ビージーズ
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ザ・ビージーズ | |
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出身地 | 英国王領マン島(生誕) 英国マンチェスター オーストラリアクイーンズ州 |
活動期間 | 1958年~2003年 |
ジャンル | ロック ソフトロック ディスコ・ミュージック |
レーベル | フェスティバル・レコード ポリドール ワーナー・ブラザーズ ライノ・エンタテインメント |
メンバー | バリー・ギブ ロビン・ギブ モーリス・ギブ |
旧メンバー | コリン・ピーターセン ヴィンス・メロニー |
ビージーズ (The Bee Gees) は、英国王領マン島生まれ英国系オーストラリア人の三人兄弟で構成された男性ボーカルグループ。1963年オーストラリアでデビューし米国を中心に活動。「Massachusetts」、「Holiday」、「How Deep Is Your Love」、「Stayin' Alive」、「Night Fever」など、数えきれないほどのヒットがある。モーリス・ギブが急逝し2003年グループとしての活動を終了している。
目次 |
[編集] デビュー以前
ギブ兄弟は、英国マン島に生まれる。1946年9月1日にバリー、1949年12月22日にロビンとモーリスが二卵性双生児として誕生。1950年に父の故郷、イングランド、マンチェスターに移る。ここでハモリながら歌うことを覚え、地元の映画館でひょんなことからステージに立つ。これが好評で歌うことに自信をもつようになった。
1958年、家族でオーストラリアのクイーンズ州に移住する。一番下の弟、アンディ(1958年3月5日-1988年3月10日)はマンチェスターで生まれたばかりだった。ここで兄弟は小遣い稼ぎに歌を歌うようになる。最初のグループ名はラトルスネークス(Rattlesnakes)、その後、ウィー・ジョニー・へインズ&ザ・ブルーキャッツ(Wee Johnny Hayes & the Bluecats) になった。
そして三人はラジオのDJ、ビル・ゲイツ(Bill Gates)に紹介される(マイクロソフトの創業者ではないので混同しないように)。紹介したのは、ビル・グード(Bill Goode)。ゲイツは自分とグードのイニシャルから彼らのグループ名をBee Geesとつけた。
[編集] メンバー
ビージーズはその活動の歴史のほぼ全部を、以下に挙げるギブ3兄弟によって行っている。全員共通してボーカルを担当。
- バリー・ギブ(Barry Gibb)(1946年9月1日-)・・・3兄弟の長兄に相応しく長身で、ギターを演奏しながら独特のハイトーンボイスを響かせる。
- ロビン・ギブ(Robin Gibb)(1949年12月22日-)・・・モーリスとの二卵性双生児で次男。一時的に脱退し、現在もソロ活動を積極的に行っている。
- モーリス・ギブ(Maurice Gibb)(1949年12月22日-2003年1月12日)・・・ボーカルもさながら、多種の楽器を器用に演奏することでグループの骨格部分を形成する。2003年1月12日急逝。
[編集] 業績・受賞
全世界で2億3000万枚を超えるレコードを売り上げているビージーズは現在に至るまでビートルズ、エルヴィス・プレスリー、マイケル・ジャクソン、ポール・マッカートニーと並んで歴史上最も成功した上位5ユニットのアーティストに数えられる。彼らの楽曲は古くはエルヴィス、近年はデスティニーズ・チャイルドといった日本においても知名度の高いアーティストらによってカバーされている。1971年から1979年にかけて米国のビルボードチャートに9曲のナンバーワンヒットを送り出した。1978年の3月には、製作に携わった4つの楽曲が上位5位にランクインした。この記録はビートルズが1964年の4月に上位5つ全てを独占した記録に次ぐ偉業である。1977年の最終週から1978年の8月までの32週に亘り、携わった楽曲が常に1位の座を独占し続けた。英国に於いてはビートルズの28曲に次ぐ19曲がナンバーワンヒットを記録した。活動期間中に5つのグラミー賞を獲得した。1997年にはメンバー3人全員がアーティストの殿堂に、さらにはグループがロックの殿堂に記録された。他にも"英国の音楽に多大な貢献を行ったアーティスト"の栄誉も受賞した。2001年にはボーカルグループの殿堂入りを果たした。2004年9月20日にダンスミュージックの殿堂入りを果たし、音楽史上初めて3つの殿堂入りを記録した。
[編集] 代表曲
1967年
- The New York Mining Disaster 1941 (ニューヨーク炭坑の悲劇)全米14位,全英12位 - 村上春樹の短編小説のタイトルにもなっている。
- To Love Somebody 全米17位
- Massachusetts 全米1位,全英1位
- Holiday 全米16位
- World 全英9位
1968年
- Words 全米15位,全英8位
- Jumbo 全英25位
- I've Gotta Get A Message To You 全米8位,全英1位
- I Started A Joke 全米6位
1969年
- First Of May(若葉のころ)全米37位,全英6位 - 日本では同名のドラマの主題歌となっている。
- Tomorrow,Tomorrow 全英23位
- Don't Forget To Remember 全英2位
1970年
- Let There Be Love
- IOIO
1971年
- Lonely Days 全米3位,全英33位
- Melody Fair - 映画「小さな恋のメロディ」の主題歌として日本のみでシングル・カットされ大ヒットした。(オリコン3位)
- In The Morning- 映画「小さな恋のメロディ」の主題歌として日本のみでシングル・カットされた。(オリコン36位)
- How Can You Mend A Broken Heart(傷心の日々)全米1位
1972年
- My World 全米16位,全英16位
- Run To Me 全米16位,全英9位
- Alive 全米34位
1973年
- Saw A New Morning
- Wouldn't Be Someone
1974年
- Mr Natural
- Charade
1975年
- Jive Talkin 全米1位,全英5位
- Nights On Broadway 全米7位
- Fanny(Be Tender With My Love) 全米12位
1976位
- You Should Be Dancing 全米1位,全英5位
- Boogie Child 全米12位
- Love So Right 全米3位
1977年
- Edge Of The Universe 全米26位
- How Deep Is Your Love(愛はきらめきの中に)全米1位,全英3位
