八戸駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
八戸駅(はちのへえき)は、青森県八戸市にある東日本旅客鉄道(JR東日本)・青い森鉄道の駅である。また日本貨物鉄道(JR貨物)の貨物駅でもあるが、1986年より貨物列車の発着は無い。
目次 |
[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅構造
[編集] 在来線ホーム
[編集] 新幹線ホーム
- 島式ホーム(11番線~14番線)の2面4線のスノーシェルターに覆われた地平式。
- 現在は東北新幹線の終着駅だが、中央の12・13番線には、ホームドア可動式安全柵が設置されている。これは将来、新青森まで延伸された時、八戸を通過する速達列車が設定されることを見込んで、列車通過の際の安全をはかるために作られた。
- 新幹線ホームでは、盛岡方面への回送列車が発車する際にも発車メロディがなることがある。
[編集] のりば
1・2 | ■八戸線 | 本八戸・鮫・久慈方面 |
■東北本線 | 三沢・野辺地・青森方面 | |
■青い森鉄道線 | 三戸・IGR二戸・IGR盛岡方面 | |
3~5 | ■東北本線 | 三沢・野辺地・青森方面 |
■青い森鉄道線 | 三戸・IGR二戸・IGR盛岡方面 | |
11~14 | ■東北新幹線「はやて」 | 盛岡・仙台・東京方面 |
- 1・2番線は、主にJR八戸線、青い森鉄道線が使用
- 3番線は、主にJR東北線普通列車が使用。
- 4・5番線は、主にJR特急列車が使用。
[編集] 東日本旅客鉄道八戸駅
- 終日社員配置駅(駅長・副駅長・駅長代理(輸送総括助役が兼務)・営業総括助役配置)。
- 管理下にある駅は、陸奥市川駅のみ。
- みどりの窓口3箇所(通常は2箇所のみ)、指定席券売機3台、タッチパネル式自動券売機2台(JR在来線・青い森鉄道線のみ)、インフォメーションセンター、待合室、ビューアルッテ ATMコーナー<suicaチャージ機能非対応>、びゅうプラザ八戸駅店がある。
- 2002年12月1日の新幹線開業時から新幹線改札口と新幹線乗換口には自動改札機が設置されている(これによって青森県初の自動改札機導入駅となった)。また、2006年3月2日には在来線改札口にも自動改札機(ただし、Suicaはエリア外のため非対応)が導入された(ただし、自動精算機は設置されていない)。
[編集] 青い森鉄道八戸駅
- 改札業務はJR委託、そのため青い森鉄道から八戸駅改札を出る際に精算するとJRの収入として算定されているとされる。
- 乗車券はJRのタッチパネル式自動券売機で発売。ただし青い森鉄道線各駅と、IGRいわて銀河鉄道線金田一温泉・二戸・一戸・盛岡までの乗車券のみが自動券売機で発売されている。それ以外のIGR駅までの乗車券並びに各種割引(障割・介割など)はJRみどりの窓口での購入となる(自動改札非対応の横長券、クレジットカードでの購入不可)。
- 日中は青い森鉄道の女性職員「ステーションアテンダント」が乗客の案内にあたる。
- ホームはJR東日本と共用。
[編集] 構内売店
- 改札外
- 新幹線コンコース
- NRE駅弁売り場
- KIOSKお土産売り場
- 新幹線ホーム
- KIOSK
- NRE駅弁売り場
- 在来線コンコース
- KIOSK
- NREそば処「はやて」(立ち食いそば)
- 在来線ホーム
- KIOSK(4・5番線のみ、ニュー八・吉田屋の駅弁も販売)
[編集] ATMコーナー
駅ビルATMブース内(各1台ずつ設置)
[編集] 駅の付帯施設
[編集] 駅弁
- 吉田屋
- 八戸小唄寿司
- いわし蒲焼風弁当
- 港はちのへ名物いかめし
- 南部の桶めし
- 紅鮭はらこめし
- 鮭ずし
- E2系はやて弁当
- 青森祭りばやし
- 大漁市場
- 大人の休日一期一会
- NRE盛岡営業支店
- 海鮮幕の内
- ニュー八
- 菊ずし
[編集] バス
[編集] 東口バスのりば
- 1番のりば…八戸市営バス
- 合同庁舎・根城大橋経由中心街方面
- 2番のりば…八戸市営バス
- 日赤病院・田面木経由中心街方面
- 3.旭ヶ丘営業所(舘花下経由)
