ミツカン
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ミツカンは食品、調味料の大手総合メーカーであるミツカングループのブランド名。醸造酢については、日本トップクラスのシェアを誇る。株式非上場。生産している酢は他社に比べ、より酸味が強いのが特徴。また近年では、健康ブームともマッチした「気軽に飲めるお酢」の開発にも力を注いでいる。2004年(平成16年)6月、CI(コーポレート・アイデンティティ)を導入、英字表記が“Mitsukan”から“mizkan”に変更された。
コーポレート・メッセージは“やがて、いのちに変わるもの。”。
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[編集] 概要
1804年(文化元年)、中野又左衛門により尾張国半田村(現在の愛知県半田市)で創業。以後、代々社長は「中野又左衛門」を名乗る(四代目以降「中埜」)。1887年(明治20年)、ロゴを商標登録。1923年(大正12年)、株式会社化。この地域でさかんな日本酒の製造後に残る酒粕を用いて酢を作り続けてきた。
第二次大戦後、食酢以外の調味料(ポン酢、つゆ等)、加工・チルド食品にも積極的に参入を続けてきた。また、1990年代に入り納豆事業にも参入。自社の調味料を納豆タレとしたほか、特定保健用食品(トクホ)の指定を受ける製品を生み出すなど、グループの商品力を高める努力を続けている。一方、酢の総合博物館を独自で持つなど、文化的な普及にも力を注いでいる。
1998年(平成10年)には分社化により、それまで「株式会社中埜酢店」を中心として構成されていたミツカングループを、戦略策定・海外事業統括を行う「株式会社ミツカングループ本社」とその傘下にぶら下がる事業カンパニー・機能カンパニー群に再編した(なお2005年(平成17年)現在、「株式会社中埜酢店」は同グループの資産管理会社となっている)。
なお、半田市のミツカン本社周辺では、今でもミツカンのロゴがついた昔ながらの黒塗りの倉庫が立ち並んでおり、あたりに漂う酢独特の「酸っぱい匂い」と共に、ミツカンの存在感を感じることが出来る。
[編集] 主な商品
- 1997年に納豆事業に参入するため、朝日食品(のちに朝日フレシア→フレシアと2度の社名変更を経て、2002年に吸収合併される)を買収。主力商品の一つとなっている。
[編集] 会社概要
[編集] 株式会社ミツカングループ本社(コーポレート)
- 商号 株式会社ミツカングループ本社(Mizkan Group Corp.)
- 本社所在地 愛知県半田市中村町二丁目6番地
- 創業 1804年(文化元年)
- 設立 1977年(昭和52年)7月1日設立、1998年(平成10年)12月現商号に変更
- 事業内容 ミツカングループ全体の経営統括、戦略策定、海外事業推進、新規事業創出に向けた研究開発
- 代表者 代表取締役社長 中埜 又左エ門 和英
- 資本金 1億円
- 株主
[編集] 株式会社ミツカン(ドライ&チルド事業カンパニー)
- 商号 株式会社ミツカン
- 本社所在地 愛知県半田市中村町二丁目6番地
- 設立
- 事業内容 家庭用調味加工食品、納豆及び各種チルド食品の企画開発、販売
- 代表者
- 資本金
- 株主
[編集] 株式会社中埜酢店(資産・資金カンパニー)
- 商号 株式会社中埜酢店(なかのすみせ)
- 本社所在地 愛知県半田市中村町二丁目6番地
- 設立 1923年(大正12年)
- 事業内容 不動産を中心としたミツカングループ全体の資産統括
- 代表者
- 資本金
- 株主
[編集] そのほか関連会社
- 業務用事業カンパニー :ミツカンナカノス
- 供給カンパニー :ミツカンサンミ、栃木ミツカン、東京ミツカン、半田ミツカン、大阪ミツカン、福岡ミツカン、ミツカンフレシア
- 内務・物流カンパニー :ミツカンビジテック、ミツカンロジテック
- 資産・資金カンパニー :ミツカンアセット
[編集] CM出演者
- 宮本信子(金のつぶ)
- 菊池桃子・五月みどり(追いがつおつゆ)
- 桂三枝(味ぽん)
- 西田敏行(味ぽん)
- 唐沢寿明(味ぽん)
- とんねるず(おむすび山、すし酢)
- 乙葉(おむすび山)
- 山岡久乃(ミツカン酢)
- 田中雅美(ミツカン酢)
[編集] 外部リンク
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