西田敏行
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西田敏行
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プロフィール | |
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本名: | 西田敏行 |
出生地: | ![]() |
生年月日: | 1947年11月4日 |
現年齢: | 59歳 |
活動 | |
ジャンル: | 俳優、歌手 |
活動時期: | 1967年 - |
主な作品: | 池中玄太80キロ 八代将軍吉宗 釣りバカ日誌 |
その他 | |
歌手「もしもピアノが弾けたなら」 | |
西田 敏行(にしだ としゆき、1947年11月4日 - )は、日本の俳優。福島県郡山市出身。明治大学付属中野高等学校卒業、明治大学農学部中退。身長166cm。下膨れの顔と、ずんぐりむっくりした太った体型がトレードマーク。映画「釣りバカ日誌」は1988年から続く代表作。
目次 |
[編集] 来歴・人物
1966年、明治大学入学と同時に日本演技アカデミー夜間部に入り、同年大学を中退して夜間部から昼間部に移り、翌年卒業。仲間と劇団「シアター67」を結成するが、失敗。1968年、青年座俳優養成所に入り、1970年に卒業、青年座座員となる。1970年の青年座公演『写楽考』では早くも主役に抜擢され大器の片鱗を見せる。
1967年にテレビドラマ『渥美清の泣いてたまるか』でテレビ俳優としてデビューしている。その個性的な演技と、愛嬌のある顔立ちや体型で人気が出て、1978年には『西遊記』、1980年には「池中玄太80キロ」などの連続ドラマで活躍。1979年にはいしいひさいち原作のアニメ映画『がんばれ!!タブチくん!!』で主人公のタブチくんの声を担当した。また、歌唱力にも定評があり、1981年に『もしもピアノが弾けたなら』を大ヒットさせた。ものまねもうまく、特に丹波哲郎は抜群の出来である。1988年から映画の『釣りバカ日誌』シリーズに出演し、本人の素に近いコミカルな演技を見せる。
2003年、病気で倒れて以来、禁煙している。また、師事していた劇団青年座元代表の金井彰久(声優、かないみかの父)の死去により、青年座を退団。元青年座のスタッフが設立したオフィスコバックに、青年座所属の猪野学、緒形直人と共に移った。
NHK大河ドラマに数多く出演しており、初出演した1972年の『新・平家物語』から、2006年の『功名が辻』まで、出演作品数は計11作でのぼる。歴代の徳川将軍家の人物を演じることが多く、『八代将軍吉宗』では徳川吉宗、『葵徳川三代』では徳川秀忠、『功名が辻』では徳川家康、と、3名の徳川家将軍を演じている(ちなみに、『功名が辻』では、『八代将軍吉宗』で吉宗の息子・徳川家重を演じた中村梅雀と11年ぶりに共演。中村は家康の三男・秀忠役)。また、『おんな太閤記』では、木下藤吉郎(羽柴筑前守秀吉)を演じ、西田の台詞「おかか」(妻のねねを呼ぶ時の台詞)は当時の流行語になった。
[編集] 出演作品
[編集] 映画
- 悪魔が来りて笛を吹く(1979年)
- 太陽を盗んだ男(1980年)
- 刑事物語(1982年)
- ロケーション(1984年)
- 天国の駅 HEAVEN STATION(1984年)
- 植村直己物語(1986年)
- 敦煌(1988年)
- 釣りバカ日誌(1988年、シリーズ1作目)
- 釣りバカ日誌2(1989年)
- 釣りバカ日誌3(1990年)
- 釣りバカ日誌4(1991年)
- 寒椿(1992年、原作:宮尾登美子)
- おろしや国酔夢譚(1992年、監督:佐藤純彌)
- 天国の大罪(1992年、監督:舛田利雄)
- 男はつらいよ 寅次郎の縁談(釣り人、厳密には浜ちゃんとしてカメオ出演)
- 釣りバカ日誌5(1992年)
- 学校(1993年、監督:山田洋次)
- 釣りバカ日誌6(1993年)
- 釣りバカ日誌スペシャル(1994年)
- 釣りバカ日誌7(1994年)
- 学校II(1996年、監督:山田洋次)
- 釣りバカ日誌8(1996年)
- 虹をつかむ男(1996年)
- 釣りバカ日誌9(1997年)
- 虹をつかむ男 南国奮斗篇(1997年)
- 釣りバカ日誌10(1998年)
- 花のお江戸の釣りバカ日誌(1998年)
- 釣りバカ日誌イレブン(2000年)
- 釣りバカ日誌12 史上最大の有給休暇(2001年)
- 陽はまた昇る(2002年)
- 釣りバカ日誌13 ハマちゃん危機一髪!(2002年)
