ミュウツー
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ミュウツー | |
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全国 カイリュー - ミュウツー (#150) - ミュウ |
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ジョウト ホウオウ - ミュウツー (#249) - ミュウ |
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ホウエン カイリュー - ミュウツー (#305) - ミュウ |
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全般 | |
英語名 | Mewtwo |
進化体系 | たねポケモン |
進化前 | なし |
進化後 | なし |
世代 | 第1世代 |
ポケモン学 | |
分類 | いでんしポケモン |
タイプ | エスパー |
高さ | 2.0 m |
重さ | 122.0 kg |
特性 | プレッシャー |
ミュウツーは、ポケットモンスターシリーズに登場する491種の架空のキャラクター(モンスター)のうちの一種である。
目次 |
[編集] 特徴
最強のポケモンといわれる。人工のポケモンだがポリゴンとは違い、ミュウの遺伝子に手を加えて作り出した遺伝子組み換えポケモン。遺伝子はまつげからとられた。最強の名に恥じず高い戦闘能力を誇る。ミュウの体が厳つく、より人型に近くなったような姿である。尻尾が長く、太腿が太い。初期のデザインは頭部が大きく顔は前頭部に寄り、手足は短く首は細くといった宇宙人やミュータントのような姿をしていたが、ほかの多くのポケモン同様にアニメに出演を決めるにあたってよりシャープなデザインへと変更された。「ミュウというポケモンをベースに」「ポケモンの遺伝子に人間が手を加えて生み出した」という設定は共通しているものの、ゲームと映画・ラジオドラマなどで微妙に出自や設定が異なる。現在は映画『ミュウツーの逆襲』「ミュウツーの誕生」で描かれたものをオリジナルとする風潮が強い。知能は高く人間のそれを凌駕するが性質は凶暴であり、全てを破壊し尽くす事しか思考にない。映画では自分の存在意義に悩んだ末に人間を破滅させようと目論む。
[編集] ゲームでのミュウツー
ゲームでは、グレンじまの研究所に住む研究員が幻のポケモンミュウを捕獲し、そのミュウが生んだポケモンとして登場する。ミュウがどのようにしてミュウツーを生んだのか、その後ミュウはどうしたのか、遺伝子操作はどのように行ったのか、それは生む前なのか生む後なのかといった詳しい事は一切わかっていない(図鑑の記述は「ミュウツーの逆襲」に準じたものとなっている)。ただしグレン島のポケモン屋敷のそこかしこに残された日記で断片的にその生い立ちを推察することが出来る。日記には、ミュウツーと名づけたポケモンが強すぎて手に負えなくなり、研究所を捨てて逃げ出した…というような記述が残されている。
『赤・緑・青・ピカチュウ』『ファイアレッド・リーフグリーン』で、ハナダのどうくつの最深部に1匹のみが生息しており、これ以外の入手方法はない。初期のレベルは70。
『ポケモンスタジアム2』の最終ステージには「ミュウツーを倒せ」というのがあり、ゲームのラスボス的存在にもなっていた。
『金・銀・クリスタル』では、野生では登場しないが、その名残なのか、かつてのハナダのどうくつ付近の水中には「はかいのいでんし」という道具が落ちている。
ニンテンドーゲームキューブ用ソフト『大乱闘スマッシュブラザーズDX』にも使用キャラクターとして登場し、『ミュウツーの逆襲』と同じく演劇家の市村正親が声を担当している。
[編集] アニメでのミュウツー
