ハック・ウィルソン

ハック・ウィルソン(Luis Robert "Hack" Wilson，1900年 4月26日－1948年 11月23日)はアメリカ合衆国ペンシルバニア州出身の元メジャーリーガー。外野手。右投げ右打ち。

[編集] メジャー歴

1923年ニューヨーク・ジャイアンツでメジャーデビューするも、数年間はマイナーとメジャーを往復する生活を送る。しかし、1925年 7月1日20世紀ナショナルリーグ初の1イニング2本塁打を放ち、同年オフにカブスに移籍、名監督ジョー・マッカーシーのもと走攻守そろった強打者として実力を発揮。移籍1年目は打率.321、21本塁打、109打点で本塁打王を獲得。1928年まで3年連続本塁打王し、『ナ･リーグのルース』と呼ばれた。1929年には打点王を獲得し、チームを12年ぶりのリーグ優勝へ導いた。

圧巻だったのは1930年、チーム打率が.309（ナ・リーグ全体でも.303という脅威の打者天国だった）という状況の中、ウィルソンはナ・リーグ新記録（当時）の56本塁打を記録、あわせて1927年にルー・ゲーリッグが記録した175打点の大リーグ記録を更新し、191打点を記録した。

しかし翌1931年ロジャース・ホーンスビーが兼任監督に就任すると、厳しい態度になじめなかったのか成績は下降し、オフに放出。その後ドジャース、フィリーズに移籍しても、二度と1930年のような打棒は蘇らなかった。

ニックネームの"ハック（Hack）"は小柄ながら筋肉質な体型（168センチ・86キロ）から、ロシア出身で当時のレスリング世界王者ジョージ・ハッケンシュミット（George Hackenshmidt）になぞらえて付けられたといわれる。（1920年代前半にカブスでプレーしていたハック・ミラーからとも）

1384試合/1461安打/244本塁打/1063打点/52盗塁/打率.307