ハゲタカ (テレビドラマ)
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土曜ドラマ・ハゲタカ(どようどらま・はげたか)は、2007年2月17日から同年3月24日まで、毎週土曜日にNHK総合とBSハイビジョンで放送されていたテレビドラマのタイトルであり、全6話放送された。また、副題は英語で『ROAD TO REBIRTH』(「再生への道」、「復活への道」などの意味)とタイトルロゴには表記されている。
目次 |
[編集] 概要
経済を中心とした社会派ノベルを発表する元新聞記者の作家・真山仁の原作した同名の小説『ハゲタカ』と『バイアウト』の2作品を原作とし、林宏司が脚本を担当した。なお、原作の内容・設定とは多少異なる。第1話~第3話は『ハゲタカ』、第4話~第6話は『バイアウト』をベースにし、作成されている。
[編集] 放送までの経緯
出演者の1人である柴田恭兵の肺がん手術・療養のため、当初の2006年9月2日~同年10月7日の放送日程から延期された。また、当初出演予定であった中村獅童が飲酒運転で信号無視したため出演を辞退し、松田龍平が起用された。
[編集] 放送時間
- 総合テレビ 21:00~21:58(JST)
- BSハイビジョン 18:00~18:58(JST)
※BSハイビジョンにて6月頃に再放送が決定されている。(地上波である総合では未定。)
[編集] ドラマの内容
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
鷲津(大森南朋)は、バブル経済崩壊後、ある事件をきっかけに「三葉銀行」を退職。その後渡米したのち帰国。投資ファンド「ホライズン・インベストメント・ワークス」日本代表に就任し、ファンドマネージャーとして次々と日本企業を買収する「ハゲタカ」という異名を持つようになった。そして三葉銀行に資産流動対策室の室長であり、鷲津の元上司であった芝野(柴田恭兵)と再会することになる。銀行がかかえるバルクセール(保有債権のまとめ売り)を売る側、バルクセールを買う側という様に…。その後、運命というかのように2人はぶつかることとなる。
更にドラマ後半には、鷲津が目指していた大手電機メーカーの買収(株式公開買い付け、TOB)に西野(松田龍平)が名乗りを上げる。西野はITベンチャー企業の社長であるが、実家の旅館「西乃屋」が鷲津の手によって売り飛ばされたことをきっかけに起業家に転向する過去を持つ。西野にとっては鷲津は目標でもあり、また宿命のライバルでもあった。
[編集] サブタイトル
各話 | サブタイトル | ターゲット(ゲスト) | 放送日 | 放送時間 | 視聴率 |
---|---|---|---|---|---|
第1話 | 日本を買い叩け! | 宇崎竜童 etc... | 2007年2月17日 | PM9:00-PM9:58 | 8.7% |
第2話 | ゴールデン・パラシュート | 冨士眞奈美、小林正寛 etc... | 2007年2月24日 | PM9:00-PM9:58 | 7.3% |
第3話 | 終わりなき入札 | 冨士眞奈美、小林正寛 etc... | 2007年3月3日 | PM10:00-PM10:58 | 6.0% |
第4話 | 激震!株主総会 | 菅原文太、大杉漣 etc... | 2007年3月10日 | PM9:15-PM10:13 | 6.7% |
第5話 | ホワイトナイト | 大杉漣、田中泯 etc... | 2007年3月17日 | PM9:00-PM9:58 | 7.2% |
最終話 | 新しきバイアウト | 田中泯 etc... | 2007年3月24日 | PM9:00-PM9:58 | 7.1% |
[編集] ドラマ内で行われた主要な行動
- 第1回「日本を買い叩け!」
- …バルクセール(保有債権のまとめ売り)
- 第2回「ゴールデン・パラシュート」
- …ゴールデン・パラシュート([1])
- 第3回「終わりなき入札」
- …スポンサー選定のための入札(どちらかが降りるまで続けられるサドンデス方式)
- 第4回「激震!株主総会」
- …プロキシーファイト-Proxy Fight-(株主委任状争奪合戦)
- 第5回「ホワイトナイト」
- …TOB(テイク・オーバー・ザ・ビット、株式公開買い付け)
- 最終回「新しきバイアウト」
- …EBO(エンプロイー・バイ・アウト、雇用者達による企業買収)
[編集] 出演者
※ストーリー展開により設定に変化があった場合は、回ごとに()書きで区分けする。また、ストーリー上の主要キャストについては、☆をつけて区別する。
[編集] 外資ファンド『ホライズン・インベストメントワークス・ジャパン』
- 鷲津政彦 - 大森南朋☆
- ホライズン・インベストメントワークス・ジャパンの代表。
- 元三葉銀行社員で芝野健夫の部下だった。
- (第5回)NY本社の意向を無視して大空電機買収を強行したためにホライズン・ジャパン代表を解任される。
- (最終回)ある事件の後、芝野に促され、鷲津ファンドを設立して代表に就任する。
- 中延五郎 - 志賀廣太郎☆
- 鷲津の部下であり、不動産取引のエキスパート。
- 鷲津の良き理解者でもあり、NY本社に対する背任行為であっても裏方作業を引き受ける。
- 村田丈志 - 嶋田久作☆
- 鷲津の部下であり、企業調査のエキスパート。
- (第5回)『ハイパークリエーション』に引き抜かれる。
- (最終回)鷲津ファンド設立のため、再び鷲津の元に戻る。
- アラン・ウォード - ティム☆
