スーパーさぶっ!劇場
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『スーパーさぶっ!劇場』(すーぱーさぶっげきじょう)は、村山文夫が週刊サッカーダイジェストにて連載している4コマの風刺漫画である。当初は読者ページの隅にモノクロで週1本の漫画が載るだけだったが、人気を得たことから2001年後半より1ページ・週3本の連載に拡大。2002年からはカラー連載となった。
2005年12月17日には、ファンからの単行本化の願いに応え『ジーコジャパン激闘編』と題して、トルシエジャパン解散からドイツW杯最終予選突破までの作品を抜粋した内容で単行本を出版した。また2006年6月6日には、モノクロで連載されていた時代からのノーカット版単行本が、2巻同時に発売された。
目次 |
[編集] 概要
サッカー界に起こったタイムリーなニュース・出来事を4コマ漫画で表しており、実在の選手の特徴をデフォルメして描く彼のキャラには、サポーターを始めモデルとなる選手や監督、解説者などファンが多い。
連載当初は単にコミカル中心のネタであったが、近年はジーコや川淵三郎への情け容赦のない皮肉ネタを始め、全体的にコミカルさを保ちつつも強烈な毒を含ませているのが最大の特徴で、この漫画目当てに雑誌を購読する読者も多いことで知られる。
肝心の似顔絵のレベルはあまり高くないが、味わいがある。
[編集] 人気投票
初の単行本『ジーコジャパン激闘編』の出版に際して、発売日前に週刊サッカーダイジェストのWeb上で 人気投票を行っている。
順位 | キャラ | モデルになった人物 | 順位 | キャラ | モデルになった人物 |
---|---|---|---|---|---|
1位 | ジーコ侍 | ジーコ | 11位 | フィーゴ番長 | ルイス・フィーゴ |
2位 | オークボ | 大久保嘉人 | 12位 | クボ | 久保竜彦 |
3位 | イナモト | 稲本潤一 | 13位 | ミョージン | 明神智和 |
4位 | セレーゾ監督 | トニーニョ・セレーゾ | 14位 | ナカヤマ | 中山雅史 |
5位 | フクニシ君 | 福西崇史 | 15位 | オカダ監督 | 岡田武史 |
6位 | キャプテン | 川淵三郎 | 16位 | オシム監督 | イビチャ・オシム |
7位 | ロナウジーニョ | ロナウジーニョ | 17位 | ハラ監督 | 原博実 |
8位 | オーウェン | マイケル・オーウェン | 18位 | モニワ | 茂庭照幸 |
9位 | ナカータ | 中田英寿 | 19位 | フタガワ | 二川孝広 |
10位 | ルーニー | ウェイン・ルーニー | 20位 | マツダ | 松田直樹 |
20位 | ナカムッラ | 中村俊輔 |
[編集] 主なネタ設定
- レアル学園シリーズ
- レアル・マドリードの所属選手や監督、オーナーなどを学校に見立てたシリーズ。会長を理事長、監督を先生、移籍してきた選手は「転入生」として扱われる。選手は基本的に生徒として描かれているが、唯一マケレレだけは「用務員のマケレレおじさん」となっている。生徒たちの席順はフィールド上でのポジションに準じて、最前列にFWが、最後列にGKが座っている。
- ジーコ侍シリーズ
- 三都主や中村など召集選手を武器と見立て、用途をネタにして紹介。W杯期間中は対戦国との試合結果をネタにしていた。
- 黄金のレストランシリーズ
- 日本代表に招集する選手を料理やワインに見立て、ジーコがウェイターに注文する。
- 目立たない男シリーズ
- 明神智和の存在感の薄さをネタにしたもの。
- むけたー!シリーズ
- 当時鹿島アントラーズの監督をしていたトニーニョ・セレーゾが、鹿島からイタリアへ移籍した柳沢敦の出場する試合を見守り、柳沢が活躍すると「むけたー」と叫ぶ。
- デカイ声シリーズ
- 大熊清の大きな声が周囲(の耳)に被害を及ぼす様を描く。
[編集] デフォルメの例
- イナモト(稲本潤一)の場合、ぼよよーんという擬音で表現され、太った人物になっている。あやしい関西弁でしゃべる。
- クボ(久保竜彦)はほとんど何も喋らないが、いきなり爆発を起こす(モノクロ連載時代は、いきなり火を噴くことがあった)。なお奥大介に対しては人並みにしゃべれる。
- フクニシくん(福西崇史)はとてもさわやかな笑顔で悪質なタックルを繰り返す。
- オークボ(大久保嘉人)は足が何本もあるシャカシャカした闘志むき出しのキャラクター。セリフ中の文字ほぼ全てに濁音がつく。
- 早野宏史がダジャレを言うと辺り一面に吹雪が起こる。
- 秋田豊は「んが」としか喋らない。また、挨拶・会話等をヘディングだけで済ませる。
- 川口能活は「バギャ」としか言わないことが多い(まともに喋っていることもある)。
- 小村徳男は非常に頭が大きく、お辞儀のために頭を下げるとそれだけで地面にひびが入ってしまう。
- 山田卓也はやたらと自分の筋肉を誇張しながら喋る。
- オシム監督は日本代表監督就任以降、動く大仏として描かれている。