公安9課
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公安9課(こうあんきゅうか)は、『攻殻機動隊』に登場する架空の組織。
俗称は「攻殻機動隊」で、さらのその略称は「攻機」。ただし、作品中においてその名称で呼ばれた場面は少ない。
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[編集] 概要
核戦争における行政再編で、2029年に内務省公安部内に設置された内閣総理大臣直轄の特殊部隊。表向きの名目は内務省所属の国際救助隊であるが、実際の主な任務は国家の保安、国家機密などに関する諜報機関的任務のほか、要人警護、汚職摘発、暗殺、無差別殺人・電脳犯罪・テロ等の抑止・捜査・検挙も行う。犯罪者に事を起こさせないために、事件が起こる前に行動を始め、犯罪に対して攻性に対応することを最重要視しており、社会正義を実現するためには暴力をもってこれを成し遂げることも辞さない。
[編集] 課員
この時代の犯罪の特徴である情報・電脳戦に精通しており、物理的な戦闘においても優れた能力を発揮する少数精鋭のスペシャリストで構成される。犯罪に対し常に攻性であり続けるため、メンバーは完全引き抜き制、階級無しの実力主義、組織のトップは首相のみとなっている。
課員には司法警察職員としての権限が与えられているとみられ、銃の携行や犯人の逮捕などが認められている。また、非公然組織ゆえ一般人相手には「警察官」と名乗ったり、「民間の警備会社に勤務」していると説明したりするようである。
課員が個人で火器を隠匿したり、セーフハウス(隠れ家)を持っているなど、給与の高さが伺える。『S.A.C』シリーズにおけるイシカワの電脳パチンコ店のように、副業をもつ隊員もいる。
[編集] 装備
公安9課は政府より多額の予算が承認されており、会議・捜査・検証用の本部施設、内偵用の車両(偽装バンなど)から、自動小銃、対戦車ライフルなどの対戦車兵器、ヘリコプター、ティルトローター機、さらには、AIの搭載により自ら思考・会話することもできる多脚思考戦車(シンク)「フチコマ」(TVアニメ版では「タチコマ」及び「ウチコマ」)、その運搬のための車輌まで、軍隊並みの重装備が与えられている。
[編集] 関連組織
劇中では公安9課の他に、公安1課、自衛軍のレンジャー4課、外務省直属の公安6課(外事6課とも)、厚生労働省直属の麻薬取締強制介入班(マトリ)、海上保安庁の特殊警備隊(SST)など、行政省庁直属の特殊部隊が複数存在している。
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