マルコム・アーノルド
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サー・マルコム・アーノルド(Sir Malcolm (Henry) Arnold, 1921年10月21日 - 2006年9月23日)は、近代イギリスを代表する作曲家の1人。
目次 |
[編集] 人物
作曲家として本格的にデビューする前はトランペット奏者としても活躍、1941年には名門ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団に入団、翌年には首席トランペット奏者に抜擢された。
ウィリアム・ウォルトン直系の分り易さとウィットに富んだリズムとメロディー、迫力あふれるオーケストラといった作風がアーノルド最大の魅力である。あるインタビューで尊敬する作曲家としてベルリオーズを挙げており、オーケストラを効果的に操作する能力において、確かにベルリオーズの影響が認められる。
作曲家としては映画音楽も手掛け、『戦場にかける橋』(The Bridge on the river Kwai)においては、ケネス・アルフォードの行進曲『ボギー大佐』(Colonel Bogey)を世界中に知らしめた。9つの交響曲を書き上げ、1993年にはイギリス王室により大英帝国勲章が与えられ、勲爵士に叙された。ウォルトン亡き後のイギリス作曲界の重鎮としての活躍は、より正当に評価されてしかるべきであろう。
晩年は認知症などで苦しい闘病生活の後、2006年9月23日、英国東部ノーフォーク州の病院で肺感染症により死去。享年84。
[編集] 代表作
作品番号付きだけで142に及ぶ楽曲中、何度も録音されている作品や、アーノルドを語る上で忘れてならない重要な楽曲は以下の通り。
[編集] 交響曲
- 交響曲第1番
- 交響曲第2番
- 交響曲第3番
- 交響曲第4番
- 交響曲第5番
- 交響曲第6番
- 交響曲第7番
- 交響曲第8番
- 交響曲第9番
[編集] 管弦楽曲
- ベッカス・ザ・ダンディプラット(Beckus the Dandipratt)
- 「ピータールー」序曲(Peterloo Overture)
- 「タモ・シャンター」序曲(Tam O'Shantre Overture)
- 狂詩曲「サウンド・バリアー(超音ジェット機)」(Rhapsody the Sound Barrier) 映画音楽からの改作
- バレエ「女王への忠誠」(Ballet: Homage to the Queen)
- バレエ「スウィーニー・トッド」(Ballet: Sweeny Todd)
- 4つのイギリス舞曲集第1集、第2集(Four English Dances Set I & II)
- 4つのコンウォール舞曲(Four Cornish Dances)
- 4つのスコットランド舞曲(Four Scottish Dances) 1曲目に冗談エンドが入っていることで有名。
- 4つのアイルランド舞曲(Four Irish Sansec)
- 大大序曲(Grand Grand Overture)
- 「レオノーレ」序曲第4番
- 「コモンウェルスのクリスマス」序曲(Commonwealth Christmas Overture)
- フィルハーモニック・コンチェルト(Philharmonic Concerto)
- 行進曲「H.R.H. The Duke Of Cambridge」
- 行進曲「オーヴァーシーズ」(Overseas)
- サセックス・オーヴァチュア(A Sussex Overture)
- 交響的習作「マシーンズ」(Symphonic Study, Machines)
- ギップスの主題による管弦楽変奏曲(Variations For Orchestra On A Theme Of Ruth Gipps)
[編集] ブラス・バンド曲
- ブラス・バンドのための幻想曲(Fantasy for Brass Band)
- パドストウの救命ボート(The Padstow Lifeboat)
[編集] 協奏曲
- 2台三手のためのピアノ協奏曲(Concerto for Piano 3hands)
- ホルン協奏曲第1番、第2番
- トランペット協奏曲
- クラリネット協奏曲第1番、第2番
- フルート協奏曲第1番、第2番
- オルガン協奏曲
- リコーダー協奏曲
- オーボエ協奏曲
- ヴィオラ協奏曲
- ギター協奏曲
- 28奏者のための協奏曲(Concerto for 28 Players)
[編集] 映画音楽
- 戦場にかける橋(The Bridge on the river Kwai)
- 汚れなき瞳(Whistle Down the Wind)
- 超音ジェット機(The Sound Barrier)
- ホブスンの婿選び(Hobson's Choice)
- 六番目の幸福(The Inn of the Sixth Happiness)
- ※吹奏楽用の編曲版などで、例外的に「第六の幸福をもたらす宿」と訳されている場合もある。
- 空中ぶらんこ(Trapeze)
- 自由の大地(The Roots of Heaven)
- さすらいの旅路(David Copperfield)
- 盗まれた顔(Stolen Face)
- 地中海夫人(The Captain's Paradise)
その他、多数の室内楽曲及び、少数のピアノ独奏曲、合唱曲、劇音楽、オペラなどがあり、ほとんど全てのジャンルの作曲を手掛けた。
[編集] 外部リンク
カテゴリ: イギリスの作曲家 | 近現代の作曲家 | 吹奏楽の作曲家 | 映画音楽の作曲家 | イギリスのトランペット奏者 | 1921年生 | 2006年没 | クラシック音楽関連のスタブ