イエアメガエル
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?イエアメガエル | ||||||||||||||||||||||||||||||
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イエアメガエル Litoria caerulea |
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Litoria caerulea White, 1790 |
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和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
イエアメガエル | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
White's tree frog |
イエアメガエル(家雨蛙、Litoria caerulea)は、両生綱無尾目アマガエル科アメガエル属に分類されるカエル。別名ホワイトアマガエル。
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[編集] 分布
インドネシア(ニューギニア島南部)、オーストラリア北部および東部、パプアニューギニア(ニューギニア島)に自然分布。ニュージーランドに移入。
[編集] 形態
体長7-12cmとアマガエル科の中では大型。体色は通常黄緑色だが、ペットとして出回るものの中には青味の強い個体がいる。種小名caeruleaは「青色の」の意。変色能力を持ち薄緑から褐色まで体色を変える。背面には白い斑点が入ることもある。英名および別名のホワイトアマガエルのホワイトはこの白い斑点ではなく、命名者のWhiteにちなむ。
老齢個体は眼の上部から体側面の皮膚が垂れ下がり、鼓膜を覆う。
[編集] 生態
草原や森林等に生息する。生息数は多く和名の通り人家近くにも多く見られ、時には水洗トイレのタンクの中に水を求めて潜りこむこともある。
食性は肉食性で昆虫類や節足動物、ミミズ、両生類、小型爬虫類、小型の鳥類、小型哺乳類等を食べる。貪欲で目の前で動くものには飛びついて捕食する。
繁殖形態は卵生で、池沼や水溜まり等の浅い水場に卵を産む。オスのメイティングコールは大きく、時には500m以上離れていても聞くことができる。
[編集] Status
LEAST CONCERN(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
[編集] 人間との関係
生息数は多く上記の通り民家の周りだけではなく、時にはトイレでも見かけられるほどである。
しばしばペットとして飼育される。ペットとしての歴史は古く、23年の飼育記録がある。国内にはニューギニアからの野生個体と飼育下で繁殖された個体が流通する。
繁殖個体は青味の強い個体が多くあまり大型化しない。狭いスペースで飼育すると拒食したり、逆にエサを多く与えすぎると内臓疾患や脱腸を引き起こす恐れがある。またある程度乾燥地にも適応した種なので、ケージは湿らせ過ぎないように通気には気をつける必要がある。とはいえ樹上棲のカエルとしては丈夫で入門種として紹介されることも多く人気も高い。
[編集] 関連項目
- アメガエル属