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DJ OZMA(ディージェイ・オズマ)は、音楽アーティスト。東芝EMI所属。生年月日は不詳(1982年生まれとの説があるが、後述の通り素性がほぼ判明しているため本来は1976年生まれとなる。また日刊スポーツの紹介記事によると4月26日生まれ。)、本名は尾妻野純直(おずまの・すみただ)と自称している。
その正体は、彼の「友人」であるヤンキー系ロックバンド『氣志團』のヴォーカル兼リーダーの綾小路翔である。(先に挙げた本名は歌手・東野純直のもじりで、「尾妻野」という苗字の存在は、日本では確認されていない。)
来歴・人物
エピソード・伝説
紅白騒動について
- 2006年12月31日、『第57回NHK紅白歌合戦』に初出場。事前のスポーツ紙の取材に対し「開チン宣言」を行い、脱ぎパフォーマンスが行われることは確実視されていた。これに対して北島三郎がキレて「歌で勝負しろ」と窘められていたことがスポーツ新聞等で報じられていた。当日のステージは、通常のダンサーメンバーに加え、ピエロが加わり、夜王がマジックを披露。OZMAは演奏途中で消え、ワイヤーに吊るされ、最後は北島三郎と入れ替わるというイリュージョンパフォーマンスを披露した。この時、OZMAと一緒に演じた女性バックダンサーが、カーニバル風衣装の下の水着まで脱ぎ、裸体の描かれたボディースーツで踊るという演出を行った。視聴者から「裸ではないか?」との問い合わせが即時に寄せられ(放送内で対応できた分が約250件、放送以後1800件。対応できなかった分を含めると数千件以上)、番組内で総合司会のNHK・三宅民夫アナウンサーが「裸ではない」と説明する事態となった。後日、NHK側は記者会見を行い視聴者へ謝罪した(衣装に関してOZMA側からは説明されていなかった、リハーサル時は水着は脱がなかった等と説明)。また、オズマ自身はブリーフ姿になり、ブリーフの股間部分に、男性器を模した模型をつけていた。所属事務所と東芝EMIはNHKに出向き経緯を説明した。なお、このパフォーマンスのため、紅白歌合戦を録画放送しているハワイの地上波放送局KIKU-TVでは、DJ OZMAの出演部分をカットして放送した(NFLスーパーボウルでのジャネット・ジャクソン胸出し事件で問題になったように、アメリカ合衆国では一般向けテレビ番組の放送コードは日本の比にならないほど厳しい為)。
- この時使用されたボディースーツは、WAHAHA本舗が舞台で使用していたものからアイデアを得たものであった(直接WAHAHAから調達したという説もある)。ちなみに、WAHAHA本舗に所属しているタレントである久本雅美は、このパフォーマンスを賞賛した。
- 2007年1月1日未明、NHKより移動しTBS系『CDTVスペシャル』に出演、紅白歌合戦と同様のパフォーマンスを披露した。
- 2007年1月4日に、NHK会長橋本元一が新年の挨拶で、この件に触れ謝罪。1月11日に定例記者会見を行い、橋本元一会長がDJ OZMAに対して「現場で使いにくい状況だと思う」と述べた。また、1月10日までにコールセンターへ1,796件苦情があった。
- 自身のブログで、ファンに対してパフォーマンスの経緯等の説明がなされ、また、NHKの対応に対する怒りを露にし、自身が不満を抱いているNHKの関係者の実名を挙げた。
- 2007年3月1日に行われた「第44回ゴールデンアロー賞授賞式に出席し、騒動後初めて公の場に姿を見せた。その際インタビューで、NHKに対する本音を述べた。
主なバックダンサー(I ♥ PARTY PEOPLEより)
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- 女性
- AYAMI
- CHIHARU
- MIKI
- MARIKO
- YUKKO
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DISCOGRAPHY
シングル
- アゲ♂アゲ♂EVERY☆騎士(2006年3月22日、オリコン4位、CD売上枚数21.5万枚)
- 「友人」綾小路セロニアス翔(氣志團)のシングル最高位に並んだ。自作曲ではなく、韓国の歌手:DJ DOCの「Run to you」(原曲はBoney M「ダディ・クール」)のカバー。綾小路が足しげく通っていたショウパブのショウで「Run to you」が使われていたのがそもそものプロジェクトのきっかけ(ちなみにPVにはそのパブの店員が出演している)。しかも、カップリング曲の「BOYS BRAVO!」は元々氣志團の楽曲で、作詞作曲は綾小路セロニアス翔である。DJ OZMAがテレフォンショッキングに出演した際、タモリはこの曲(+パフォーマンス)が好きだと話していた。