映画『ミュウツーの逆襲』への前ふりとして、公開前の数週間からアニメ本編にミュウツーが登場するシーンが断片的に描かれている。ロケット団首領でありトキワジムリーダーのサカキに従い、能力試しに戦いを繰り返していた。主人公のサトシ達と直接対峙するシーンは無く、能力制御用の拘束具をつけた姿で正体までは明かされなかったが、ジムに挑戦したシゲルのポケモンを指先一つで片付けるなど、強力無比ぶりはアニメでもいかんなく発揮されていた。やがて従うことに飽きたミュウツーは拘束具ごとロケット団の基地を破壊して飛び去ってしまい、その後に映画が繋がってくる。
ほかにミュウツーが登場するアニメ作品として『ミュウツーの誕生』『ミュウツー!我ハココニ在リ』が存在する。それぞれミュウツーの過去とその後を描いた作品。
[編集] ポケモンカードでのミュウツー
初期の頃に発売されたミュウツーのカードは、逃げるコストが高い事やトリッキーな技だが、技を使用するコストや条件が厳しいなどの理由で、デッキに入れるプレイヤーは少なく、ゲームの強さとは対照的に敬遠されがちのカードが多かった。
そんな中、飛躍的に注目されるカードが登場したのが「R団のミュウツー」である。 ポケモンカードで初めて技が3つ使用できるカードで、3つともそれぞれトリッキーな技だが特に目を引くのは「チェンジダメージ」と「サイコバーン」である。チェンジダメージはコインが表なら自分と相手のダメージカウンターを取り替えるという技で、相手のポケモンカードにダメージカウンターがなければ自分のダメージカウンターを相手に付けて、R団のミュウツーはダメージがない状態にできる優れた回復技。サイコバーンはコストは高いもののたねポケモンにしては異例のダメージ60を無条件で与えられる。攻防一体の優れたカードに多くの人がデッキに入れたり、トレードでも希少扱いされたりした。
現在のミュウツーのカードは10種類前後存在し、タイプや技などトリッキーかつゲームの強さを反映した存在感あるカードが多数出ている。
[編集] 映画でのミュウツー
劇場版映画『ミュウツーの逆襲』(1998年公開)。 こちらのミュウツーはポケモン遺伝子研究者達が南米の密林地帯で発掘されたミュウのまつ毛から得られた遺伝子を元に人工的に誕生させた「世界最強のポケモン」として描かれ、ゲーム版とは出生の内容が異なってくる。
劇場版のミュウツーは単に凶暴で冷酷な戦闘マシーンではなく、自分の存在意義や誕生理由などの高度な悩みを抱えている。その末に自分よりも弱い存在ながら自分を利用するために誕生させた人間に恨みを持つに至る。口癖は「私はなぜここに居るのか・・・」「愚かな・・・」など。念力で物体を宙に浮かせたり、天気を自在に操る能力を持っている。
また、『ミュウツーの逆襲』の補足的な作品である映像作品「ミュウツーの誕生」ではミュウツーの製造経緯や幼少時代の思い出などが描かれているが、幼少時は人間同様感情に溢れていた小さな子供そのものであった。「逆襲」以後は世界のどこかでほかのコピーポケモンたちと共に平穏に暮らしている様子である。
声優は市村正親が担当しているが、完全版の少年時は森久保祥太郎がやっている。
[編集] その他におけるミュウツー
ミュウツー誕生の秘密が物語られているラジオドラマが収録されたCD「ミュウツーの誕生」や、劇場公開された本編の前にミュウツーの誕生を描いたり本編の一部にCGを書き加えた「ミュウツーの逆襲 完全版」がビデオで発売された。
[編集] 関連項目
大乱闘スマッシュブラザーズの登場キャラクター | |
マリオシリーズ: | マリオ - ルイージ - ピーチ - クッパ - ワリオ - ヨッシー - ドンキーコング - ドクターマリオ |
ゼルダの伝説シリーズ: | リンク - こどもリンク - ゼルダ/シーク - ガノンドロフ |
星のカービィシリーズ: | カービィ - メタナイト |
ポケットモンスターシリーズ: | ピカチュウ - プリン - ミュウツー - ピチュー |
スターフォックスシリーズ: | フォックス - ファルコ |
ファイアーエムブレムシリーズ: | マルス - ロイ |
その他の任天堂キャラクター: | サムス/ゼロスーツサムス - キャプテン・ファルコン - ネス - アイスクライマー - Mr.ゲーム&ウォッチ - ピット |
ゲストキャラクター: | スネーク |
オリジナルキャラクター: | マスターハンド/クレイジーハンド - 謎のザコ敵軍団 - ギガクッパ |