HERO (テレビドラマ)
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HERO(ヒーロー)は、フジテレビ系列月9枠で、2001年1月8日~3月19日に放送されたテレビドラマである。
木村拓哉と松たか子の『ラブジェネレーション』以来の共演作でもある。
放送時間は月曜日21:00~21:54(JST)(第1話は21:00~22:09、最終回は21:00~22:19)。全11話。
2006年7月3日には、終了後5年ぶりに特別編(単発ドラマ)が放送された。放送時間は21:00~23:18。2006年版のみハイビジョン制作。
2007年9月8日に続編を映画で公開予定。
目次 |
[編集] 内容
見た目は非常識だが正義感の強い検事(演:木村拓哉)と見た目はまじめだがどこか非常識な検察事務官(演:松たか子)のコンビの捜査活動を同僚検事たちの巻き起こすコメディを交えて描く。
[編集] 記録的視聴率
主役の木村拓哉演じる型破りな検事が真実を追う姿は、多くの人々の共感を呼び、視聴率関東限定全話30%超という大ヒットドラマとなった。フジテレビ連続ドラマ平均視聴率第1位、最高視聴率第2位。民放ドラマ平均視聴率第2位の記録を有する(2006年5月現在)。(関西地区では30%に達しなかった)
[編集] 受賞
- 第38回ギャラクシー選奨
- 第26回エランドール賞(作品部門、プロデューサー部門)
- テレビライフ(学研)ドラマ大賞
- 第28回ザテレビジョンドラマアカデミー賞 (最優秀作品賞、主演男優賞、主題歌賞、ベストドレッサー賞、監督賞、キャスティング賞)
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 連続ドラマ
[編集] 主要登場人物
- 27歳。ラフなジーンズにダウンパーカー姿、通販グッズオタクという型破りの若手検察官(検事)。スーツの襟元に着けるはずの秋霜烈日章はジーンズのポケットにしまい、検察官権力を行使する際(容疑者に処分を言い渡すなど)にだけ、ポケットから出して提示する。高校を中退したため、最終学歴は中卒。高校中退後、大検を経て司法試験にパスし検事となり(曰く『司法試験ってね、受けてみるもんだよ』)、最初の任地青森地検を経て、東京地検城西支部に勤務。他の検事には無い、ストリートで身に付けた独特の視点・洞察力を持ち、被害者の代弁者であり続けるという信念を胸に、多くの事件の真相を解き明かしていく。過去に友人を庇って傷害事件を起こして逮捕されたことがある。その事件の担当検事の沼田の前で黙秘を通していたが、事件を徹底的に調べる沼田の姿勢を見たことが検事を目指すきっかけとなる。最終話では、逮捕歴騒動の責任をとらされ(あるテレビ番組雑誌での特番編の特集では、騒動とは関係ない単なる転勤、となっている。)、沖縄県石垣島に人事異動となった。特別編で北海道を経て山口県へと移り、再び東京へ戻ることとなる。
- 雨宮舞子 : 松たか子
- 24歳。美鈴の担当事務官だったが、自ら志願し異動してきた久利生の担当事務官も掛持ちすることになる(美鈴からは「二股」と揶揄される)。自立したキャリア・ウーマンに憧れ、久利生同様、『被害者のために悪い奴らを懲らしめたい』との思いから、検察庁内部の特別試験に合格して検察官(副検事)になることを目指す。中卒という経歴だけで久利生を嫌うなど、社会的地位や世間体に重きを置く傾向にあったが、久利生と数々の事件に携わっていくうちに彼女の内面に変化が訪れる。性格は極めて生真面目でいつも自由奔放な久利生に振り回されている。学生時代には少林寺拳法をやっていた(曰く『2級』。DVを受けた被害者を少林寺拳法に誘う場面も)。K-1大好き、格闘技ファン。
