赤羽駅
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赤羽駅(あかばねえき)は、東京都北区赤羽一丁目にある東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である。
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[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅構造
島式ホーム4面8線の高架駅である。改札は北改札口と南改札口の2ヶ所で、それぞれ西側と東側に出口がある自由通路形式となっている。一番西側の埼京線ホーム(7・8番線)の直上を東北新幹線が通過している。
最初は地上駅で、京浜東北線は盛り土上にホームが設置されていたが、1990年から約8年かけて駅や付近の線路の高架化を行った。高架化前の本駅は内部構造が入り組んでおり、埼京線と京浜東北線の乗り換えなどに非常に時間が掛かり、高架ホームを地下の乗り換え通路を介して階段で行き来する構造であるにもかかわらず、エスカレータなども設置されていなかったことから、マスコミに『都内一健康的な駅』と揶揄された時期もあった。また、宇都宮・高崎線の当時の池袋発着列車の経路である東北貨物線は本駅前後が単線で、上り・下り列車とも同一ホームの発着だった。完全高架化された後、各線相互の乗り換えは容易になった。
京浜東北線は、ラッシュ時の一部に赤羽発着の設定があり、埼京線もラッシュ時や昼間の一部に赤羽発着の設定がある他、早朝と深夜は赤羽~池袋間の運転がある。このため、両線とも大宮寄りに引き上げ線がある。
6番線の案内は、駅構内では『湘南新宿ライン』と『宇都宮線・高崎線』が混在している。
2007年2月には、改札口・駅コンコース内にLEDによるフルカラー発車標が設置された(新陽社製)。
- のりば
1 | ■京浜東北線 | 上野・東京・横浜・大船方面 |
2 | ■京浜東北線 | 川口・浦和・大宮方面 |
3 | ■宇都宮線・高崎線 | 尾久・上野方面 |
4 | ■宇都宮線 | 大宮・小山・宇都宮・黒磯方面 |
■高崎線 | 大宮・熊谷・高崎・前橋方面 | |
5 | ■湘南新宿ライン(東海道線直通) | 池袋・新宿・横浜・小田原方面 |
■湘南新宿ライン(横須賀線直通) | 池袋・新宿・横浜・逗子方面 | |
6 | ■湘南新宿ライン(宇都宮線直通) | 大宮・小山・宇都宮・黒磯方面 (浦和・さいたま新都心通過) |
■湘南新宿ライン(高崎線直通) | 大宮・熊谷・高崎・前橋方面 (浦和・さいたま新都心通過) |
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7 | ■埼京線 | 池袋・新宿・大崎・新木場方面 |
8 | ■埼京線 | 武蔵浦和・大宮・川越方面 |
[編集] 利用状況
2005年度の1日平均乗車数は86,459人である。これは改札を入った人数であり、改札内乗り換えの数は含まれない。当駅は埼玉県の川口市、蕨市、戸田市、さいたま市などやそれ以北の埼玉県内の都市から東京都心へアクセスする際に経由する駅であり、また山手線と併走するの西側(埼京線・湘南新宿ライン)と東側(京浜東北線・宇都宮線・高崎線)への分岐点である事から、多くの乗り換え客が集中する。その理由により利用者の多くは埼玉県の在住者で占められる。
- 大宮駅へは2・4・6・8番線のどの路線を使っても行く事ができる。これら4つの番線の電車で同駅へ行く際の所要時間は以下の通りだが、総合的に考えると、同駅に最も早く着けると期待できるのは4番線か6番線の電車である。
- 2番線-京浜東北線 - 約25分(運転本数は他のどの路線よりも多いが、基本的には併走する宇都宮線、高崎線、湘南新宿ラインの方が停車駅数が少なく速達性が高い。また、途中駅の南浦和止まりの電車も多い。)
- 4番線-宇都宮線・高崎線 - 約15分(日中は1時間に8本、夕方は1時間に概ね10~14本。)
- 6番線-湘南新宿ライン - 約12分(大宮駅まで停車駅がないが、概ね1時間に4本しかなく比較的本数が少ない。)
- 8番線-埼京線 - 約16分(通快、平日朝と夕方以降)、約19分(快速、平日日中と土曜・休日の終日)、約27分(各停、快速などの待避の時間は除く)
[編集] バス
[編集] 東口発着
- 国際興業バス
- 都営バス
- 王57 北車庫・王子駅経由豊島五丁目団地
- 関東バス
[編集] 西口発着
- 国際興業バス
- 赤02 志村坂下・志村三丁目駅・大東文化大学経由成増駅北口
- 赤50 西が丘交番・姥ヶ橋・十条駅経由王子駅
- 赤51 蓮沼町・大和町・豊島病院・池袋四丁目経由池袋駅東口
- 赤52 蓮沼循環
- 赤53 前野町三丁目経由ときわ台駅
