ガラパゴスペンギン
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?ガラパゴスペンギン | ||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Spheniscus mendiculus Sundevall, 1871 |
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英名 | ||||||||||||||||||||||||
Galápagos Penguin |
ガラパゴスペンギン(学名:Spheniscus mendiculusまたはSpheniscus mediculus)は、フンボルトペンギン属のペンギン。
目次 |
[編集] 形態
体長約53cmと、フンボルトペンギン属の他のペンギン3種より、ひとまわり小さい。
[編集] 分布
赤道直下の熱帯に住む唯一のペンギン。ガラパゴス諸島のみに暮らす。
一般にペンギンは南半球の鳥とされるが、ガラパゴスペンギンの繁殖地のガラパゴス諸島イサベラ島の先端は赤道を越え北半球に突き出ているため、厳密にはペンギンは北半球にもいることになる。しかし、研究者はそれをふまえた上で、ペンギンを南半球に暮らす鳥としている。
[編集] 生態
- 定住性で、高密度のコロニーを形成せず、巣は分散している。
- 繁殖は、年1回、特定のシーズンというわけではなく、産卵はどの月にもみられ、海表面温度が24度を下回るかどうかによって決定しているようである。繁殖のピークは、6〜9月と12〜3月。わずかに、雨期の4〜5月に繁殖を行うつがいもある。1巣の卵数は2個で、38〜40日で孵化する。孵化後約30日は警護期で、ヒナは親鳥に守られている。抱卵、警護とも雌雄が交互に行う。その後、育雛は30〜35日続き、ヒナは60〜65日齢で巣立つ。
- ガラパゴスペンギンは、他の多くのペンギンのように、繁殖を終えてから換羽を行うのではなく、繁殖前に換羽をすませる。
[編集] 環境影響
- 1982年と1997年に発生した巨大エルニーニョ現象の影響で、餌となる魚がいなくなり、生息数の7割以上が減少した。他にも、犬、猫、ネズミなどによる被害が深刻。
- 漁網による混獲、漁業との競合も問題となってきている。
- タンカーや商船からの事故などによって流出される原油や重油の海洋汚染の危機にも、常に立たされており、2000年にはサン・クリストバル島で油流出事故があった。
[編集] Sibley分類体系上の位置
[編集] 状態
- ENDANGERED (IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
- 個体数:1200羽、増減:継続的減少(過去30年で半減)、繁殖地:極めて局地的
[編集] 分布
[編集] 外部リンク
- ガラパゴス諸島 ガラパゴスペンギン
- Galápagos Penguin - BirdLife Species Factsheet
- ガラパゴス諸島
カテゴリ: Endangered | ペンギン目