1978年
- Stayin' Alive 全米1位,全英4位
- Night Fever (恋のナイトフィバー)全米1位,全英1位
1979年
- Too Much Heaven (失われた愛の世界)全米1位,全英3位
- Tragedy (哀愁のトラジディ)全米1位,全英1位
- Love You Inside Out 全米1位,13位
- Spirits(Having Flown) 全英16位
1981年
- He's A Liar 全米30位
- Living Eyes 全米45位
1983年
- The Woman In You 全米24位
- Someone Belonging To Someone 全米49位
1987年
- You Win Again 全米75位,全英1位
1989年
- One 全米7位
1991年
- Secret Love 全英5位
1993年
- Paying The Price Of Love 全英23位
- For Whom The Bell Tolls 全英4位
1994年
- How To Fall In Love Pt.1 全英30位
1997年
- Alone 全米28位,全英5位
- I Could Not Love You More 全英14位
- Still Waters Run Deep 全英18位
2001年
- This Is Where I Came In 全英18位
[編集] 楽曲提供曲・カバーされた曲
1969年
- To Love Somebody / Nina Simone 全英5位
- Smile For Me / The Tigers(オリコン3位)
1976年
- Come On Over / Olivia Newton-John 全米23位
- Love Me / Yvonne Elliman 全米14位,全英6位
1977年
- I Just Want To Be Your Everything / Andy Gibb 全米1位,全英26位
- Love Is Thicker Than Water / Andy Gibb 全米1位
- Nights On Broadway / Candi Staton 全米16位,全英6位
1978年
- If I Can't Have You / Yvonne Elliman 全米1位,全英4位
- Warm Ride / Rare Earth 全米39位
- More Than A Woman / Tavares 全米32位,全英7位
- Emotion / Samantha Sang 全米3位,全英11位
- An Everlasting Love / Andy Gibb 全米5位,全英10位
- (Our Love)Don't Throw It All Away / Andy Gibb 全米9位,全英32位
- Shadow Dancing / Andy Gibb 全米1位
- Grease / Frankie Valli 全米1位,全英3位
1980年
- Desire / Andy Gibb 全米4位
- I Can't Help It / Andy Gibb & Olivia Newton-John
- Hold On To My Love / Jimmy Ruffin 全米10位,全英7位
- Woman In Love / Barbra Streisand 全米1位,全英1位
- Guilty / Barbra Streisand & Baarry Gibb 全米3位
- Time Is Time / Andy Gibb 全米15位
1981年
- What Kind Of Fool / Barbra Streisand & Baarry Gibb 全米10位
1982年
- All I Have To Do Is Dream / Andy Gibb & V.Principal
- Heartbreaker / Dionne Warwick 全米10位,全英2位
- All The Love In The World 全英10位
- Heart(Stop Beating In Time) / Leo Sayer 全英22位
1983年
- Islands In The Stream / Kenny Rogers & D. Parton 全米1位,全英7位
- This Is Woman / Kenny Rogers 全米23位
1985年
- Chain Reaction / Diana Ross 全英1位
1990年
- To Love Somebody / Jimmy Somerville 全英8位
1992年
- To Love Somebody / Michael Bolton 全米11位,全英16位
1993年
- If I Can't Have You / Kim Wilde 全米12位
1995年
- Stayin'Alive / N'Trance 全英2位
1996年
- How Deep Is Your Love / Take That 全英1位
- Words / Boyzone 全英1位
1997年
- We Trying To Stay Alive / Wyclef Jean 全英13位
1998年
- Immortality / Celine Dion & Bee Gees 全英5位
- Night Fever / Adam Garcia 全英15位
- More Than A Woman / 911 全英2位
- Islands In The Stream / Pras 全米15位,全英2位
- Tragedy / Steps 全英1位
1999年
- You Should Be Dancing / Blockster 全英3位
- Love Me / Martine McCutcheon 全英6位
2001年
- Emotion / Destiny's Child 全米10位,全英3位
- Chain Reaction / Steps 全英2位
2002年
- Sacred Trust / One True Voice 全英2位
2003年
- My Lover's Prayer / Alistair Griffin & Robin Gibb 全英5位
2004年
- I Can Not Give You My Love / Cliff Richard 全英13位
2006年
- Woman In Love / Liz McClarnon 全英5位
[編集] 日本公演
- 9月1日,2日 新宿厚生年金会館、5日 福岡九電記念体育館、6日 倉敷市民会館、7日 名古屋市民会館、8日 渋谷公会堂、10日,11日 大阪フェスティバル・ホール、12日 京都会館、13日 静岡駿府会館、14日,15日 新宿厚生年金会館
- 10月3日,4日 中野サンプラザ
- 11月28日,29日 横浜アリーナ、12月2日 名古屋レインボーホール、4日 大阪城ホール、6日 福岡サンパレス、7日 愛媛県民文化会館