ジョン・カビラ
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ジョン・カビラ(本名:川平 慈温(かびら じおん) 1958年11月1日 - )は、沖縄県出身のフリーキャスター・ラジオパーソナリティ。元日本マクドナルドマーケティング本部長の川平謙慈、俳優の川平慈英(1962年生まれ)は実弟。
日本人の父親・川平朝清(1927年台湾生まれ、当時の沖縄放送協会会長、NHKに事業継承後は東京に転勤。現昭和女子大学監事)とアメリカ人の母親・ワンダリー(アメリカカンザス州出身、日本では調布にあるアメリカン・スクール・イン・ジャパン(ASIJ)の教師を務めていた)との間に生まれる。母の影響か本人もクリスチャン(バプテスト)である。趣味はサッカー・料理・旅行・インテリアチェック。
ソニー・ミュージックアーティスツ→SMAエンタテインメント(2006年4月~)所属。
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[編集] 人物紹介
未熟児で生まれたのは事実だが、出生時の体重については1260g説(WOWOWの番組連動サイト「フットボールPLUS PLAY BACK」2002年11月2日掲載分より)と1580g説(2005年9月21日の「J-WAVE GOOD MORNING TOKYO」終了直前のクリス智子とのクロストークでのカビラ本人の発言)があり、どちらが本当なのかは不明。なお予定日は12月20日だった。生後すぐに重い黄疸にかかって命が危ぶまれていたが、アメリカ人医師ドクターウルフによって一命を取り留めた。(「徹子の部屋」2001年6月26日放送分より)
小学1年生の1学期だけ沖縄のインターナショナルスクールに在籍。(わたしとことば1997年20号) 小学5年生の時にカンザス州ヘストン近郊の伯父宅の農場にホームステイ。現地の小学校に1年間留学。
1972年5月15日の沖縄本土復帰を機に家族と共に東京に転居。世田谷区内の中学に通った。尚、神奈川県川崎市内の中学に通ったとする個人サイトもあるが全くの誤りである。
高校は本人が卒業した後に母親が勤務していたASIJに進学。同級生にデイヴ・フロムがいる。弟の慈英と一緒に読売クラブ(現・東京ヴェルディ1969)のユースチームに所属し、サッカーをしていた。尚、弟・慈英と同じく玉川学園に在籍した等とする説があるがこれも全くの誤りである。
国際基督教大学卒業後、(在学中にカリフォルニア大学バークレー校に1年間留学。その際、母校の公式サイト内「卒業生は今」によれば交換留学ではなくICUを一旦退学して留学したと言う)CBSソニー(現ソニー・ミュージックエンタテインメント)勤務を経て、1988年東京のラジオ局J-WAVEに開局と同時にナビゲーター(DJ)として出演。なお、入社4-5年目頃にはTBSラジオ主催のイングリッシュDJコンテストに出場し優勝。さらにFM横浜でDJデビュー。1988年9月30日の深夜1時過ぎのサービス放送終了の告知のアナウンスも実は彼だった。以来、途中1999年4月から1年間の長期休暇を挟むも、朝の番組のナビゲーター(DJ)を勤め番組冒頭の「Goooooood morning Tokiooooo!!」のフレーズでお馴染み。ハイテンション気味の点がクローズアップされがちだが、丁寧な日本語を心がけた冷静な語り口、特にインタビュアーとしての受け答えには定評があり、ラジオ番組で実際に放送されたインタビュー内容が、中学2年生用の国語の教科書(教育出版発行)の題材として使われた程である。但し、実際に授業に使われたのは2006年度から。2005年には第42回ギャラクシー賞DJパーソナリティ賞を受賞。
又慈英同様にサッカーには詳しい。フジテレビのサッカー番組のメインキャスターとしてワールドカップ日韓大会やFIFAコンフェデレーションズカップ、Jリーグヤマザキナビスコカップの中継や、セリエAダイジェスト・フットボールCX、「すぽると!」(月曜日及び土曜日「すぽると! WEEKEND SPECIAL」)を担当していた。また、コナミから発売されているサッカーゲーム「ウイニングイレブンシリーズ」では実況として登場している。極めて声が大きく、サッカー中継のキャスターとして喋る時はマイクの声が割れることもしょっちゅうである。W杯やコンフェデ杯などでアーセン・ヴェンゲルと競演するときは、自分が日本語で喋った内容を自ら英語に訳す。
