武魯頓島
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武魯頓島(ぶろとんとう)は千島列島中部、知理保以島(知理保以北島)の北北西11海里にあり、海抜801mの円錐形をした峰からなる周囲約11kmの楕円形の島である。ロシア連邦が実効支配しているが、日本政府は国際法上は所属未定と主張している。ロシア名ブロウトナ島(о.Броутона)。
海岸線の殆どは約300mの断崖となっていて、所々にある岩場に辛うじて上陸することが出来る。古来、択捉島のアイヌがラッコ猟に出猟した所で、アイヌ語による地名マカンルルとは北海を意味するという。また、ブロトンの名称はアメリカ人「ブロトン」がここを猟場にしたことに由来するという。日本がサンフランシスコ講和条約により領有権を放棄する以前は、北海道根室支庁得撫郡に属していた。
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