シマツナソ
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?シマツナソ | |||||||||||||||||||||
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![]() シマツナソの果実 |
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Corchorus olitorius | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
シマツナソ |
シマツナソ(縞綱麻、Corchorus olitorius)はシナノキ科の一年生草本。別名をタイワンツナソ、ナガミツナソ、ジュート(英:Jew's mallow)。近年はアラビア名のモロヘイヤ (Molokheiya, ملوخي) でも知られる(モロヘイヤの語源は、古代エジプト語の「王様の物」の意味のムルキアという言葉から来ている)。
コウマ(黄麻)と並ぶ繊維原料植物であり、バングラデシュのジュート生産の4分の1はシマツナソの作付けである。春に播種し、2-3mに生長したところを刈り、茎を水で醗酵させて繊維を採取する。果実は円筒形でナガミツナソ(長実綱麻)の名はここからくる。この果実は毒性があり、食用に適さない。強心作用のあるステロイド、オリトリサイ (Olitoriside) の配糖体を含み、誤って摂取すると鬱血性心不全を起こし、生命の危険すらある。ジュート産業についてはコウマの項も参照のこと。
一方、古くから葉を食用ともしたことが報告されており、インド・地中海地方で食用とした記録がある。種小名 olitorius は野菜畑を意味し、シマツナソが食用とされたことをうかがわせる。現在もエジプト近郊で多く栽培される緑黄色野菜のひとつで、カルシウム、カロテン、ビタミンB、ビタミンCに富み、抗酸化作用のあるクエルセチンを多く含む。日本ではもっぱら食用とするため栽培される。栽培地は宮城県大郷町などが有名。
葉部を食用とし、刻んだりゆでたりするとムチンによる特有の粘りを呈する。スープ、天ぷら、お浸しなどにして食べるほか、パンやクッキーの材料としても用いられる。
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