- 中村美鈴 : 大塚寧々
- 30歳。同僚の芝山検事とは不倫関係。美人だが性格はキツい。「被疑者をいじめること」に検事としてのやりがいを見出す。料理は下手で、リンゴの皮がうまく剥けず実を削り落としてしまい、剥いたリンゴを芝山に「耳」扱いされたことがある。久利生には好意的。
- 芝山 貢 : 阿部寛
- 36歳。既婚だが中村検事と関係を持っている。娘から電話が掛かってくると「パパでちゅよ~」と語りかけるのが特徴。渾名は「ジャンボ」。遠藤には「無駄にでかい」と言われる。タレント弁護士を目指しており、大手弁護士事務所にヘッドハンティングされそうになるが、久利生の行動を見て検事の仕事に情熱を持つ。
- 江上達夫 : 勝村政信
- 32歳。城西支部のエース(但し、周りがそう呼ぶことで、彼をうまく操作している感あり)。雨宮事務官に好意を寄せるがいつもカラ回り。八つ当たりの矛先はパートナーの末次事務官である。世間知らずなお坊ちゃん。東大卒。
- 末次隆之 : 小日向文世
- 40歳。江上検事の担当事務官。牛丸部長曰く「若い人には無い味がある事務官」。美鈴に好意を寄せているようだが、当の本人からはセクハラ同然と嫌がられている。担当の江上検事の機嫌次第で理不尽な内容、分量の仕事を突然言いつけられる。趣味は社交ダンス。渾名はダンサー。妻には逃げられ済み。
- 遠藤賢司 : 八嶋智人
- 25歳。芝山検事の担当事務官。かなりの女好きで合コンに明け暮れている。渾名は「小さい奴」。合コン会場では自らを「検事」と偽る(本名が「賢司」なので「東京地検の遠藤検事」と名乗っても嘘にはならない。)噂好き。そして口が軽い。担当の芝山検事には情報屋のように使われている部分がある。
- 牛丸豊 : 角野卓造
- 50歳。検事。刑事部部長。久利生の直属上司。元々個性豊かで曲者揃いの城西支部にあって、異色検事の久利生まで加わり胃腸薬を手放せない。保身大事の検事だが根は熱い心を持つ男。糖尿病の疑いがあると医者に脅されている。
- 鍋島利光 : 児玉清
- 61歳。東京地検次席検事。温厚でリベラル。久利生に絶大な信頼を寄せている(後の回で明らかになるが、実は以前から久利生を知っていた)。地検本庁から温かく支部の面々を見守っている。
[編集] 検察以外のレギュラー
- バーテンダー : 田中要次
- どんな注文(たとえそれが『寿司』でも)を受けようとも「あるよ」の台詞でお馴染み。バー「St.George's Tavern」のバーテンダー。バーのテレビにはいつも通販番組が流れており、彼自身も通販好きな様子(手が空いてる時にはテレビを眺めている)。同一人物かどうかは不明なものの特別編にも登場し、お決まりの「あるよ」を披露してくれたが、ついに「ないよ!」というセリフを言ったことはファンにとっては衝撃的であった。なお、鍋島次席検事とは古くからの知り合いのようだ。
- 庁舎守衛 : 正名僕蔵
- 何となく眠そうな守衛さん。城西支部にピザ店員に扮装した愉快犯が侵入した際も、そのまま通してしまい、結局何もできずにいた。しかし、夜遅くまで判例を調べる久利生が仕事に集中できるよう、片付けを手伝うといった一面も。
- 大塚巡査 : おかやまはじめ
- 第1話で久利生が担当した下着泥棒の事件に捜査協力。久利生のおかげで、本人曰く初めて犯人を逮捕することとなる。その後の回にもたびたび登場。
[編集] ゲスト
- 第1話
- 岬 : 清水章吾
- 冒頭で連行された代議士。その後の回で、チラっとだけ検事たちの会話に登場。
- 田村 : 酒井敏也
- 濡れ衣の下着泥棒容疑で送検され、久利生に誘導尋問までされる、可哀想なアニメオタク。
- アニメキャラ :雪乃五月
- 田村が毎朝録画しているアニメ。第1話の事件のカギとなった。
