エドモントン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エドモントンの風景 | |||||
(写真:エドモントンのダウンタウン) |
|||||
位置 | |||||
市のシンボル | |||||
|
|||||
基礎データ | |||||
国 | カナダ | ||||
州 | アルバータ州 | ||||
都市名 | エドモントン (英:City of Edmonton) |
||||
創設日 | 1904年 | ||||
緯度 経度 |
北緯 53度34分 西経 113度31分 |
||||
標高 | 海抜 668 m | ||||
面積 | 683.88 km² 9,418.62 km²(広域圏) |
||||
人口 - 都市 - 広域圏 |
(2001年) 666,104 人(国内5位) 961,500 人(国内6位) |
||||
時間帯 | 山岳部標準時(MST)、UTC-7 山岳部夏時間(MDT)、UTC-6 |
||||
市外局番 | +1-780 | ||||
郵便番号 | T5A ~ T6Z | ||||
公式サイト | www.edmonton.ca |
エドモントン(英:Edmonton)はアルバータ州の州都。1904年に法人化した。標語は"Industry Integrity Progress"。人口は2006年推計で71万2391人(カナダ第5位)、大都市圏の人口は101万4000人(カナダ第6位)。人口密度は1平方キロメートルあたり1041.69人。
カルガリーに続く州内第2の都市であり、トロントに続きカナダ国内で2番目に人口の多い州都でもある。
石油関連企業が多く在籍し、アルバータ州北部の大規模なオイルサンド関連事業にも関わっている。 また、デルなどの著名な雇用元とともに、強力な技術分野を誇る。 チェーンのレストランで有名なボストンピザの発祥の地でもある。
目次 |
[編集] 地理
ロッキー山脈の東の、カナダ内陸に位置する。サスカチュワン川の中流にあり、南のプレーリー(大平原)地帯と北の針葉樹林地域の間の「アスペン・パークランド」に位置している。
[編集] 気候
6月から9月までの短い夏と、10月以降の長い冬により構成される。 夏は摂氏10度から35度、冬は-35度から5度くらいであるが、夏の最高気温は38度 (2006年)、冬の最低気温は-50度付近に達することもある。 近年は夏の気温が上昇する傾向にある。
乾燥した気候である。 竜巻が発生することもあり、1987年には甚大な被害をもたらした。
[編集] 人口統計
2005年の人口調査によるとエドモントン大都市圏の人口は101万4000人。 人種別構成は2001年調査時点では下記の通り。
市内にはイタリア人街や中華街、ユダヤ人街が点在する。
[編集] 歴史
紀元前10000年から3000年にはこの地域に人類が住み始めたと言われている。
1795年にはハドソン湾会社と北西会社が現在のフォート・サスカチュワンに交易地を設け、それがその後上流の現在のエドモントンの場所へ移動した。1821年に両社は合併し、1830年に現在のアルバータ州会議事堂の場所へ交易所を建設。合併会社の取締役の故郷であるイギリスのロンドン郊外にあった町の名を取り「エドモントン」と名付けた。
ハドソン湾会社はこのあたりの土地であるルパート・ランド(Rupert's Land)をカナダ植民地(Dominion of Canada)に譲渡し、ノースウェスト準州となった。1870年代に政府が移住者にはかなり安く土地を払い下げた。1897年のゴールドラッシュへ向かうため、立ち寄る人々も増えた。1891年には鉄道が敷設され、1905年にはカナダ北部鉄道(Canadian Northern Railway)がエドモントンを通る大陸横断鉄道を開業させた。
1905年にはノースウェスト準州から分離しアルバータ州ができて、エドモントンが州都となった。1912年には北サスカチュワン川南岸のストラスコナと北岸のエドモントンが合併し人口は53,000人となる。
1930年代には北の産業都市として発展を続け、食料や医療品の空運の物流基地となった。1942年にはアラスカ・ハイウェイが建設され、さらに北方地域への玄関口となった。
第二次世界大戦後、この地域で石油が発見されアルバータ州の産油地域の中心地となった。そのため1973年の石油危機以降特に成長を遂げ、郊外も含むと100万人を超える大都市圏となった。産油及び精製は現在でもエドモントンの主要産業であるが、他の産業も徐々に拡大しつつある。
[編集] 交通
[編集] 空港
- エドモントン国際空港 (Edmonton International Airport)
- エドモントン市内空港 (Edmonton City Centre Airport)
[編集] 高速道路
市外の地域と結ぶ高速道路では「イエローヘッド・ハイウェイ」でブリティッシュ・コロンビア州、サスカチュワン州と繋がっている。また「クイーン・エリザベス2世ハイウェイ」によりレッド・ディアとカルガリーの都市へと繋がっている。
[編集] 鉄道
長距離鉄道としてカナダ国鉄の運営を引き継いだVIA鉄道(VIA Train)が市街地北部にある市内空港の近くの駅まで来ている。ジャスパーやサスカトゥーンの都市へと繋がっている。
[編集] 市内交通
市民の足としてエドモントン交通局 (Edmonton Transit System)がLRTとバスを運営している。1回当たりの大人料金は2007年2月1日現在は2.25カナダドルであり、LRTとバスを90分間乗り継ぐことができる。回数券や定期券も発売されている。子供や高齢者は減額される。
[編集] 長距離バス
グレイハウンド社の長距離バスによりカナダの他の都市と繋がっている。
[編集] 教育
[編集] 高等教育
エドモントンは多数の施設及びキャンパスで60,000人以上の学生たちが高等教育を受けているカナダの主要な教育センターの1つと成っている。
本部キャンパスがエドモントンの川の谷間の南側に位置するアルバータ大学(U of A とも呼ばれる)は年間10億カナダドルの収入がある、政府管理の国立施設である。35,000人の学生たちが200以上の学部プログラム並びに170以上の大学院プログラムを受講している。本部キャンパスは1908年の大学設立日に建てられた建物も含めて、890,000平方メートルに90以上の建物から成り立っている。この大学の図書館は1000万冊以上の蔵書を有し、13,000の電子定期刊行物(全文)並びに500のデーターベースを契約しており、カナダの研究に重点を置く大学の中では蔵書数で2位、学生1人あたり蔵書数で1位にランクされている(2005年現在)[1]。
[編集] 観光
[編集] 名所
- アルバータ州立博物館
- アルバータ大学
- ウェスト・エドモントン・モール (北米最大のショッピングセンター)
- 先住民族文化ギャラリー
- フォート・エドモントン公園
- ムタート植物園
[編集] イベント
- キャピタルEx (旧クロンダイク・デー)
- フォーク音楽祭
- ヘリテージ・フェスティバル
[編集] スポーツ
エドモントンを本拠地とするプロスポーツチームは以下の通り。
- アイスホッケー(NHL)のエドモントン・オイラーズ(Edmonton Oilers)
- レクゾール・プレース(Rexall Place、元ノースランド・コリシアム)を本拠とする。
- カナディアンフットボール(CFL)のエドモントン・エスキモーズ(Edmonton Eskimos)
国際競技大会開催について
[編集] 姉妹都市・提携都市
エドモントンは下記の都市と姉妹都市提携を締結している。
[編集] 参考文献
[編集] 外部リンク
- エドモントン市公式サイト (英)
- エドモントン市観光局公式サイト (英、仏、西、蘭、日、中、韓)
- エドモントンの紹介 (アルバータ州観光公社より)
- エドモントンの位置