- 鷲津の部下であり、右腕的存在。NY本社からのエリート。
- (第5回)鷲津の後任としてホライズン・ジャパンの代表となる。
- リン - 太田 緑・ロランス
- 鷲津の部下。
[編集] 三葉銀行→MGS銀行(住倉銀行と合併)
- 芝野健夫 - 柴田恭兵☆
- 三葉銀行のエリート社員。資産流動化対策室・室長(第1回)→事業戦略部部長(第2回~第3回)。
- しかし、第3回の最後に銀行に対する不信感から三葉銀行を自ら退職する。
- (第4回~)企業再生家(ターンアラウンドマネージャー)に転身し、大空電機の執行役員から取締役となり、塚本のサポートと改革を行う。
- (最終回)ホライズンの命によりコストカッターとして取締役に残留。フェニックス推進本部長を兼務する。
- 鷲津ファンドからの要請によりEBO後のあけぼの光学(旧大空電機レンズ事業部)の代表取締役社長に就任した。
- 飯島亮介 - 中尾彬☆
- 三葉銀行役員(常務取締役)。
- (第5回)MGS銀行副頭取。治のバックに着く。
- (最終回)鷲津から大空電機のレンズ部門売却防止のためのロビー活動を依頼される。
- 沼田透 - 佐戸井けん太
- 三葉銀行社員。広報部部長。芝野の同期であり、良き仲間でもある。
- 海野重雄 - 神山繁
- 三葉銀行頭取。金融庁からの不良債権処理勧告を受け、飯島に処理命令を行った。
- 迫田専務 - 中原丈雄
- 三葉銀行役員
- 坂巻常務 - 津村鷹志
- 三葉銀行役員
[編集] 東洋テレビ
- 三島由香 - 栗山千明☆
- 東洋テレビ経済部記者。
- (第4回・第5回)東洋テレビの報道番組『PRIME11』のキャスター。
- 野中裕二 - 小市慢太郎☆
- 東洋テレビ経済部記者。由香の上司。
- 報道番組アナウンサー - 宮川俊二
- (第3回)東洋テレビアナウンサー。
[編集] 老舗旅館『西乃屋』
第1回に登場
- 西野治 - 松田龍平☆
- (第1回)実家の老舗旅館が鷲津により売り飛ばされたのち、家出。
- (第3回)鷲津に対するライバル心から300万円の起業資金を集める。
- (第4回)IT企業『ハイパー・クリエーション』を起業する。
- (第5回)TOBをかけられていた大空電機のホワイトナイトとして登場し、ホライズンとのTOB合戦を繰り広げることになる。
- 西野昭吾 - 宇崎竜童☆
- (第1回)老舗旅館『西乃屋』経営者であり、治の父。鷲津に債権のかたとして旅館を売却され、そのショックから事故死してしまう。
- 西野史子 - 永島暎子
- (第1回~第2回)治の母。
- 西野泰三 - 三谷昇
- (第1回)西野昭吾の父。病床にある。
[編集] 玩具メーカー『サンデートイズ』
第2回・第3回に登場
- 大河内瑞恵 - 冨士眞奈美☆
- 玩具メーカー『サンデートイズ』代表取締役社長。
- 大河内伸彰 - 小林正寛☆
- 玩具メーカー『サンデートイズ』専務取締役。
- 百瀬敬一 - 岡本信人☆
- 玩具メーカー『サンデートイズ』常務取締役。
- 大河内ファミリーの番頭として仕えている。
- 大河内伸男 - 山崎大輔
- 玩具メーカー『サンデートイズ』の創業者一族。
- 大河内真也 - 菅原大吉
- 玩具メーカー『サンデートイズ』の創業者一族。
- 木下課長 - 村松利史
- 玩具メーカー『サンデートイズ』課長。イベントで着ぐるみを着させられたりしていた。
[編集] 総合電機メーカー『大空電機』
第4回~第6回に登場
- 塚本邦彦 - 大杉漣☆
- 総合電機メーカー『大空電機』代表取締役社長。
- 企業再生家となった芝野を招き入れる。
- 加藤幸夫 - 田中泯☆
- 総合電機メーカー『大空電機』社員。レンズ研磨のプロフェッショナル。
- 大木昇三郎 - 菅原文太☆
- 総合電機メーカー『大空電機』代表取締役会長。
- (第4回)『カリスマ』と称えられる創業者でもあったが、末期がんで死去。
- 牛島誠二 - 徳井優
- 総合電機メーカー『大空電機』情報端末部部長。
- (最終回)リストラの過程で芝野と従業員との間で板挟みとなり、そのプレッシャーから自殺した。
[編集] バイアウトファンド『ホライズン・インベストメントワークス』
- アルバート・クラリス‐イアン・ムーア☆
- 外資ファンド『ホライズン・インベストメントワークス』の代表。
- 鷲津率いる「ホライズン・ジャパン」に対して企業買収の指示を出す。
- 大賀康夫 - 松重豊☆
- (最終回)外資ファンド『ホライズン・インベストメントワークス』より大空電機の新社長として送り込まれる。
[編集] その他
- 日下部進- 矢島健一
- (第3回)三葉銀行系列投資会社『アイアン・オックス』代表。熾烈な入札合戦を行った。
- 遠山鎌一郎 - 光石研
- (第3回)サンデーに対するスポンサー選定時の弁護士。
- 三島健一 - 渡辺哲
- 由香の父親で三葉による貸し渋りによって自殺。故人。(回想シーン登場)
- 三島頼子 - 唐木ちえみ
- 由香の母親。
- 武田直也 - 蟹瀬誠一
- (第4回・第5回)東洋テレビの報道番組『PRIME11』のキャスター。
[編集] スタッフ
[編集] エンディングテーマ曲
[編集] 脚注
- ^ 高額な退職金のこと。買収防衛策の一つとしても有名だが、作中では経営陣に退任を迫る条件として登場。
[編集] 関連項目
- ファンド
- 不良債権
- バイアウト・ファンド(ハゲタカファンドとも言われる)
- 土曜ドラマ
[編集] 外部リンク
[編集] 作品の変遷
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