- アニメのナレーション : 一条和矢
- そのアニメのナレーション。
- 第2話
- 坂ノ上幹二 : 神山繁
- 高井戸謙介の父である議員に雇われた弁護士。鍋島次席検事の同輩。謙介の友人らと口裏を合わせ、事件に早期解決の圧力をかける。
- 高井戸謙介 : 大柴邦彦
- 高井戸議員の息子。久利生曰く『黙秘系』。
- 今村真澄 : 中越典子
- 高井戸謙介の遊び仲間。
- 宮五郎 : 速水亮
- 第3話
- 島野紗江子 : 森口瑤子
- 結婚詐欺師であり、料理教室の先生。宮迫博之演じる宮川にナイフで切りつけられ、被害者として聴取されるが、詐欺容疑で逆告訴される。
- 宮川雅史 : 宮迫博之
- 島野紗江子に騙された男。本籍北海道。島野を切りつけた傷害容疑で取り調べを受けるが、久利生の提案で島野を詐欺容疑で逆告訴することになる。
- 第4話
- 壇原段 : 宇梶剛士
- 刑事。高卒であることをコンプレックス感じている。大卒の検察官たちに敵意を燃やすものの、同じ事件を追っていく中で久利生と和解。久利生に負けず劣らず通販好き。
- 漆山保 : 梶原善
- 食い逃げ犯。しかし、彼の発言がストーカー殺人事件を解決へと導く。
- 小山田秀二 : 北山雅康
- ストーカー殺人容疑で逮捕され、逃げた男。実は濡れ衣。
- 小山田美奈子 : 森下涼子
- 秀二の姉。過熱するマスコミ報道に耐え切れず、ガスによる自殺を図る。
- 第5話
- 川原朝美 : 桜井幸子
- 矢口徹の愛人。矢口が捕まった事件において、矢口に不利な虚偽の証言をする。しかし、それには彼女なりのわけが・・・。
- 矢口徹 : 小原雅人
- 妻を切りつけた容疑で逮捕され、送検されてくる男。川原朝美の虚偽の証言に困惑する。
- 磯山さやかも出演。
- 第6話
- 太田川晋平 : 升毅
- 殺人容疑で送検されてくる金貸しの男。
- 真壁哲也 : 村井克行
- いつものバーで久利生が仲良くなった2人組のサラリーマンの1人。雨宮事務官にコナをかけてくる。彼について行ったばかりに、雨宮は大変な騒ぎに巻き込まれる。
- 保田善之 : 山田明郷
- いつものバーで久利生が仲良くなった2人組のサラリーマンの1人。
- 遠藤 : 光石研
- 刑事。賭博を行っていたバーの一斉検挙に成功。雨宮事務官が探す『落し物』が何なのかと怪しむ。
- 第7話
- 正木晋太郎 : 金田明夫
- 城西支部に異動になった事務官。検事のいいなりである事務官という職業に飽き飽きし、クレープ屋を開業することを計画中。しかし、城西支部で事務官のやりがいを感じ始める。
- 綿貫耕一郎 : 寺田農
- 電車内での痴漢容疑で送検されてくる会社専務。
- 神林琢磨 : 石丸謙二郎
- 綿貫の痴漢事件を担当する弁護士。告訴を取り下げさせようと、被害者である朝倉智美に不利な過去を持ち出してくる。
- 朝倉智美 : 松永玲子
- 電車内で痴漢にあった綿貫の会社の女性社員。婚約者に応援されて、この痴漢事件を闘おうとするものの、彼女には婚約者に知られたくない過去があった。
- 松原重彦 : ト字たかお
- 綿貫専務の運転手。綿貫の命令で痴漢事件に関して一切の口を閉ざすが、事件の真相を明らかにしようとする久利生の人柄により、心境の変化が訪れる。綿貫には名前すら覚えられずに運転手をしてきた。
- 萩原貴美子 : 宮田早苗
- 綿貫の秘書。松原同様、痴漢事件については一切語ろうとしなかったが、久利生、雨宮の行動により、彼女もまた心動かされる。
- 遠藤を殴った被疑者 : 佐藤隆太
- 検事室で芝山に殴りかかったところ、横から飛び出してきた遠藤事務官を殴ってしまう。
- 第8話
- 巽江里子 : 飯島直子
