計吐夷島
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計吐夷島(ケトイ島、けといとう)は中部千島、新知島の北東、新知海峡を挟んで約11海里を隔てた北緯47度21分東経152度28分30秒に位置する、直径約10kmほどの円形の火山島である。島全体が山岳で形成されていて、顕著な頂は海抜の1172mの計吐夷岳(ロシア名:ケトイ山 влк Кетой)と993mの白烟山<しろけむりやま(同:パラス山 влк Палласа)である。島の中央には幅約1.5kmのカルデラ湖の計吐夷湖が淡水を湛えている。また、白烟山の直径550mほどの火口も、火山に特有な青緑色の水を湛えた火口湖 となっている。海岸は絶壁が続き船を寄せがたく、南岸にある三並湾が辛うじて上陸地点となっていて、越年舎が建てられていた。計吐夷島には古来定住者がなく、羅処和島に住んでいた千島アイヌが冬季に来島して、鷲を捕らえていたという。日本領時代は北海道根室支庁新知郡に属した。日本政府は国際法的には所属未定と主張しているが、ロシア連邦が実効支配している。ロシア名:ケトイ島(o.Кетой)。
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