登録したばかりだった美雪はその話を嗅ぎ付け、春子と共に後任という形で『S&F』の派遣社員として働くこととなった。
- 緑川 - 渡辺いっけい(第2話、第3話)
- ロビンソン百貨店店長。かつて春子のアドバイスによりデパ地下の売上が大幅に向上し、自身も売り場主任から店長に昇進した為、春子に絶大的な信頼を寄せている。春子をデパートに革命を起こしたジャンヌ・ダルクと称える。
- ツネさん - 小野武彦(第3話、第10話)
- マグロ解体の神様と呼ばれ、『S&F』の企画でマグロ解体ショーに来てもらう事になったが、東海林の不注意な言葉が遠因で事故に遭い負傷、ショーに行けず。代わりに春子がショーの舞台に立ち、東海林や緑川らの窮地を救う。かつて春子はツネさんの下で市場の仕事を1年間しており気も合っていたが、春子が雇い主から辞めさせられた過去を里中たちに明かした。
- 本部長 - 須永慶(第3話)
- デパート「ロビンソン百貨店」本社の本部長。マグロ解体ショーを視察に訪れた。
- 美雪の母 - 大島蓉子(第4話)
- 森美雪の母親。上京した美雪のことを心配して、在住する群馬県から電話をかける。
- 村瀬早苗 - 工藤里紗(第6話)
- 派遣社員。『S&F』が主催するバレンタインデーのイベントのため、急遽登用される。里中に一目惚れしてイベント会場で告白するが断られる。ウグイス嬢を担当することになっていたが、その傷心で仕事を放棄する。
- 橋立くに子 - もたいまさこ(第6話)
- チョコレート店『シルスマリオ』の社長。初日のイベントが成功し、チョコレートの追加を了承する。しかし、翌日に東海林と春子の起こした不注意でチョコレートが売れ残り激怒。全国展開の話を白紙に戻すと言ったが、春子が娘の危機を救ったことから再び契約を交わす。
- 橋立あゆみ - 遠山景織子(第6話)
- くに子の娘。里帰り出産のため実家へ来て、妊婦の身でありながら母の店を手伝っている。東海林と春子が謝罪へ行った晩に破水を起こし、春子が助産師として手助けをし、無事女の子を出産する。
- ようじ屋 次郎・まち子 - 平野靖幸(第1話、第2話、第4話、第5話、第7話、第9話)、まちゃまちゃ(第7話)
- 春子たちが昼食を食べに行く定食屋「ようじ屋」を経営する夫婦。サバの味噌煮定食(500円)が美味いらしい。社内コンペに美雪が「派遣社員向けの弁当はどうか?」と発案。「それならようじ屋の米や野菜がいいのを使っているから」と、美雪たちが仕入先等を取材に行く。
- 宮部 - 大滝秀治(第7話、第10話)
- S&F会長。同社の80周年企画が選定されている時期に、以前から面識があった天谷とハケン弁当のことについて会食している。「社長賞」授賞式の日には、スピーチを終えた里中にハケン弁当を食べながら、そのことについて色々と問う。尋ねられた当人は黒岩が教えるまでこの老人が会長だと知らなかった。
- 麗子 - 松田一沙(第8話)
- 太陽銀行の頭取令嬢。ゴルフのコンペで初めて会ったときに話をした東海林のギャグを気に入り、お見合いをしたいと父親が代わりに桐島へ電話で持ちかけた。
- 那須田透 - 斉藤祥太(第9話、第10話)
- S&Fに来期コネ入社予定で浅野の後輩。大学の卒業も危ないぐらいの人物。クルクル(犬)の飼い主。しかし社会モラルが身についておらず、『ハケン弁当』の販売会場に飼い犬の「クルクル」を連れてきたり、先輩である浅野にも馴れ馴れしい言葉遣いをしており、里中率いるマーケティング課一同と黒岩も困り果てている。また自分が配属される場所は営業部マーケティング課はダメらしく、マーケティング課の事を「地味だ」と言ったことにより小笠原・浅野・近・美雪に不快感を与えてしまった。結局浅野が営業部販売二課に移動したため代わりに営業部マーケティング課に配属されるが早速主任である黒岩の悩みの種となる。
- 加藤のぞみ - 石田ひかり(第9話)
- 東京中央信託銀行時代に春子と同期入社した同僚。春子と同じく経営統合で会社をリストラされた。その後結婚し子供に恵まれたが子供が小学生になり子育てが一段落したことをきっかけに3月から派遣として働くことになる。ちょうどS&Fで用事があり春子と10年来の再会を果たすが、煩わしい人間関係を受け入れない春子の変わり様に動揺が隠しきれてない。しかし里中に現在の春子も人に頼られているということを聞き、安堵の表情を浮かべた。
- 土屋 - 金子賢(第10話)
- 『S&F運輸名古屋営業所』で働くトラック運転手。東海林に対して見下した態度をとっており、他のトラック運転手の頭的存在。福岡へ出発する直前に東海林の下では働けないと仕事を蹴る。春子が土屋の代わりに福岡まで行くことになる。
[編集] 大前春子の資格
[編集] 主題歌
[編集] スタッフ
- 脚本:中園ミホ
- 音楽:菅野祐悟
- 音楽プロデューサー:志田博英
- 協力:(なんだろう)日テレ映像センター、(なんだろう)日テレアート
- ナレーション:田口トモロヲ
- プロデューサー:櫨山裕子、内山雅博
- 演出:南雲聖一、佐藤東弥、茂山佳則、吉野洋