- 弁護士。久利生とは司法修習同期。もともとは検事志望であったが、久利生が最初から検事志望であったがために弁護士となる。マスコミが興味を示す裁判はどんな手を使ってでも勝ちにいく、売れっ子弁護士。医療ミスを巡り久利生と法廷で争う。
- 田所 : 田山涼成
- 田所病院の医院長。本間医師による手術ミスを病院ぐるみで隠蔽しようとする。
- 笹本 : 津村鷹志
- 真山淳子 : 木内晶子
- 田所病院の元準看護師。医療ミスと疑われる手術のあと、田所病院を辞めていた。
- 本間芳樹 : 斎藤歩
- 田所病院医師。医療ミスによる業務上過失致死容疑で送検されてくる。自供していたものの、久利生の聴取に対して一転、無実を主張し始める。
- 真山淳子の母 : 大塚良重
- 小さな飲食店を経営。経営はうまくいっておらず、多額の借金がある。
- 被害者の妻 : 西牟田恵
- 医療ミスで亡くなった男性の妻。
- 入院患者 : 谷津勲
- 入院患者。足が悪い。
- レストランのウェイトレス : 宇多田ヒカル
- 第9話
- 高梨輝一郎 : 高橋克実
- 刑事。城西支部に侵入した愉快犯を久利生とともに追う。マフラーはカシミア。
- 遠野かおる : りょう
- 市村秋介 : 相島一之
- 城西支部に侵入した愉快犯。街中にスプレーで落書きもしていた。
- 第10話
- 榎本由起 : 羽田美智子
- ニュース番組キャスター。番組降板を要求する手紙が届くほか、何者かに命を狙われる。犯人を古田晋一だと思い込み、番組で公言する。コメントがいちいち辛辣。
- 矢口 : 梅沢富美男
- 刑事。一度逮捕し、不起訴となって釈放された古田が、真犯人ではないと気づいた後も犯人として追いつめる。
- 石本 : 阿南健治
- 刑事。矢口とペアで行動。古田が真犯人ではないと気が付いたものの、矢口に黙っているよう指示される。
- 古田晋一 : 高橋一生
- キャスター榎本由起暴行事件の濡れ衣により逮捕。不起訴で釈放されたものの、再び起きた榎本由起への暴行事件の犯人として追われる。迫る捜査の恐怖に耐えられず、自殺する。
- 最終回
- 咲坂良太 : 今野雅人
- 父を桐山に殺害された少年。生意気。久利生になつき、城西支部を訪れるものの、他の検事・事務官が苛立つことしか言わないし、しない。
- 庄野怜治 : 小木茂光
- 東京地検特捜部の検事。城島検事とともに城西支部を訪れ、殺人事件で久利生の取り調べを受けていた桐山を、別の容疑で聴取し始める。
- 城島和生 : 篠井英介
- 東京地検特捜部の検事。芝山検事の学生時代の友人。意識的なのか無意識的なのか、発言は特捜部である自分の自慢話が目立つ。学生時代に芝山の彼女を奪った過去あり。また、嘘をつくときに特徴的な癖がある。
- 諸星敬介 : 三浦友和
- 民自党国会議員。民自党のニューリーダーとマスコミに称される、理想に燃える若手議員。
- 森脇加奈子 : 戸田恵子
- 国会議員諸星敬介の秘書。資格多数保有。
- 石坂晴男 : 白井晃
- 久利生の石垣支部異動後、城西支部に来た検事。
- 桐山茂 : 浅野和之
- 咲坂良太の父を殺害した、タケマ建設の総務部長。しかし、その本来のターゲットは諸星敬介議員だった。
- 検察上層部 : 中丸新将
- 久利生の処分を鍋島、牛丸両検事に伝えた。
- 喫茶「あめんぼ」のマスター : 遠山俊也
- マスター。彼の存在が久利生らを事件の真相へと導くこととなる。
- 咲坂良太の叔父 : 小林隆(最終回)
- 子だくさん。
[編集] スタッフ
- 脚本:大竹研(1)、福田靖(2~4・6・7・9・11)、秦建日子(5)、田辺満(8・10)
- 音楽:服部隆之
- デザイン:荒川淳彦
- 協力プロデュース:東海林秀文
- プロデュース補:榊原妙子、牧野正
- 広報:大貫伊都子
- 企画協力:樹林伸
- プロデューサー:石原隆、和田行