- ゲロッパ!(2003年、監督:井筒和幸)
- 釣りバカ日誌14 お遍路大パニック!(2003年)
- 半落ち(2003年、監督:佐々部清)
- 釣りバカ日誌15 ハマちゃんに明日はない!?(2004年)
- 釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪♪(2005年)
- 四日間の奇蹟(2005年、監督:佐々部清)
- THE 有頂天ホテル(2006年、監督:三谷幸喜)
- 釣りバカ日誌17 あとは能登なれハマとなれ!(2006年)
- 椿山課長の七日間(2006年、監督:河野圭太)
- ゲゲゲの鬼太郎(2007年、松竹)
- 憑神(2007年、監督:降旗康男)
[編集] テレビドラマ
- 渥美清の泣いてたまるか(1967年、TBS)
- 新・平家物語(1972年、NHK大河ドラマ)北条義時役
- 北の家族(1973年、NHK)
- ふりむくな鶴吉(1974年、NHK)
- 新・坊っちゃん(1975年、NHK)山嵐役
- いごこち満点(1976年、TBS)
- 三男三女婿一匹(1976年、TBS)
- 花神(1977年、NHK大河ドラマ)山県狂介(山県有朋)役
- 西遊記(1978年、日本テレビ)猪八戒役
- 特捜最前線(1977年~1979年、テレビ朝日)高杉陽三刑事役
- 風の隼人 (1979年、日本放送協会)
- サンキュー先生 (1980年9月~1981年3月、テレビ朝日)石松鈍器役
- 池中玄太80キロ(1980年-1981年、日本テレビ)
- やる気満々(1980年、TBS)
- おんな太閤記(1981年、NHK大河ドラマ)豊臣秀吉役
- 淋しいのはお前だけじゃない(1982年、TBS)
- 夏の王様(1982年10月6日、日本テレビ開局30周年記念ミュージカル・ドラマ)
- 名門私立女子高校(1984年、日本テレビ)
- 山河燃ゆ(1984年、NHK大河ドラマ)天羽忠役
- 西田敏行の泣いてたまるか(1986年10月~1987年1月、TBS)
- 武田信玄(1988年、NHK大河ドラマ)山本勘助役
- 翔んでる!平賀源内(1989年5月~9月、TBSナショナル劇場)平賀源内役
- 翔ぶが如く(1990年、NHK大河ドラマ)西郷隆盛役
- いつも心に太陽を(1994年1月~3月、TBS金曜ドラマ)福田裕次郎役
- 遠山金志郎美容室(1994年7月~9月、日本テレビ)遠山金志郎役
- 八代将軍吉宗(1995年、NHK大河ドラマ)徳川吉宗役
- 竜馬がゆく(1997年、TBSドラマ)勝海舟役
- 織田信長 天下を取ったバカ(1998年、TBS)斎藤道三役
- けろりの道頓、秀吉と女を争った男(1999年、フジテレビ)安井道頓役
- 葵徳川三代(2000年、NHK大河ドラマ)徳川秀忠役
- 宮本武蔵(2001年、テレビ東京)沢庵役
- おらが春(2002年、NHK正月時代劇)小林一茶役
- 武蔵 MUSASHI(2003年、NHK大河ドラマ)内山半兵衛役
- すっから母さん(2003年、テレビ東京)
- 白い巨塔(2003年、フジテレビ木曜劇場)財前又一役
- ジイジ~孫といた夏(2004年8月~9月、NHK月曜ドラマシリーズ)片岡英吉役
- タイガー&ドラゴン(2005年1月9日、2005年4月~6月、TBS)林屋亭どん兵衛(谷中正吉)役
- ジイジ2~孫といた夏(2005年7月~8月、NHK月曜劇場)片岡英吉役
- 広島 昭和20年8月6日(2005年8月29日、TBS)矢島年明役
- 特命!刑事どん亀(2006年4月~7月、TBSナショナル劇場)亀田呑役
- 功名が辻(2006年、NHK大河ドラマ)徳川家康 役
- 天下騒乱~徳川三代の陰謀(2006年、テレビ東京)土井利勝役
- マグロ(2007年1月4日・5日放送、テレビ朝日系)福原元次役
- 浅草ふくまる旅館(2007年1月~3月、TBSナショナル劇場)福丸大吉役
- 華麗なる一族(2007年1月~3月、TBS日曜劇場)大川一郎(万俵鉄平=木村拓哉の義父)役
[編集] ドラマ以外のテレビ
現在
- 人生の楽園(テレビ朝日・2代目ナレーション)
- 探偵!ナイトスクープ(朝日放送・2代目局長、2001年-)
過去
- ハッスル銀座(TBS:松崎しげると)
- みごろ!たべごろ!笑いごろ!(テレビ朝日)
- 地球は僕らの宝島(朝日放送・司会)
- これは知ってナイト(朝日放送・司会) ほか
[編集] アニメ
- がんばれ!!タブチくん!!(1979年) - (タブチくんの声)
[編集] CM
[編集] 音楽
- MATチームの歌(1971年?)
