マレーバク
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?マレーバク | |||||||||||||||||||||||||||
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マレーバク Tapirus indicus |
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Tapirus indicus Desmarest, 1882 |
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和名 | |||||||||||||||||||||||||||
マレーバク | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Malayan tapir |
マレーバク(馬来獏、Tapirus indicus)は、哺乳綱奇蹄目バク科バク属に分類されるバク。
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[編集] 分布
インドネシア(スマトラ島)、タイ西部、マレーシア(マレー半島)、ミャンマー南部
バク科では唯一旧世界に分布する。種小名indicusは「インドの」の意。これは現在のインド共和国ではなく大まかな地名としてのインド(インドシナ等の)を指しているものと思われる。
[編集] 形態
体長220-250cm。肩高100-120cm。体重250-350kg。バク科最大種。全身は黒い体毛に覆われるが、胸部から後肢の基部にかけての体毛は白い。幼体は全身黒い体毛に白い縦縞が入る。一見派手に見える体色は、夜の森林では保護色になると考えられている。
[編集] 生態
水辺の森林や湿地に生息する。群れは形成せず、単独もしくはペアで生活する。木等に尿を噴きつけ縄張りを主張する。夜行性で、昼間は茂みの中等で休む。水浴びを好みまた泳ぎは上手く、外敵に襲われると水の中へ逃げ込む。天敵としてはトラやヒョウ等が挙げられる。
繁殖形態は胎生で、1回に1頭の幼体を出産する。妊娠期間は400日前後。生後3-4年程で性成熟する。
[編集] Status
VULNERABLE(IUCN Red List Ver.3.1(2001))
- ワシントン条約I類
[編集] 人間との関係
タイでは神が余りものを繋ぎ合わせて創造した動物とされたり、釈迦の乗り物として崇められ信仰の対象とされた。本種の特徴的な体色も、釈迦が腰掛けた部分が白くなったと考えられていた。
近年は生息地の環境破壊により、生息数は減少している。
日本国内の動物園で見られるバクは本種であることが多い。飼育下繁殖例は多摩動物公園、千葉市動物公園、日本平動物園、ズーラシア等で知られている。
[編集] 画像
フレーメン反応を見せるマレーバク |
[編集] 関連項目
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