- 演出:鈴木雅之、平野眞、澤田鎌作、加門幾生
- 制作:フジテレビ
[編集] 主題歌
[編集] 特別編
終了直後から続編を求める声が寄せられていたが、木村拓哉自身が主演作の続編を敬遠したとも言われており、実現していなかった。また、韓国、台湾、香港、シンガポールなどアジア各国からリメーク権獲得依頼が殺到したが、制作側は、「主人公の久利生検事役は木村拓哉以外にはあり得ない」として断り続けてきたといい、半ば伝説化していたが、2006年7月3日に単発ドラマとして5年ぶりに復活した。
特別編は、久利生検事が本編で転勤した石垣島から北海道を経て、山口県の海沿いにある山口地検虹ヶ浦支部に赴任し、そこで起こった殺人事件を担当することを主軸に描かれている。なお、山口県には虹ヶ浦という地名は実在せず(光市に「虹ヶ浜」という地名はあるが関連はない。また、モデルとなるような、極端に特定企業に依存した企業城下町である地方都市もない)、主なロケは山口県下関市の角島を中心に行われた(一部山口県萩市などで収録されたシーンもある)。
ちなみに、演出面を重視したために実際の山口県の状況と異なる設定もいくつか見られ、劇中に出てきた「あごま」(異臭を放つ海産物。木村曰く「鯨肉の燻製」らしいとのこと)も山口には存在せず、ラスト近くで久利生が東京に戻る際に駅から列車に乗るシーンでは、山口県では当時すでに走行していなかった国鉄色のキハ58系、キハ65系が登場しているなどの考察不足を指摘する声もある(このシーンは愛媛県の下灘駅で撮影されたものと見られる。最後の製作クレジットの撮影協力の欄に『JR四国』と書いてあった。なお、キハ58系の国鉄色は2002年まで山陰本線で走行していた)。
出演陣は久利生検事以外のほぼ全員が特別編だけのオリジナルキャストであり、本編のレギュラーメンバー達は最後のほんの数分しか登場していないため、続編を期待していたファンの間では不満の声も少なくなかった。また、権利面の関係からか、レギュラー時代の主題歌である「Can You Keep A Secret?」も劇中で一切使用されず、無音声でのエンドロールに対する批判も少なくない。また特別編のラストで、久利生が古巣の東京地検城西支部へ戻ったという設定は、2007年9月封切り予定の映画版(特別編放送当時から続編の噂は出回っていた)への前触れである。
[編集] 特別編の出演者
- 久利生公平:木村拓哉
- 前作と同じく元不良で中卒、今回11年ぶりに殺人事件が起こった山口県のある町で真相を突き止める
- 津軽保:堤真一
- 虹ヶ浦支部での久利生の担当事務官。無気力で無愛想なため変わり者扱いを受けている。久利生と共に行動し振り回されるがやがて理解を深める。
- 泉谷りり子:綾瀬はるか
- 東京へ強い憧れを持っている新米検事。田舎での仕事を嫌い東京でかっこよく仕事をしたいと思っていたが久利生と関わり考え方を変えていく。
- 小森拓郎:ベンガル
- 虹ヶ浦支部の事務官。
- 村上健太郎:鈴木浩介
- りり子の担当事務官。
- 警官。死体の発見者。
- 地元選出の代議士花岡の秘書。
- 巽江里子:飯島直子
- 久利生の司法修習生時代の友人で弁護士。久利生に頼まれ、東京へ捜査へ向かったりり子の案内役を任される。
- 虹ヶ浦支部の支部長。
- 古越ひろ子:手塚理美
- 釣り宿の女将。
- 滝田明彦:中井貴一
- 鴨井産業の専務。虹ヶ浦の住人から多大な人望を集める人格者だが殺人事件の容疑者として送検される。
[編集] ゲスト(レギュラーメンバー)
- 雨宮舞子:松たか子
- 中村美鈴:大塚寧々
- 芝山 貢:阿部寛
- 江上達夫:勝村政信
- 末次隆之:小日向文世
- 遠藤賢司:八嶋智人
- 牛丸豊検事・刑事部部長:角野卓造
- 鍋島利光東京地検次席検事:児玉清
