石川町駅
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石川町駅(いしかわちょうえき)は、神奈川県横浜市中区石川町二丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)根岸線の駅である。
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[編集] 駅構造
相対式ホーム2面2線を有する高架駅。構内中ほどで線路は中村川を渡っており、その上空を高速道路が横断する。
- のりば
1 | ■根岸線 | 磯子・大船方面 |
2 | ■京浜東北線・根岸線 | 横浜・川崎・品川・東京・上野・大宮方面 |
■横浜線・根岸線 | 横浜・新横浜・町田・八王子方面 |
山手方の高架下に元町口(南口)、関内方の高架下に中華街口(北口)の駅舎が設けられ、各ホームからそれぞれの駅舎に階段が降りている。元町口にはみどりの窓口が設置されるが、中華街口にはない。自動券売機と自動改札は両方の駅舎に設置される。東日本旅客鉄道直営駅。なお売店としては、元町口改札外正面のレッツキヨスク石川町1号店と、中華街口改札内正面のレッツキヨスク石川町2号店がある。
[編集] 利用状況
2005年度の1日平均乗車人員は35,725人であった。平日朝夕は主に周辺の学校に通う女子学生が多く、休日には多くの観光客がこの駅を利用する。
[編集] 駅周辺
元町や中華街が近くにあるが、みなとみらい線開通により、やや影が薄くなっている。北口の近くの寿町は山谷・釜ヶ崎と並ぶ3大ドヤ(簡易宿泊所)街である。
- 横浜中華街
- 横浜スタジアム
- 外国人墓地
- 港の見える丘公園
- イタリア山庭園
- フランス山
- 横浜市立みなと総合高等学校
- 横浜市立港中学校
- 横浜市立元街小学校
- 横浜共立学園中学校・高等学校
- 横浜女学院中学校・高等学校
- 横浜雙葉学園
- フェリス女学院中学校・高等学校
- 横浜山手女子中学校・高等学校
- パークスクエア横浜
- 横浜中央病院
- 石川町入口 - 首都高速道路神奈川3号狩場線
- 石川町ジャンクション - 首都高速道路神奈川1号横羽線・首都高速道路神奈川3号狩場線
[編集] 路線バス
- 吉浜橋(徒歩3分)
- 横浜市営バス
- 東方向乗り場
- <21> 市電保存館前(旭台・根岸駅前経由)
- <54> 根岸駅前(日産工場前・本牧市民公園前経由)
- <101> 根岸駅前(本牧・間門経由)
- <105> 本牧車庫前(大島中学校前経由)
- <105> 本牧車庫前(大島中学校前・本牧市民公園前経由)
- <106> 本牧車庫前(本牧・本牧三渓園前経由)
- <106> 本牧車庫前(本牧・本牧三渓園前・本牧市民公園前経由)
- <深夜> 本牧車庫前(本牧・間門・本牧市民公園前経由)
- 西方向乗り場
- <21,54> 桜木町駅前(薩摩町中区役所前・日本大通り駅県庁前経由)
- <101> 保土ケ谷車庫前(馬車道・桜木町駅前経由)
- <105> 横浜駅前(馬車道・桜木町駅前経由)
- <106> 境木中学校前・保土ケ谷駅東口(馬車道・桜木町駅前経由)
- 元町(徒歩3分)
- 横浜市営バス
- 東方向乗り場
- <21> 市電保存館前(旭台経由)
- <54> 根岸駅前(日産工場前・本牧市民公園前経由)
- <99> 磯子車庫前(本牧・間門・根岸駅前経由)
- <101> 根岸駅前(本牧・間門経由)
- <105> 本牧車庫前(大島中学校前経由)
- <105> 本牧車庫前(大島中学校前・本牧市民公園前経由)
- <106> 本牧車庫前(本牧・本牧三渓園前経由)
- <106> 本牧車庫前(本牧・本牧三渓園前・本牧市民公園前経由)
- <127,深夜> 本牧車庫前(本牧・間門・本牧市民公園前経由)
- 西方向乗り場
- <21,54> 桜木町駅前(薩摩町中区役所前・日本大通り駅県庁前経由)
- <99> 桜木町駅前(中区分庁舎前・日本大通り駅県庁前経由)
- <101> 保土ケ谷車庫前(馬車道・桜木町駅前経由)
- <105> 横浜駅前(馬車道・桜木町駅前経由)
- <106> 境木中学校前・保土ケ谷駅東口(馬車道・桜木町駅前経由)
- <127>横浜駅前(中区分庁舎前・日本大通り駅県庁前・桜木町駅前経由)
[編集] 歴史
1964年(昭和39年)、根岸線の延伸により石川町駅として開業した。中村川をまたいで作られているが、駅の北側にある中華街と、南側にある元町の両者の利便性を考慮したと考えられる。
国鉄は当初、駅名を当駅の南側およそ500m程の所にある観光地・山手に因んで山手町駅にしようと考えており、あるいは当駅から北へおよそ1kmほどの山下町にある港に因んで港横浜駅と名づけようという意見もあったが、地元住民の運動により石川町駅と命名された。
この駅の開業により当駅から山手や元町への通り道となった石川町の特に一丁目附近は、それまで寂しい町であったのが一転して賑やかとなり、この駅の建設にあたり立ち退きなどをした元住民らは石川町の永久名誉町内会員とされたという。
以後、山手や元町、中華街といった横浜の主要な観光スポットへの入り口の駅としての役割を果たしたが、2004年(平成16年)に横浜高速鉄道みなとみらい線の元町・中華街駅が開業し、元町の最寄り駅ではなくなった。
- 1964年(昭和39年)5月19日 - 国鉄根岸線の桜木町駅から磯子駅までの開通に伴い開業。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により東日本旅客鉄道に承継。
- 2002年(平成14年)2月12日 - 北口が中華街口に、南口が元町口に改称される。
[編集] その他
- ホーム壁面には、元町口寄りは青を基調に、中華街口寄りはオレンジを基調にした絵が描かれている。どちらに向かえばいいかがわかりやすく表現されたデザインで、好評である。絵はJR東日本からの依頼で日本デザイナー学院の生徒によって手がけられたもの。製作に8ヶ月を要し、テレビや新聞でも話題になった。
- 根岸線内で唯一、「○○駅前」というバス停が存在しない駅である。