- 5.三日町
- 8.ラピア(バスセンター)
- 中心街方面からの西高校行
- 63.西高校(矢沢経由・中心街方面へは行けない。)
- 3番のりば…南部バス
- 日赤病院<南部バスの日赤病院乗り入れは平日のみ>・田面木・司法センター経由(平日の一部の便では根城浄水場通・平中経由も含まれる。)
- 5.八日町
- 8.ラピア
- 9.小中野バスセンター
- 35.市民病院(吹上経由・平日のみ)
- 高専・聖ウルスラ学院・八戸ニュータウン・厚生年金ウェルサンピア方面
- 71.聖ウルスラ学院
- 75.八戸ニュータウン
- (なおニュータウン行きでは、八戸駅発車時点での行先表示は「75.八戸ニュータウン」だが、これは他の経由先と比べ、運賃や所要時間が若干異なることから誤乗防止のために設定されている<運賃:ニュータウン経由で中心街まで390円/参照:他の経由先では中心街まで310円となる>。なお、運行区間の走行中にて行き先表示は以下の通り切り替わる。)
- 4.八戸営業所(二ツ家)
- 5.八日町
- 35.市民病院(吹上経由・平日1本のみ)
- 中心街方面からの西高校行
- 63.西高校(矢沢経由・中心街方面へは行けない。)
- 4番のりば…南部バス
- 合同庁舎経由
- 5番のりば…南部バス
- 五戸町内方面
- 140.五戸<五戸駅>(扇田経由・上市川経由)
- 140.五戸総合病院(扇田経由で第1・第3・第5土曜の1本のみ存在し、五戸駅~五戸総合病院間を延長運行/ただし、第2・第4土曜日は五戸駅止まり)
- 140.五戸庁舎(扇田経由/平日のみ五戸駅~五戸庁舎間を延長して運行)
- 143.五戸高校(扇田経由・平日朝1本のみ/ただし、平日の五戸高校休校日は五戸駅止まり・土曜の五戸高校出校日の場合は五戸駅~五戸高校間を延長運行となる場合がある)
- 軽米(八戸道経由)(運行日注意:日赤病院休診日を除く平日1本のみ)
- 6番のりば…十鉄バス
- 内舟渡経由(八戸駅~内舟渡間の途中の各停留所には停車しないので注意)
- 十和田市駅(百石・イオン下田ショッピングセンター<一部下田駅乗り入れ>・六戸中央経由)
- 八戸三日町行(西売市経由)
[編集] 西口バスのりば
[編集] 駅周辺
八戸市の中心部からは大きく外れており、八戸市役所までは徒歩で約1時間半かかる。八戸市中心部には八戸線の本八戸駅が設けられている。
- 青森県道19号八戸百石線
- 青森県道20号八戸三沢線
- 青森県道29号八戸環状線
- 青森県道134号櫛引上名久井三戸線
- 青森県八戸合同庁舎(八戸市営バス・南部バス:合同庁舎前方面行き/八食100円バス、合同庁舎前下車)
- 青森県立八戸西高等学校
- 青森銀行八戸駅前支店(駅から少し離れている)
- 岩手銀行八戸駅前支店
- ウェルサンピア八戸(青森厚生年金休暇センター) - 東口側
- 櫛引八幡宮
- 国道104号
- 国道454号
- 新八温泉
- スーパーみなとや 尻内店
- 八戸駅弁 吉田屋
- 八戸工業高等専門学校
- 八戸市博物館、根城址
- 八戸市立三条中学校
- 八戸市立田面木小学校
- 八戸市立西園小学校
- 八戸自動車道八戸料金所
- 八戸信用金庫八戸駅通支店(八戸市営バス・南部バス:合同庁舎前方面行き/八食100円バス、合同庁舎前下車)
- 八戸聖ウルスラ学院高等学校
- 八戸赤十字病院
- 八戸西郵便局(八戸市営バス・南部バス:合同庁舎前方面行き/八食100円バス、二日市下車)
- 八戸ニュータウン
- 八食センター
- ホテルメッツ八戸
- ホテル東横イン八戸駅前
- みちのく銀行八戸駅前支店
- ドコモショップ八戸駅前店
- よこまちストアー 一番町店(青森銀行八戸駅前支店向かい)
[編集] 利用状況
2005年度の利用者数は、1日平均4,903人(JR東日本)である。
[編集] 歴史
- 1891年(明治24年)9月1日 - 日本鉄道青森線の尻内駅(しりうちえき)として開業。
- 1892年(明治25年)5月 - 吉田屋の八戸駅構内営業が許可される。
- 1894年(明治27年)1月4日 - 八戸線開業。
- 1906年(明治39年)11月1日 - 日本鉄道が国有化。官設鉄道に移管。