- 庁舎守衛:正名僕蔵
- 居酒屋の店員:田中要次
[編集] スタッフ
[編集] 映画版
- 2007年9月8日に続編を映画で公開予定。詳しくはフジテレビホームページ(下記リンク)にて。
[編集] 小道具の人気
木村拓哉が着用していたA BATHING APEのダウンジャケットが大ブレイクし、プレミアが付くほどの人気アイテムとなった。以後も、木村拓哉がドラマで着用する洋服は常に注目されるようになった。久利生検事がハマる通販グッズにも注目が集まった。
[編集] 登場した通販グッズ
- マーメイドスリム(第1話) … 腰と足の部分が、横移動するダイエット器具。
- ボディーブレード(第1話) … 手で揺らす、棒状の運動器具。
- ロデオボーイ (SP) … 乗馬のように跨って座る運動器具。
[編集] ロケ地
- 司法局:明治生命本社ビル
- 検察局:丸の内八重洲ビルディング
- 東京中央スタジアム(最終回):駒場スタジアム(さいたま市浦和区)
- 秋葉原(特別編):マクドナルド末広町店前付近
[編集] 検事と検察庁と法曹界
劇中では検事と警察の確執や助け合いなども良く描かれている。舞台の地検はおそらく区検を模倣したと思われる。劇中では刑事部が支部の内部組織ということになっているが、実際は本庁内の部署である。
検事の捜査権限は警察(刑事など)よりも遥かに大きく、起訴権を持つので、国家権力者といえば警察よりむしろ検察である。また、検事は単独でその権限を行使できる、強大な権力を与えられている。そのため、警察の捜査員を見下している検察官が存在するのは事実であり、劇中でも鋭く描かれている。その中で、久利生検事は刑事さながらの行動派な検事として自ら現場の捜査も行い、その様は法曹界における型破りな検事像である。しかし、実際は検事が事件ひとつひとつを警察のようには捜査しない。検事は捜査権を持ってはいるが、それを行使するのは極めて例外的な刑事事件や重大事件に限定されているので、現実には痴漢や強盗などでは実地捜査まではしない。
また、検察においても警察のように事件に等級を付けるのだが、警察では殺人や強姦・強盗などは無論重大事件として扱うが、検察では大きな事件といえば政治事件や経済事件、暴動事件など大多数の人間が絡むものや、政界を揺るがす大スキャンダルなどである。また、殺人事件や過失致死事件などの人を死に至らしめる犯罪に関する事件のなかでも過失致死より意図的に2人以上殺した凶悪事件のほうが大きく扱われる。普通、警察は政治事件に首を突っ込めないので、専ら検察の独壇場となるのだが、それ以外の事件では警察の捜査領域とぶつかったりするので確執が生まれやすいが、時には助け合うこともあり、戦友としてお互い尊重しあっている所もある。
因みに、検事というのは基本的に司法試験に合格しないとなれないので、全員キャリアで国家公務員である。その為、いわゆる警察などにあるノンキャリアとキャリアの確執はないのだが、検事(司法試験合格者)と事務官(国家公務員試験合格者)の確執は少なからず存在している。尚、事務官も起訴権こそないが捜査権はあるので、警察でいえば刑事のような犯罪捜査も直接行う権限は持ち合わせており、逮捕権も持っている。
ちなみに劇中では「地検特捜部」の検事があたかも「本庁所属のエリート」といった趣で描かれていたが、検察庁は警察の警視庁とは違い、刑事部も特捜部も検察庁本庁の組織で、どちらの検事も地検本庁所属なので、どちらが上でどちらが下という優劣はなく、特捜部も刑事部も地検の中では同等の一部署である。特捜部の検事が花形と思われているのは、単にマスコミに顔を出す機会が多いからであって、刑事部も検察庁の一部として同等の役割は果たしている。
[編集] 放送日・サブタイトル・視聴率