2004年7月に公開されたアニメ映画「劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 裂空の訪問者 デオキシス」では、ポケモンバトルの実況アナウンサー、グルーの役として声優にも初挑戦した。
2006年9月、長年出演してきたJ-WAVEのホームページ上に開設している「J-WAVE GOOD MORNING TOKYO」公式ブログで、「9月いっぱいで数年前から計画していた充電期間に入る」ことを発表(NHK「英語でしゃべらナイト」では“家族と共にしばらく旅行に出る”と発表)し、他局を含むそれまで出演していた放送番組を一旦全て降板した。これらの番組はそれぞれにファンも多いことから、広範囲にわたって影響が出ることが予想される。
2006年10月からの充電期間中にも僅かながら司会などの仕事をしている。2006年10月21日には渋谷Bunkamuraオーチャードホールにて、第19回東京国際映画祭オープニング作品『父親たちの星条旗』の舞台挨拶に髭を剃った姿で登場し、司会を務めた。2007年2月12日には第49回グラミー賞、2月26日には第79回アカデミー賞のWOWOWでの生中継番組の司会進行役を務めた。
[編集] 出演番組
- 2006年9月一杯で休養のため随時降板予定。
[編集] ラジオ
- J-WAVE
- J-WAVE GOOD MORNING TOKYO(2002年4月-2006年9月)
- NISSAN VIEW TO VISION~NISSAN ON THE GO(2001年-2003年)
- PAZZ&JOPS(1988年-1997年)
- TOKIO TODAY~TOKIO ONE(1988年-2002年)
- FM横浜(現:FM Yokohama)
- (※番組名等の詳細不明、CBSソニー勤務時代に出演)
- ZIP-FM
[編集] テレビ
- フジテレビ
- すぽると! (月曜日メインキャスター、2005年4月-2006年9月)
- すぽると! WEEKEND SPECIAL (メインキャスター、2004年10月-2006年9月)
- FOOTBALL CX/サッカー小僧(メインキャスター/ナレーション)
- アナザーヒーロー(ナレーション)
- さんまの天国と地獄(司会・実況)
- NHK総合
- 英語でしゃべらナイト(ナレーション)
- はんさむウーマン
- TBSテレビ
- テレビ東京
- YAMAHA ON and OFF(ナレーション)
- ABCテレビ
- WOWOW
- ジョン・カビラのフットボールPLUS!(中西哲生、池田真由美と共演)
- 独占生中継!第49回グラミー賞授賞式(司会、2007年2月12日放送、小林恵子(WOWOWアナウンサー)・木村拓哉と共演)
- 独立UHF局
[編集] CM
テレビCMに関しては、本人は「僕はラジオの人間だからCMなんか出ない」と公言しており、事実「TOKIO TODAY」の10年間はテレビCMにはナレーション以外は出演していなかった。
- 富士通(木村拓哉、川平慈英と共演)
- リクルート『週刊住宅情報STYLE』(後半は自らをイメージしたイラストで出演)
- 日本航空ジャパン『エグゼクティブクラス Seasons』キャンペーン
- 麒麟麦酒『キリンチューハイ 氷結』ナレーション(2005年-)
- アクサダイレクト自動車・バイク保険(2006年10月-)
[編集] 映画
- 「ポケットモンスターアドバンスジェネレーション 裂空の訪問者 デオキシス」(アニメ映画、2004年7月公開、ポケモンバトルの実況アナウンサー、グルー役)
- 「ガイア シンフォニー 第4章」英語版(海外配給用)
- 「Shrek2」(2004年夏 公開)
- 「GOAL!」(2006年 日本語版。実況アナウンサー)
[編集] ゲーム
- ウイニングイレブンシリーズ(実況)
[編集] WEB
- キリンビール大学「サッカー部:マネージャー」
[編集] 外部リンク
- プロフィール(所属事務所公式サイトより)
- network user zoo - カビラ主宰のフォーラム中心のWebサイト、現在は閉鎖(リンク先はInternet Archive所収の最終収録版の物)
- キリンビール大学:サッカー部 - カビラがマネージャーを務めるキリンビール大学サッカー部
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