ふるさと創生事業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ふるさと創生事業(ふるさとそうせいじぎょう)とは、竹下登内閣が行った政策のひとつで、1988年から1989年にかけて全国の市町村に対し一律1億円を交付税措置したものである。正式名称は「自ら考え自ら行う地域づくり事業」。
1億円を受け取った各自治体は、地域の活性化などを目的に観光整備などへ積極的に投資し、経済の活性化を促進した。
また、使い道に困った自治体の中には「○○基金」として活用することを選択するところも多かった。
しかし、用途にこまった挙句に純金製のカツオ像を作ったり、1億円で温泉を引こうとボーリング調査を行ったものの結局温泉は出ず、1億円をすってしまったという事例なども出た。また、必要のないハコモノや意味のわからないモニュメントの製作に費やしたりと、無駄遣いの典型として揶揄されることも多い。
[編集] 主な使われ方
- 岐阜県瑞浪市 世界一大きいこま犬全長3.3mの美濃焼のこま犬を作成
- 青森県黒石市 純金製のこけし
- 青森県上北郡百石町(現おいらせ町) 日本一の自由の女神像 ただ緯度がアメリカと一緒というだけで製作
- 青森県西津軽郡木造町 駅に巨大土偶 列車の到着と同時に目が光る
- 兵庫県津名郡津名町(現淡路市) 1億円分の金塊 当時の金のレートの1億円分、62.696kg(2006年9月現在では、1億4000万円以上の価格)
- 群馬県北群馬郡榛東村 そのまま貯金 15年間で6000万円の利子
- 北海道渡島支庁二海郡八雲町 1億円のトイレ
- 北海道函館市 イカのモニュメント
- 高知県高岡郡中土佐町 純金のカツオ像 のちに盗まれて溶かされた
- 秋田県仙北郡仙南村 村営キャバレー 赤字がかさみ閉鎖
- 山梨県北都留郡丹波山村 日本一長い滑り台 完成3日後に日本一の座を奪われる
- 愛知県蒲郡市 学校の屋上に巨大電光掲示板を設置 岡山県都窪郡早島町に300万円で売却