Wikipedia:コンテクストを確立する
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
編集案内
決まりごと
連続投稿をしない 内容と表現
読者に役立つ記事を書く 記事の構成
記事の体裁
スタイルマニュアル リンクする
ウェブを構築する 特殊な記事
技術の案内
|
基本的なことを述べることとコンテクストを確立することは、ウィキペディアの検討すべきルールの一つです。
ウィキペディアの記事は、コンテクストを確立する一行か二行の説明で始めるべきです。この冒頭の文には、簡潔な定義も含め、主題に関する最も基本的な事実を書くべきです。また、ウィキペディアは、紙の百科事典のように長大で丁寧に分類された項目が整然と並んでいるのではなく、数多くの内部リンクで結ばれたランダムアクセス可能な記事を集めたものですので、各記事は、記事の「分類」に役立つ、より一般的な主題にリンクするべきです。
例えば、この記事自体が、ウィキペディアのガイドラインの一つであることを述べる文ではじまり、各ガイドラインへリンクしています。
例:
同様に、チャールズ・ダーウィンについての記事は、「ダーウィンは、『種の起源』の出版で議論を引き起こし……」のような文ではじめるべきではありません。たとえば次のような文ではじめるべきです。
(Wikipedia:スタイルマニュアルには、人物に関する記事の形式について、詳しく書かれています。正式な形式は、この中に書かれており、上の記述は単なる例です。)
目次 |
[編集] フィクションを明確にする
他の例として、フィクション上の登場人物や場所を挙げる時の注意があります。例えば、野比のび太が実在の人物でないことを知らない読者がいるかもしれません。そのため、次のような文で始めて下さい。「野比のび太(のび のびた)は、漫画『ドラえもん』に登場する架空の人物で……。」
このことは、ほとんどの人が知っているかもしれませんが、万一に備えて、万全を期すほうがいいのです。特に小説・漫画・テレビドラマ・アニメ・映画などについての記事を書かれる場合には注意してください。詳しくは、Wikipedia:フィクションを明確に区別を見て下さい。また下記の「明らかなことを述べる」も参照してください。
[編集] どのページも補助ページではない
よくあるコンテクストの問題は、ある著者のページから作品にリンクして、誰の小説なのかも述べずに「『A』は彼の三番目の小説で……」という文で記事をはじめることです。
[編集] 明らかなことを述べる
記事を編集するときには、あなたの知っている全ての専門用語を読者が知っていると決め込まないようにしてください。あなたにとって説明の必要もないほど明らかな事実が、読者にとっては必ずしも明らかではないのです。たいてい、そのような文は、記事の最初の文か二番目の文にあります。たとえば、次の冒頭文は、何について論じられているか読者がすでにある程度わかっていると決め込んでいます。
- フォード・サンダーバード(Ford Thunderbird)は、シボレー・コルベットの後継として考え出され、1955年式として生産に入った。
- エンジェル(Angel)は、マーベル・ユニヴァースの突然変異体で、X-メンの設立メンバーの一人。
最初の例では、フォード・サンダーバードの基本的な性質について一言も述べていません。つまり、それが車であるということを。すでに読者はこのことを知っていると想定しているのです。しかし、この想定は、安全ではないかもしれません。特に、読者がフォードやコルベットに馴染みがない場合は。二番目の例では、その人物がフィクションであるというヒントが与えられていますが、X-メンと残りのマーヴェル・ユニヴァースが実際にフィクションであることを読者が知っていると想定しているのです。次の冒頭文は、改良したものです。
- フォード・サンダーバード(Ford Thunderbird)は、フォード社がアメリカ合衆国で製造した自動車。
- エンジェル(Angel)は、マーベル・ユニヴァースにおける架空の人物。彼は突然変異体で、X-メンの設立メンバーの一人。
読者は、おそらく、記述されている主題について何かを知ろうとして記事を読みます。ですから、その主題に関して全く何も知らないことは十分ありうるのです。記事は、そういう読者に対しての説明であるべきです。