ゴワッパー5 ゴーダム
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ゴワッパー5 ゴーダム | |
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ジャンル | SFヒーローアクション |
テレビアニメ | |
監督 | 鳥海永行 |
アニメーション制作 | タツノコプロ |
製作 | 吉田竜夫 |
放送局 | 朝日放送、日本教育テレビ(現・テレビ朝日) |
放送期間 | 1976年4月 - 1976年12月 |
話数 | 全36話 |
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『ゴワッパー5 ゴーダム』(ゴワッパーファイブ ゴーダム)は、1976年4月4日から同年12月26日までの間、朝日放送、日本教育テレビ(NET、現・テレビ朝日)系にて全36話が放送された、タツノコプロ製作のロボットアニメ。放映日時は毎週日曜日19:00 - 19:30(23話まで)、毎週水曜日18:00 - 18:30(24話から)。
作品の質は決して低くなかったにも関わらず、視聴率は大きく低迷し、途中からゴールデンアワーから外されてしまった。また、制作テレビ局も朝日放送から日本教育テレビに変更された。そのためか、長らくソフト化もなされなかったが、放映から29年経った2005年に初めてDVD化され、再び見られるようになった(発売元:日本コロムビア)。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] ストーリー
皇帝ジゴクダーが地底魔人を率いて地球侵略をもくろむ。洋子たちは探検がてら潜入した無人島、奇顔島で発見した、大洗博士の記憶と思念を継いだコンピューターと、それが具現化させた巨大ロボット、ゴーダムとともに「ゴワッパー5」となって、同じ島で出会った国際機関の一員、志摩仙太郎の協力を受けつつも地底魔人、ジゴクダーと戦う。
少年たちのグループが悪と戦うという設定は、『科学忍者隊ガッチャマン」などにも見られ、タツノコプロや経営陣の吉田竜夫、九里一平の漫画にも多い、いわばお得意の設定だが、リーダーが女の子であるのは本作と「タイムボカン2000 怪盗きらめきマン」だけである(洋子不在の時、並びに戦闘自体では豪が指揮する)。明るい主題歌と設定を持つが、本編にはかなりシリアスなストーリーも含まれていた。
[編集] スタッフ
- 原作:タツノコプロ企画室
- 製作:吉田竜夫
- 企画:鳥海尽三、酒井あきよし
- プロデューサー:後藤武彦(日本教育テレビ)、永井昌嗣(竜の子プロ)
- 制作担当:鎌田正治、高妻知孝(読広)
- 制作デスク:栃平吉和(竜の子プロ)
- 作画監督:奥野芳久、井口忠一
- 総監督:鳥海永行
- 脚本:久保田圭司、陶山智、堀田史門ほか
- 演出:富野喜幸、鳥海永行、九里一平、西牧秀雄、大貫信夫、野村和史、上原一夫
- キャラクターデザイン:天野嘉孝
- メカニックデザイン:大河原邦男
- 美術設定:小杉光芳
- 録音ディレクター:水本完
- 編集:谷口肇、木田伴子
- 録音:高橋久義、兼子義博
- 効果:加藤昭二
- 音楽:ボブ佐久間
- 制作:タツノコプロ、朝日放送(前半)、日本教育テレビ(現・テレビ朝日)(後半)
[編集] 主題歌
OP:『行くぞ! ゴーダム』 ED:『ゴワッパー5の歌』 (作詞:若林一郎、作曲:小林亜星、編曲:青木望、歌:水木一郎、ヤング・フレッシュ)
[編集] キャスト
- 岬洋子:二木てるみ
- 津波豪:安原義人
- 亀山大吉:肝付兼太
- 小石川五ェ門:小宮山清
- 河口のり助:千々松幸子
- ゴーダム(大洗博士)・ナレーター:家弓家正
- 皇帝ジゴクダー:渡部猛
- マグダー将軍:寺島幹夫
- 志摩仙太郎:曽我部和行
- 大吉の父:千田光夫(現・千田光男、タレントのせんだみつおとは全くの別人)
- 大吉の母:藤夏子
- ミキ:峰あつ子
- 荒船師団長:亀井三郎
[編集] ゴーダム
大洗博士が地底魔人と戦うために開発した、身長30.0m、体重5000.0tを誇るスーパーヘビー級ロボット。
没した大洗博士の遺志を指令コンピュータに記憶しており、初期は彼のホログラムが5人に指令を出していた(23話でこの箇所は大破、以後大洗博士の意思は、最終回になるまで表には出なかった)。武器は両肩の半球体を放ち、二つ合体して攻撃するゴーダムホーガンダー、指先から撃つスピアファイヤー、ゴーダムハリケーン、両肩のゴーダムレーザー、吸着機雷のマグネチックホーガンダーなど。鈍重な印象とは異なり、格闘戦にも優れる。足音などに使われる甲高目の金属音が印象的。