- 『帰ってきたウルトラマン』挿入歌のカヴァー(オリジナルは団次郎)。ウルトラシリーズの主題歌や挿入歌は70年代から80年代にかけて多くのカヴァー版が発売されているが、その中でも滅多に商品化されない珍品中の珍品である。
- もしもピアノが弾けたなら(1981年)『池中玄太80キロII』主題歌。2007年1月から石原良純出演のタウンページCMで復活。
- いかすぜ!この恋(1981年) 西田の持ちネタであるプレスリーの物真似(大滝詠一のカヴァー)
- 時の旅人(1989年)『ドラえもん のび太の日本誕生』 主題歌
- ちきゅうはおどる(1989年?)『ひらけ!ポンキッキ』 挿入歌
- とりあえずは元気で行こうぜ (2001年)『釣りバカ日誌』 主題歌
- フランシーヌの場合(タイガー&ドラゴン内で歌唱)
[編集] エピソード
- 高校進学で上京したが、言葉の訛りに劣等感をもち、登校拒否して上野動物園にいりびたっていたことがある。
- 探偵!ナイトスクープで2代目局長となったが、起用された理由は「同番組の大ファン」だったからである。お涙頂戴ものの依頼が来ると、必ず涙を流す“いい人”ぶりを発揮している。号泣してしまうこともあり、隣に座っている岡部まりからハンカチを借りることもある。お涙頂戴ものだけではなく、依頼者などが多少奇異でも、一生懸命やっている姿をVTRで見てると、思い入れがはいってしまうらしく、泣いてしまって、他の出演者や観覧者から、なんでこれで泣くの?と見られることが多い。
- 「探偵!ナイトスクープ」の探偵である北野誠を中心として、西田敏行を囲む飲み会が時々開催されている。多くのタレントが参加を希望していて、芸能界を中心とした人望は非常に厚い。
- イメージ的に「いい人」的な役回りが多いため、白い巨塔の財前又一役では、意地汚いイメージを出そうと付け髭にカツラを着用して演じた。製作発表の席で駄洒落交じりで、「私の役名は財前又一(またいち)ですので、財前ヌーとは読まないで下さい。」と、笑いを誘った。
- 西遊記シリーズでは、堺正章ら主要キャストが西遊記IIに続投するなか、唯一出演を見合わせた(代役は左とん平)。1作目が大人気であったため、西田の娘が学校で「お前の父ちゃんは豚だ」と言われいじめられたので、IIの出演を見合わせたというエピソードが残っている。しかし、実際は舞台の仕事やスケジュールが重なっていたたためらしい。
- 1996年渥美清の死去により「男はつらいよ」が終了し、替わりに西田主演の「虹をつかむ男」が公開され、男はつらいよに続く連続作品と期待されたが、2作で終わった。しかし同じ松竹の「釣りバカ日誌」の方は長寿映画となった。
- 中年の男女向けに実施されたアンケートで、「友達にしたい男性芸能人」で1位になったことがある。(ちなみに女性芸能人の1位はいしだあゆみ。)
- ダチョウ倶楽部の上島竜兵は西田のものまねで有名だが、声は似せることができない。これを西田は残念がっていた。一方、これが縁となり、ドラマ「遠山金志郎美容室」(日本テレビ)では西田の弟役に上島が起用された。
- 下膨れの顔がドナルドダックに似ている。しかし、ドナルドダックの様に短気ではない。
- 元航空会社のフライトアテンダントだった妻との間に二人の娘がいており、娘が幼少の頃にCMで共演した事があるが、一般人の為、名前は公表されていない。
- プロ野球阪神タイガースのファンである。加えて上記の通り、『がんばれ!!タブチくん!!』のタブチ役を演じたことから、モデルである田淵幸一と今日まで長く親交を続けている。「探偵!ナイトスクープ」に田淵がときどきゲスト出演するのはこの縁からである。また2006年5月には、甲子園球場で行われた阪神-ヤクルト戦にて始球式を務めている。
- 上記の通り阪神ファンではあるが楽天イーグルスのファンクラブの名誉会員になっている。この名誉会員の多くは東北地区出身の著名人が名を連ねており西田も同様の理由で会員になっていると思われる。
[編集] 外部リンク
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カテゴリ: 日本の俳優 | 福島県出身の人物 | 1947年生 | 探偵!ナイトスクープ