パークアンドライド
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パークアンドライド (英語:park and ride) とは、都市部や観光地などの交通渋滞の緩和のため、末端交通機関である自動車等を郊外の鉄道駅又はバス停に設けた駐車場に停車させ、そこから鉄道や路線バスなどの公共交通機関に乗り換えて目的地に行く方法。P&R と略すこともある。バスに乗り換える場合はパークアンドバスライドとも呼ばれる。交通量自体が減少するため、渋滞の緩和だけではなく、排気ガスによる大気汚染の軽減、二酸化炭素排出量の削減といった効果も期待されている。
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[編集] 種類
[編集] 日本における事例
- 札幌市 札幌市営地下鉄東豊線福住駅及び東西線大谷地駅にパークアンドライド駐車場を民間と共同で設置。
- つくば市 つくばエクスプレス 秋葉原UDXパーキング都市計画駐車場500台(パーク&TXライド)
- 鎌倉市
- 岡山市
- 金沢市
- 愛知県
- 大阪府
- 奈良市
- 武蔵野市(ムーバスとムーパークによる連携。詳しくはムーバスの項参照。)
- さいたま市
- 千葉市(海浜幕張駅)
- 神戸市(箕谷駐車場)
- 加古川市(東加古川駅で、パークアンドサイクルライドを実施。駐車場から駅近辺の駐輪場までは専用のレンタサイクルで移動する。)
- 光の森駅(熊本県)
- 関東鉄道常総線
- 三岐鉄道(三岐線:暁学園前駅・保々駅・大安駅他、北勢線:星川駅・東員駅・大泉駅他)
- 富山県舟橋村
- 岐阜羽島駅
- 本庄早稲田駅
- 山形新幹線(さくらんぼ東根駅、村山駅、新庄駅)
- くりこま高原駅
- 高松琴平電気鉄道
- 竜王駅
[編集] 問題点
- 広大な駐車場を用意しなくてはならないので地域によっては導入が難しい。
- バスや電車を待たなくてはならないこと、巡回できる先が限られることなどといった理由で利用を手控える人も多い。
- バス、電車等、自動車以外の公共交通機関が十分発達している都心部では有効であるが、バス、電車の本数が少ない、あるいは自動車が生活必需品となっている地方においては効果は乏しい。
[編集] 関連用語
- キスアンドライド
- サイクルアンドライド(末端交通機関が自転車の場合、こう呼ぶことがある)
- バスアンドライド(末端交通機関がバスの場合、こう呼ぶことがある)
- 観光バスアンドライド(観光バスを郊外駐車場に置き、そこから市内バスや鉄道に誘導する場合、こう呼ぶことがある)
- ライドアンドライド(末端交通機関も軌道系の場合、こう呼ぶことがある)
- フリンジパーキング(都心の外縁部に設ける都心アクセス用駐車場)
- コミュニティバス
- 駐車場
- 相乗り
- 交通需要マネジメント
- 首都圏パーク&ライド
- トランジットモール
- ロードプライシング
- ノーカーデー
- モータリゼーション
- マイカー規制
[編集] 外部リンク
- JR西日本パークアンドライド
- JR西日本の主要駅で遠方(駅によっては関東方面のみ)へのチケット購入者に駐車場を提供している。
- 福岡市営地下鉄駐車場案内
- 福岡市営地下鉄は開業の時から市内交通混雑回避のためパークアンドライド構想があった。
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