サブタイトルは新聞の番組欄のもので、映像では「第1話」などと表記される。
話数 | 放送日 | サブタイトル | 視聴率 |
第1話 | 2001年1月8日 | 最悪の出会い | 33.4% |
第2話 | 2001年1月15日 | 帰れないふたり | 32.7% |
第3話 | 2001年1月22日 | 恋という名の犯罪 | 30.8% |
第4話 | 2001年1月29日 | 彼に教わったこと | 30.7% |
第5話 | 2001年2月5日 | 二人きりの夜 | 34.9% |
第6話 | 2001年2月12日 | 彼女の一番大切なモノ | 36.1% |
第7話 | 2001年2月19日 | 君に会えてよかった | 34.5% |
第8話 | 2001年2月26日 | 過去を知る女 | 36.8% |
第9話 | 2001年3月5日 | 俺がずっとそばにいる | 34.4% |
第10話 | 2001年3月12日 | 別れの予感 | 35.1% |
最終話 | 2001年3月19日 | 最後の事件 | 36.8% |
特別編 | 2006年7月3日 | 今夜復活!! 美しい海の町の怪事件に伝説の検事が挑む | 30.9% |
[編集] 外部リンク
フジテレビ系 月曜9時枠の連続ドラマ | ||
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前番組 | HERO | 次番組 |
やまとなでしこ | ラブ・レボリューション |
1980年代: | アナウンサーぷっつん物語 - 男が泣かない夜はない - ラジオびんびん物語 - ギョーカイ君が行く! - 荒野のテレビマン - 君の瞳をタイホする! - 教師びんびん物語 - あそびにおいでョ! - 君が嘘をついた - 君の瞳に恋してる! - 教師びんびん物語II - 同・級・生 - 愛しあってるかい! |
---|---|
1990年代前半: | 世界で一番君が好き! - 日本一のカッ飛び男 - キモチいい恋したい! - すてきな片想い - 東京ラブストーリー - 学校へ行こう! - 101回目のプロポーズ - 逢いたい時にあなたはいない… - あなただけ見えない - 素顔のままで - 君のためにできること - 二十歳の約束 - あの日に帰りたい - ひとつ屋根の下 - じゃじゃ馬ならし - あすなろ白書 - この世の果て - 上を向いて歩こう! - 君といた夏 - 妹よ |
1990年代後半: | For You - 僕らに愛を! - いつかまた逢える - まだ恋は始まらない - ピュア - ロングバケーション - 翼をください! - おいしい関係 - バージンロード - ひとつ屋根の下2 - ビーチボーイズ - ラブジェネレーション - Days - ブラザーズ - ボーイハント - じんべえ - Over Time - リップスティック - パーフェクトラブ! - 氷の世界 |
2000年代前半: | 二千年の恋 - 天気予報の恋人 - バスストップ - やまとなでしこ - HERO - ラブ・レボリューション - できちゃった結婚 - アンティーク - 人にやさしく - 空から降る一億の星 - ランチの女王 - ホーム&アウェイ - いつもふたりで - 東京ラブ・シネマ - 僕だけのマドンナ - ビギナー - プライド - 愛し君へ - 東京湾景 - ラストクリスマス |
2000年代後半: | 不機嫌なジーン - エンジン - スローダンス - 危険なアネキ - 西遊記 - トップキャスター - サプリ - のだめカンタービレ - 東京タワー - プロポーズ大作戦 |
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