- また、この曲を世に出すきっかけとしては「ある晩、BoAが夢枕に立ち『韓国と日本の架け橋になるのはお前だ!』と言われ、その翌日にはビビアン・スーが夢枕に立ち『台湾と日本の架け橋になるのはお前だ!』と言われた」と本人が語っている(しかしその直後、とっさに思いついた作り話と弁明している)。
- 中日ドラゴンズの井端弘和選手が打席前選手登場曲で使用している。
- ベガルタ仙台のロペス選手の応援歌の原曲である。
- なお、NHK紅白歌合戦出場後、2007年1月15日付オリコンチャートで、前週107位から65ランクもアップの42位にランクしている。(日刊スポーツ(1月9日付))
- 純情~スンジョン~(2006年7月12日、オリコン8位、CD売上枚数5.9万枚)
- 韓国の3人組混成グループkoyoteの1998年の楽曲「純情」のカバー。オリジナルの韓国語の歌詞を空耳で日本語の歌詞に当てている。この曲は千葉ロッテマリーンズの応援団がチャンステーマに使用しており、PVではマリーンズの応援団がタオルを回すようにおしぼりを振り回すシーンがある。DJ OZMAが発表する前に氣志團の【氣志團学園ツアー】の劇中にて、「純情100%」としてS4が披露していた。カップリング曲は氣志團「朝がくる度」のカバー。
- One Night(2006年9月27日、オリコン5位、CD売上枚数2.5万枚)
- DJ DOCの2004年の楽曲「One Night」のカバー。カップリング曲は氣志團「恋人」のカバー。
アルバム
- I ♥ PARTY PEOPLE(2006年11月15日、CD売上枚数20万枚)
- これまでに発売されたシングルをカップリングを含め全て収録。その他の楽曲もアジアや氣志團等のカバー曲となっている。日本の楽曲も近藤真彦「ケジメなさい」や木村由姫「LOVE & JOY」をカバーしている。CDのみの通常版とDVD付きの限定版を同時発売している。収録曲とその原曲は以下の通り。
収録曲 |
原曲 |
「Opening~I ♥PARTY PEOPLE~」 |
「HAPPY SONG」NORAZO(韓国) |
「HAPPY SONG」 |
「HAPPY SONG」NORAZO(韓国) |
「アゲ♂アゲ♂EVERY☆騎士」 |
「Run to you」DJ DOC(韓国) |
「Mr.DJ」 |
「Mr.DJ」Goofy(韓国) |
「超!」 |
「Go」U;Nee(韓国) |
「KOIBITO」 |
「恋人」氣志團 |
「純情~スンジョン~」 |
「純情」Koyote(韓国) |
「MY WAY」 |
「好きにしろ」DJ DOC(韓国) |
「LOVE&JOY」 |
「LOVE&JOY」 木村由姫 |
「ケジメなさい」 |
「ケジメなさい」近藤真彦 |
「DISCO KING」 |
「ディスコ王」 Koyote(韓国) |
「BOYS BRAVO!」 |
「BOYS BRAVO!」氣志團 |
「朝がくる度」 |
「朝がくる度」氣志團 |
「One Night」 |
「One Night」DJ DOC(韓国) |
「Together」 |
「Together」Koyote(韓国) |
DVD
- アゲ♂アゲ♂ENDLESS☆騎士(2006年7月12日)
- 『アゲ♂アゲ♂EVERY☆騎士』のミュージッククリップ(通常版、メイキング、他2バージョン)の他、ダンスマスター、『Roots of AGE♂AGE♂』台湾編・六本木編の全7本を収録。
テレビ出演
など
ライブツアー
- DJ OZMA "I ♥ PARTY PEOPLE" TOUR2006 LUV-XURY(ラブジュアリー)(2006年11月30日~12月20日、全国10ヶ所)
- 11月30日 東京・Studio Coast
- 12月1日 広島・CLUB QUATTRO
- 12月3日 新潟・新潟PHASE
- 12月7日 福岡・Zepp FUKUOKA
- 12月8日 大阪・Zepp OSAKA
- 12月10日 札幌・Zepp SAPPORO
- 12月12日 仙台・Zepp SENDAI
- 12月14日 名古屋・Zepp NAGOYA
- 12月15日 高知・BAY 5 SQUARE
- 12月20日 東京・代々木競技場第一体育館
関連項目
関連する人物
- 綾小路翔: 氣志團團長。彼の結婚報道でDJ OZMAと同一人物との説が裏付けられているが、DJ OZMAは「彼は友人です」と一応否定している。
- 郷野聡寛(PRIDEで活躍する総合格闘家。OZMAは以前から彼のファンであり、2006年に彼が入場時に「DJ GOZMA」を名乗り、「アゲ♂アゲ♂EVERY☆騎士」を入場曲にダンスを踊りながら入場をしたことによって関係が親密になった。2006年11月5日にはOZMA本人が入場に登場、会場を盛り上げる。
- まちゃまちゃ(綾小路の同級生)
外部参照リンク