- 1929年(昭和4年)8月23日 - 五戸電気鉄道が開業(のちに五戸鉄道、南部鉄道と名称を変更する)。
- 1967年(昭和42年)6月1日 - 「みどりの窓口」設置。
- 1968年(昭和43年)5月17日 - 十勝沖地震により南部鉄道が壊滅的な被害を受け休止。
- 1969年(昭和44年)4月1日 - 南部鉄道廃止。
- 1971年(昭和46年)2月10日 - 尻内駅旅客営業センター設置。
- 1971年(昭和46年)4月1日 - 八戸駅(2代)に改称。旧来の八戸駅は本八戸駅に改称。
- 1973年(昭和48年)2月15日 - 八戸駅旅客営業センターを格上げし、八戸駅旅行センター設置(東急観光と提携)。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 貨物の取扱が廃止。
- 1987年(昭和62年)3月31日 - 貨物の取扱を再開。民営化後に整備される又は専用線が接続することに備えたものだが、以降現在まで貨物の取扱実績は無い。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東日本・JR貨物の駅となる。
- 2000年(平成12年) - 2002年(平成14年)の東北新幹線八戸開業に向けて、駅舎の全面改装工事を開始。
- 2002年(平成14年)7月1日 - 新駅舎使用開始。
- 2002年(平成14年)12月1日 - 東北新幹線が当駅まで延伸開業。同時に東北本線盛岡駅~目時駅間はIGRいわて銀河鉄道に、目時駅~八戸駅間は青い森鉄道に経営が移った。西口バス乗り場を使用開始、貸切バス、十和田湖・下北方面のバスが発着する。びゅうプラザ八戸駅店での海外旅行取扱開始・定休日廃止。駅弁事業者として新にNRE盛岡営業支店、伯養軒八戸支店、ニュー八が参入。吉田屋の構内売店廃止、NRE売店を設置。
- 2006年(平成18年)3月2日 - 青森県内初の在来線自動改札機を在来線改札口に導入(なお、青森駅には7日後の3月9日に導入された)。
[編集] その他の特徴
- 市の中心駅はここではなく八戸線の本八戸駅である。過去の経緯は違うものの、同じ例として山陽本線の竜野駅と姫新線の本竜野駅(兵庫県たつの市の中心駅)がある。
- IGR、青い森鉄道経由で八戸線に乗り入れる普通列車がある(列車番号が同じ)が、逆に八戸線からは直接乗り入れしていない(すべて八戸終点)。東北本線青森方には、両者とも普通列車は乗り入れていない。盛岡以南の東北本線には、八戸からは北上行1本のみ発車している。
- 青い森鉄道、JR東日本内の特定の区間で、2社以上またがって乗車する場合、分離以前の料金から極端に変化がないように、運賃に対し激変緩和措置(乗継割引)が取られている。この措置については当初は2006年3月18日のIGRいわて銀河鉄道の青山駅・巣子駅の開業に伴う運賃改定により廃止される予定だったが、このとき実際に廃止されたのはJR側の割引額(30円)のみであった(なお、盛岡駅・好摩駅側のIGR~JR間の割引も、このとき同様にJR側の割引のみ廃止。IGR~青い森間の乗継割引額は従前のまま存続)。IGR関連も含め、乗継割引制度自体は、第三セクター側のみの割引適用となるが、まだ当面は続く見込みである。
- 在来線が遅れた場合、新幹線は接続をとらないことがある(新幹線接続特急の「つがる」・「白鳥」は基本的に接続優先)。また乗換基準時間は7分だが、遅れた場合は乗換時間が3分~5分となり、この場合、在来線⇔新幹線改札が開放される。
- 繁忙期には新幹線が到着すると、青森方面行特急列車の自由席に着席するのが困難となるので注意が必要。
- 「はやて東京フリーきっぷ」、「東北新幹線回数券」(八戸~大宮間または八戸~東京間)利用者は隣接するユートリーの駐車場、八戸駅西口専用駐車場を無料で利用できる(台数に限りあり)。
- 青い森鉄道線、IGRいわて銀河鉄道線では「青春18きっぷ」が使えないため、利用期間中はそのことが発車案内LEDに表示される。
[編集] 隣の駅
- 八戸線
- 八戸駅 - 長苗代駅
- 青い森鉄道
- 青い森鉄道線
- 北高岩駅 - 八戸駅