草津 (列車)
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草津(くさつ)は東日本旅客鉄道(JR東日本)が主に上野駅~万座・鹿沢口駅間を東北本線・高崎線・上越線・吾妻線経由で運行する特別急行列車の愛称。
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[編集] 運転概要
[編集] 停車駅
上野駅 - 赤羽駅 - 浦和駅 - 大宮駅 - (上尾駅) - (桶川駅) - 熊谷駅 - 深谷駅 - 本庄駅 - (新町駅) - 高崎駅 - 新前橋駅 - 渋川駅 - 中之条駅 - (群馬原町駅) - 川原湯温泉駅 - 長野原草津口駅 - 万座・鹿沢口駅
※()内の駅に関しては一部列車のみ停車
[編集] 使用車両
- 185系電車200番台
- 183系電車1000番台
- 普通車6両で構成される。なお、定期運用はなく、臨時運用のみとなっている。
[編集] 沿革
- 基本的には、観光列車としての東京対長野原線・吾妻線の優等列車についてを記載する。
- 1960年6月1日、上野駅~長野原駅間を運行する臨時準急列車として「草津」が運行される。
- 1961年10月1日、名称をひらがな書きの「くさつ」に変更。毎日運転となる。また、臨時列車として気動車準急列車の「上越いで湯」「草津いで湯」が運行される。
- 1962年6月10日、「くさつ」、定期列車化して「草津」に名称を変更。同時に気動車化。
- 1966年、「草津」急行列車化。
- 1967年、長野原線電化に伴い、「草津」「草津いで湯」を電車化し、長野原線準急を「草津」にまとめる。この改正から165系電車に車種変更。
- 1971年、3月7日の長野原~大前間延伸開業により、吾妻線に改称、「草津」の運行区間を万座・鹿沢口駅まで延長。同年、157系電車により臨時特別急行列車「白根」運行開始。
- 1975年12月、「白根」使用車種を183系電車に変更。
- 1982年11月15日、「白根」、「草津」の一部を吸収し定期列車化。「草津」1往復を残し「白根」に変更。
- 1985年3月14日、急行「草津」を特急化。「白根」、列車名称を「新特急草津」に変更。新特急の一部となる。
- 1989年、下り列車1本(7号)が長野原草津口駅止まりとなる。
- 1992年、小野上温泉駅開業に従い、同年以降、温泉・イベントシーズン時のみは小野上温泉駅に臨時停車するようになる。
- 1998年、臨時列車の一部に183・189系電車による列車が運行される。名称として、「リゾート草津」等が挙げられる。
- 2002年、「新特急」の名称廃止。定期列車・臨時列車は基本的には「草津」の愛称が与えられる。
- 2005年10月-11月、新宿発着の「四万草津号」が運転される。
- 2005年12月10日、「草津白根号」が土曜・休日運行の定期列車になる。
- 2007年3月18日、早朝上りの2号と夜の最終下り7号の廃止に伴い、万座・鹿沢口から渋川までの快速運転(2号)の取りやめと「あかぎ」との併結が解消され、全列車全車両禁煙となる。「草津白根号」が再び臨時列車になる。
[編集] 列車名の由来と沿線について
- 「草津」(くさつ):長野原駅(現・長野原草津口駅)にて接続する草津温泉に由来する。
[編集] その他
- 草津温泉の所在する群馬県吾妻郡草津町には2007年現在鉄道が通っていない。1991年に長野原駅が長野原草津口駅に改称されるまで、「草津」という名が入った駅はこの列車の運転区間には全く存在しなかった。
- 国鉄→JRにおいて、「草津駅」は滋賀県草津市に琵琶湖線(東海道本線)の駅(JR西日本所属)として存在しており、「草津」という名の列車が草津駅に行かない、というある種のパラドックスとなっている。
- しかし、草津温泉にはJRバス草津温泉駅があり、列車到着後にJRバス関東志賀草津高原線のバスが草津温泉まで連絡している。国鉄バス時代から「草津温泉ゆき」の鉄道・バス通し乗車券を持って、この列車に多くの乗客が利用していたが、現在連絡運輸は廃止されている。
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