ゴワッパーの基地でもあり、同時に内部には工場区画を持つ。これを駆使して後の強化・改造や、ゴワッパー5の足となるエイプレーン(岬洋子が操縦する海空両用機。以下の機体も海中潜行は可能)、ゲソマシン(津波豪が操縦するドリル付きフォーミュラーカー)、タートルタンク(亀山大吉が操縦するドリル付き戦車)、ヘリマリン(小石川五ェ門が操縦する潜水艦。純然たる潜水艦なので機能的に一番の制約を受ける)、ヤドカリジープ(河口のり助が操縦する海陸両用車。機構は異なるが操縦法の共通性、コミカルさを含んだ描かれ方など、ガッチャマンのG-4号を想起させる)の5台のゴワッパーマシンを作っている。普段このゴワッパーマシンは海岸の難破船に格納されており、ゴワッパー5の衣装(アメフトのそれに近い。ネンドロイド戦では「スパークホッパー」という名の独楽を投げる)に着替えた彼らが操縦して奇顔島まで移動。以後はゴーダムに格納されて移動先での足や、戦闘にも使われる。
23話でコクピット周辺が大破し、大洗博士のコンピューターとの接続が途絶えたのを機に、修理がてら24話で強化され、ゴーダムドラゴン、ゴーダムスカイハイ、ゴーダムモーラー(初期はゴーダムクリケッターと呼称)、ゴーダムタイガー(32話より)などへの変形が可能となり、以後は主に、変形後の形態で決着を付ける様になった。本編では手足を残す形で切り離し、胴体部から出した各パーツと合体する形となった。尚玩具では手足は鋼鉄ジーグのおもちゃの様にマグネット式となっており、それらを外してドラゴンなどのパーツをつける形となっていた。
[編集] 放送リスト
- ゴワッパー5出動せよ!
- 出たか! ネンドロイド
- さがせ! 地底魔人
- たたけ! ドカンパー
- くだけ! ユサブランカー
- ぶっつぶせ! アリジャンボ
- 海の悪魔ハイザブン
- 強敵! モスンダー
- 挑戦! オトガート
- どこだ! 地底秘密基地
- 炎の決闘! ジムグリラ
- 突撃! モグラック
- 炎の悪魔! オオリューダー
- 大攻撃! サンドフーン
- 大追跡! パトンボー
- 襲撃! 謎の巨大魚
- 怒れ! タートルタンク
- 逆襲! ゴーダムレーザー
- 超兵器! ハネポンダー
- 合体獣! シャチホコラー
- 疾風! チテイライダー
- 三段変身! ドクンガー
- マグダーの最期 (ここまでが朝日放送製作)
- 砂魔人! スフィンガー (これ以後NETテレビ製作)
- 地獄花! キューコンガー
- 大出現! ジャンボ・キノッコー
- 巨大ロボット! ベアズリー
- 幻怪獣! ミエンガー
- 大暴れ! コンガーキング
- 岩石巨人! ジャリアント
- 大攻撃! マブッダー
- 吠えろ! ゴーダムタイガー
- はじけ! パチンガーX
- 大作戦! ゴーダム・ジャック
- モーレツ! 巨大カブトーザー
- 決戦! ジゴクダー
[編集] 商品展開
メインスポンサーのタカラ(現:タカラトミー)より各種玩具(ソフトビニル製人形など)が発売された。ショウワノートからは関連文具が発売されている。
[編集] 同時ネット局
- 朝日放送(第23話までの製作局)
- 日本教育テレビ(現:テレビ朝日。第24話からの制作局)
- 北海道テレビ
- 東日本放送
- 名古屋テレビ(現:メ~テレ)
- 瀬戸内海放送(当時は香川県のみ)
- 広島ホームテレビ(ゴールデン撤退後は同時か遅れか不明)
- 九州朝日放送
[編集] 遅れネット局
●=NETテレビ(現・テレビ朝日)系・△=日本テレビ系・■=TBS系・☆=フジテレビ系
- 青森放送△●(現在△)
- 秋田テレビ☆●(現在☆)
- 岩手放送(現・IBC岩手放送)■
- 山形テレビ☆●(☆単独を経て現在●)
- 福島中央テレビ△●(現在△)
- 新潟総合テレビ☆●△(☆●を経て現在☆)
- 信越放送■
- 山梨放送△
- 北日本放送△
- 北陸放送■
- 福井放送△(現在△●)
- 静岡放送■
- 日本海テレビ△●(現在△)
- 岡山放送☆●(当時は岡山県のみ。香川県との相互乗り入れにより現在☆)
- 山口放送△(△●を経て現在△)
- 四国放送△
- 南海放送△
- 高知放送△
- 長崎放送■
- 熊本放送■
- テレビ大分☆●△(現在☆△)
- 宮崎放送■
- 鹿児島テレビ☆●△(☆△を経て現在☆)
- 琉球放送■
[編集] ゴールデン時代の前後番組
朝日放送制作 NET(現・テレビ朝日)系 日曜19時台前半(1976年4月 - 1976年9月、本作よりアニメ枠) | ||
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