くらしき作陽大学
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くらしき作陽大学(くらしきさくようだいがく、英称:Kurashiki Sakuyo University)は、芸術・文化都市岡山県倉敷市に所在する、仏教系私立大学。略称は「作陽」および「作陽大」。
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[編集] 概観
[編集] 大学全体
初代学長でもある(故)松田藤子創設の学校法人作陽学園により設立、運営されている。 大学の設立と同時に設置され、これまでに40年の歴史と伝統を誇る音楽学部と倉敷移転後(1997年)に開設された食文化学部の二学部を擁する。同敷地内には作陽短期大学音楽科も併設されている。同学園は他にも、岡山県作陽高等学校(普通科、音楽科)、作陽保育園を運営している。
[編集] 建学の精神
- 大乗仏教に基づく宗教的情操教育により豊かな人間性を涵養する
[編集] 学是
- 念願は人格を決定す、継続は力なり
[編集] 沿革
- 1930年 津山女子高等技術学院の名称で創立
- 1951年 作陽短期大学 開学
- 1966年 作陽学園大学 設立、音楽学部設置
- 1968年 作陽学園大学を作陽音楽大学に名称変更
- 1975年 作陽音楽大学音楽学部に教育音楽学科増設
- 1996年 作陽音楽大学、作陽短期大学音楽科が津山市から倉敷市に移転・開学
- 1997年 作陽音楽大学に食文化学部食生活学科を設置し、同時に名称をくらしき作陽大学に改称
- 1999年 チャイコフスキー記念ロシア国立モスクワ音楽院と芸術文化交流協定の締結
- 2000年 くらしき作陽大学音楽学部音楽学科にモスクワ音楽院特別演奏コース、日本伝統芸能専修を、教育音楽学科に音楽療法専修を増設
- 2002年 食文化学部にフードシステム学科、栄養学科設置
- 2006年 くらしき作陽大学音楽学部“教育音楽学科”を“音楽教育学科”に改称
- 2007年 くらしき作陽大学音楽学部音楽学科に音楽デザイン専修増設
[編集] 学部・学科構成
[編集] 音楽学部
- 音楽学科
- 音楽教育学科
- 音楽専攻科
[編集] 食文化学部
- フードシステム学科
- 食生活学科
- 栄養学科
[編集] キャンパス
周囲の豊かな自然にしっくりと溶け込み、明るく開放的且つ落ち着いた雰囲気を持つ。設計は(故)吉村順三氏によるもので、第5回倉敷市建築文化賞優秀賞を受賞している。
[編集] 主な施設
[編集] 音楽学部
- 1号館:最新の音響設備を持つ多数の大・小講義室、研究室(レッスン室)、室内楽や吹奏楽、管弦楽のための演習室を備える。外観では、空高くそびえる白い塔が非常に印象的で、大学のシンボル的存在となっている。また、大学のメインとなる建物で、事務局もこの建物内に置かれている。
- 3号館 聖徳殿(しょうとくでん):パイプオルガンを備えた総客席数450席の講堂兼音楽ホール。同オルガンは1981年5月、ドイツのベッケラート社(Rudolf von Beckerath Orgelbau GmbH)により当時津山市に所在していた旧作陽音楽大学聖徳殿内に建造され、同大学の倉敷移転に合わせて移設されたもの。ストップ数22、パイプ数1532本を擁する。
- 4号館 練習棟:地上4階を有し、基本的には個人練習用の小さな部屋を多数備えているが、室内楽が練習可能な大きな部屋も備えており、在学生は無料で使用する事ができる。なお、在学生の間では“練舎”という名で親しまれている。
- 10号館 藤花楽堂(とうかがくどう):地上5階地下2階、総客席数810席を有し、プロセニアム開口部を持つシューボックスタイプの音楽ホール。音響反射板を使用してのクラシックコンサート、オーケストラピットを使用してのオペラ公演をはじめ、ミュージカル、日本伝統芸能等、幅広い公演に対応。音響設計は世界的に著名な永田音響設計による。地下には録音スタジオや演習室も備わっている。
- 11号館 音楽交流センター:大小様々なレッスン室、グレード教室、アンサンブル室等を備えており、地域の音楽文化の向上に貢献するとともに、大学と地域の文化交流の拠点として広く開放されている。また、大学及び短期大学同窓会の本部はこの建物内に置かれている。
- 野外音楽堂
[編集] 食文化学部
- 5号館
- 6号館
[編集] 所在地
[編集] 付属研究機関等
[編集] 音楽学部
- 音楽療法研究所
- 演奏芸術センター
[編集] 食文化学部
- 管理栄養士教育研究センター
- 食文化情報教育研究センター
- 商品開発交友研究センター