エアーニッポン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エアーニッポン(ANK)は、日本の航空会社である。全日本空輸(ANA)の連結子会社。主に国内線で旅客機を運航している。国内での運航便名はすべてANAである。また、ANAが中国に乗り入れているため、政治的配慮からエアーニッポン(ANK)便名で台湾線を運航している。なお、台湾における名称は日空航空。ANAのロゴになんのことわりもなく日空航空と併記されるうえ、そもそも知名度自体あまりないためANA=日空航空とする誤解も少なくないが、日空航空とはあくまでもエアーニッポンのことである。
ボーイング737-700型機にはスターアライアンスのロゴが入っているが、エアーニッポンはスターアライアンスのメンバーではない。[1] ただし、親会社の全日本空輸はスターアライアンスメンバーである。
目次 |
[編集] 概要
社名 | エアーニッポン株式会社 Air Nippon, Co.,Ltd. |
設立 | 1974年3月13日 |
本社住所 | 東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター |
従業員数 | 1,701人 |
資本金 | 5,400,000,000円 |
航空会社コード | ANK / EL※ |
無線呼出名称 (コールサイン) |
ANK AIR(アンクエアー) |
拠点空港 | 東京国際空港 (使用:第2旅客ターミナル) |
備考 | 「運送の共同引受」により 台湾線を除く全便をANA / NH便として運航 |
[編集] 沿革
- 1974年(昭和49年)3月: 日本近距離航空(株)設立
- 3月 19人乗りデハビランド・カナダDHC-6型機にて丘珠-稚内-利尻、新潟-佐渡線を運航開始
- 11月 横浜航空と合併
- 1978年(昭和53年)4月: 国産YS-11型機を導入
- 1987年(昭和62年)4月: 社名をエアーニッポン株式会社に変更
- 1992年(平成4年) 7月: エアバスA320型機を導入(全日空との共通事業機)
- 1994年(平成6年) 7月: エアー北海道(株)に、DHC-6路線を移管
- 1994年(平成6年) 12月: 初の国際線である福岡-台北線を開設(運行は全日空またはエバー航空)
- 1995年(平成7年) 7月: 初の自社発注となるボーイングB737-500型機「スーパードルフィン」を導入
- 2000年(平成7年) 7月: ボーイングB737-400型機「アイランド ドルフィン」を導入
- 2001年(平成13年)4月: (株)エアーニッポンネットワークを設立
- 2001年(平成13年)7月: ボンバルディアDHC-8-300型機を導入(のちにエアーニッポンネットワークに移管)
- 2003年(平成15年)8月: 千歳-女満別線を最後にYS-11が引退
- 2004年(平成16年)3月: 創立30周年を迎える
- 2004年(平成16年)4月: ANAグループが国内線の便名をANAに統一。
- 2005年(平成17年)12月: ボーイングB737-700型機を導入
- 2006年(平成18年)1月: 中部-台北線を開設。初の自社運航による定期国際線に進出
[編集] 就航路線
[編集] 国際線
- 中部~台北
- 自社運航
[編集] 国内線
- ANAグループの幹線、ローカル線を中型JET機により幅広く運航
[編集] 使用機材
[編集] 現在使用中の機材
2005年12月現在、使用機材は全て双発の中型ジェット旅客機である。
- ボーイング737-500:1995年7月 -
- ボーイング737-700:2005年12月 - (*1)
- エアバスA320:1992年7月 - (*2)
- (*1)1,2号機(JA01AN,JA02AN)は、ANAのカラースキームの白色以外を金色に置き換えて塗装した特別塗装機「ゴールドジェット」。3号機は通常塗装。
- (*2)全機体がANAとの共通事業機。うち4機がANK塗装だった。
全ての機材は、2005年末から順次ボーイング737-700へと更新・統一される見込みである。737-500は一部が子会社のエアーネクストに移管されている。
なお、737-500は導入の途中で生産終了したため、一部(登録記号がJA351K~)は中古機のリースで導入している。
[編集] かつて使用していた機材
- ボーイング737-200:1983年4月 - 2000年10月
- ボーイング737-400:2000年7月 - 2005年11月 - -500の一部と同様中古機のリース。機体をイルカに見立てた特別塗装を施され、「アイランドドルフィン」という愛称で親しまれた。主に八丈島路線に就航。現在は北海道国際航空(AIR DO)にサブリース。
- DHC-6 (デハビランド・カナダ):1974年8月 - 1994年7月にエアー北海道へ移管
- DHC-8-300 (ボンバルディア):エアーニッポンネットワークへ移管
- YS-11(日本航空機製造):1978年4月 - 2003年8月
[編集] 塗装
ANAグループの会社である為、ANAの基本塗装に『AIR NIPPON』のタイトルが追加されたもの。
- (ANAグループ共用機材についてはANAの基本塗装のみ)