- 赤54 桐ヶ丘循環(桐ヶ丘高校回り)
- 赤54-1 桐ヶ丘循環(赤羽郷先回り)(朝のみ)/桐ヶ丘循環(体育館先回り)
- 赤54-2 桐ヶ丘高校・体育館循環
- 赤55 西が丘循環
- 赤56 志村坂上・中台三丁目・西台駅経由高島平操車場
- 赤56-2 志村坂上経由志村三丁目駅
- 赤56-3 志村坂上経由中台三丁目
- 赤57 トンネル・豊島病院経由日大病院
- 赤58 師団坂通り経由東京北社会保険病院
- 赤80-2 トンネル経由赤羽車庫
- 赤83 志村坂下経由志村三丁目駅
- 赤96 桐ヶ丘体育館経由赤羽車庫
- (深夜バスのみ運行)
[編集] 駅周辺
当駅周辺は北区の主に商業の中心となっている。東北本線の線路が地上にあった頃は、駅の前後に「開かずの踏切」が点在し、東西の街は鉄道によって事実上分断されていたが。高架化の完成によってこれが解消され、高架下にも商業施設が多数入居しており、東口・西口側双方から利用できる。
[編集] 東口
古くからの商業地が広がっている。複数の商店街が周辺に点在する他、パチンコ店や居酒屋も多く、南側には歓楽街も広がっている。戦後の早い時期に行われた区画整理により、南北に走る東本通りを中心とした比較的整備された街並みとなっている。なお、東京地下鉄南北線・埼玉高速鉄道線の赤羽岩淵駅との間は東口より歩いて10分程度離れている。そのため、埼玉高速鉄道線開業の際にも国際興業バスは同鉄道とほぼ並行して走る赤羽駅東口~鳩ヶ谷公団住宅・川口市立医療センター線を廃止していない。なお、当駅を通る電車の運行に支障が生じた際の振替輸送を赤羽岩淵駅を利用する様に指示が出される事がある。
- ホテルメッツ赤羽
- ダイエー赤羽店
- 西友赤羽店(本部を併設)
- カルビー本社
- 赤羽公園
- 赤羽郵便局
- 赤羽消防署
- 赤羽一番街商店街
- 赤羽スズラン通り商店街(LaLaガーデン)
- 赤羽岩淵駅(東京地下鉄南北線・埼玉高速鉄道線)
[編集] 西口
1990年代の再開発によって、駅前には大型スーパーやマンションが建ち並んでいる。そこを通り抜けると周囲は住宅地となっており、周辺が丘陵地帯である事もあって、大きな道路や商業施設は存在しない。北側一帯の丘陵地には赤羽台団地が広がっており、その下を駅前からの道路が赤羽台トンネルで貫通し、北赤羽駅方面と連絡している。
- パルロード1(アピレ)
- パルロード2(ビビオ)
- パルロード3(イトーヨーカドー赤羽店)
- 星美学園短期大学・高等学校・小学校(真下を通る東北新幹線の建設に猛反対した事で有名)
[編集] 歴史
- 1885年(明治18年)3月1日 日本鉄道により地上駅として開業。品川駅に至る支線(品川線後の山手線)の分岐駅として設置された。
- 1972年(昭和47年)7月15日 線路区間表示が改正され、山手線が品川~新宿~田端間となったのにともない、池袋~赤羽間が赤羽線に分離される。
- 1973年(昭和48年)4月24日 夜、順法闘争中の乗客とのトラブルから暴動が発生。これをきっかけに上野・新宿などでも暴動(首都圏国電暴動)が発生したため、翌25日いっぱいまで首都圏の国鉄線が麻痺状態に陥った。
- 1985年(昭和60年)9月30日 東北新幹線の開業に伴い見返りに建設された武蔵浦和駅経由通勤新線(東北本線の別線)が開業し、当駅を介して赤羽線と一体として列車を運行する。赤羽線を含めてその路線愛称を埼京線とした。
- 1990年(平成2年) 駅付近の開かずの踏切による慢性的な交通障害を解消するため、駅の高架化工事開始。
- 1998年(平成10年)4月26日 高架化完了。開かずの踏切が全廃された。
[編集] 隣の駅
- 東日本旅客鉄道
- ■京浜東北線
- ■宇都宮線・高崎線
- ■湘南新宿ライン
- ■埼京線
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
前橋 - 新前橋 - 井野 - 高崎問屋町 - 高崎 - 倉賀野 - 新町 - 神保原 - 本庄 - 岡部 - 深谷 - 籠原 - 熊谷 - 行田 - 吹上 - 北鴻巣 - 鴻巣 - 北本 - 桶川 - 北上尾 - 上尾 - 宮原 - 大宮 - 赤羽 - 池袋 - 新宿 - 渋谷 - 恵比寿 - 大崎 - 横浜 - 戸塚 - 大船 - 藤沢 - 辻堂 - 茅ヶ崎 - 平塚 - 大磯 - 二宮 - 国府津 - 鴨宮 - 小田原
(宇都宮線~横須賀線)
宇都宮 - 雀宮 - 石橋 - 自治医大 - 小金井 - 小山 - 間々田 - 野木 - 古河 - 栗橋 - 東鷲宮 - 久喜 - 新白岡 - 白岡 - 蓮田 - 東大宮 - 土呂 - 大宮 - 赤羽 - 池袋 - 新宿 - 渋谷 - 恵比寿 - 大崎 - 西大井 - 新川崎 - 横浜 - 保土ヶ谷 - 東戸塚 - 戸塚 - 大船 - 北鎌倉 - 鎌倉 - 逗子