- 制作協力:オフィスクレッシェンド
- 製作著作:(なんだろう)日テレ
[編集] 放送日・サブタイトル・視聴率
各話 | 放送日 | サブタイトル | 関東(NTV) | 関西(YTV) | 札幌(STV) |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2007年1月10日 | スーパー派遣登場! | 18.2% | 19.0% | 27.0% |
2 | 2007年1月17日 | プライドとホッチキス | 18.6% | 19.3% | 25.9% |
3 | 2007年1月24日 | 社員の友情 ハケンの仁義 | 18.8% | 19.6% | 22.4% |
4 | 2007年1月31日 | 悲しい恋とお時給 | 20.1% | 20.6% | 24.5% |
5 | 2007年2月07日 | お時給インベーダーVSナマコ大先輩 | 18.6% | 21.3% | 24.2% |
6 | 2007年2月14日 | 涙の残業バレンタイン | 20.7% | 23.5% | 24.7% |
7 | 2007年2月21日 | 企画コンペに恋は厳禁! | 20.2% | 22.0% | 27.2% |
8 | 2007年2月28日 | 派遣にプロポーズ!? | 19.9% | 20.6% | 26.8% |
9 | 2007年3月07日 | スーパーハケンの過去 | 19.9% | 21.2% | 25.2% |
10 | 2007年3月14日 | 契約終了!! スーパー派遣最後のスキル | 26.0% | 25.6% | 26.3% |
平均視聴率20.1%(ビデオリサーチ・関東地区調べ) |
[編集] その他
- 「ハケンの品格」という題名は、2006年にベストセラーとなった『国家の品格』から来ているものと思われる。
- 社名に使用されている「S&F」とは「spoon & fork」の略である。
- 講談社の漫画雑誌「デザート」の増刊枠「Theデザート」の3月号と4月号にコミカライズが掲載されている。内容的にはドラマとほぼ同じだが、美雪の視点で書かれているのが特徴。また、登場人物によっては、ドラマとはまったく違ったキャラクターデザインになってしまっているので注意が必要。
- 北海道を中心に活動してきた大泉洋と安田顕の出演もあり、札幌地区(札幌テレビ放送)の視聴率は第1話で27.0%と他地区より高い数字となった。その傾向は第2話以降も続き、平均視聴率は25%を超えた。また、札幌テレビの子会社のSTVラジオでも番宣スポットが流れている。
- ビデオリサーチの関東地区調べによると、日テレ水10枠では「続・星の金貨」以来の平均視聴率20%超えを達成した。前回の「14才の母」の平均視聴率を1.5ポイント上回り、最終回の視聴率は26.0%を記録した。瞬間最高視聴率はラストシーンの28.9%。
- 第6話に登場するチョコレート店『シルスマリオ』は、実在の店『シルスマリア』をモデルにしたものと思われる。
- 同種作品としてコミック『さすらいの派遣社員 お竜!』(布浦翼・作、講談社BE・LOVE連載)。
- 2007年3月28日に発表された、明治安田生命の新入社員アンケート調査によると、「理想の女性上司」トップに篠原涼子が選ばれた。「姉御肌、頼もしい」といったイメージで、特に女性からの圧倒的な支持を獲得したが、このドラマで演じた大前春子のイメージも重なっているものと思われる。
- なお、実際の派遣社員はこのドラマのような、派遣会社が依頼した以上の職務まですることは無く、実際の職場からは「現実であれば完全な労働基準法違反」との声もある。
- 時給3000円(若しくはそれ以上)の派遣業務は、IT業界を中心に実在するが、大前春子のような事務職では希である。
[編集] スポンサーについて
このドラマは、派遣社員をテーマに扱っているためか、それに関連したスポンサー(human(派遣はヒューマンリソシア)とテンプスタッフ)がついていた。番組内で使用していた携帯はスポンサー関係によりNTT DoCoMoの機種だが、主演の篠原涼子が使用している携帯は本人がauのCMに出演している影響かA5521Kと思われる機種が使用されていた。ドラマで使われるケータイたち 2007年冬編 (ITmedia)
さらに、加藤あいが出演している賃貸雑誌CHINTAIもスポンサーに付いていた。
[編集] 関連商品
(値段は日テレ屋web)
[編集] サントラ盤
- 「ハケンの品格」オリジナル・サウンド・トラック ¥2,500
[編集] DVD
- 未定
[編集] 外部リンク
- ※順序:トップページ→ドラマ→ハケンの品格
[編集] 作品の変遷
日本テレビ 水曜22時枠連続ドラマ | ||
---|---|---|
前番組 | ハケンの品格 (2007.1.10 - 2007.3.14) |
次番組 |
14才の母 (2006.10.11 - 2006.12.20) |
バンビーノ! (2007.4.18 - ) |