ミョウガ
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?ミョウガ | ||||||||||||||
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ミョウガ |
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分類 | ||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||
Zingiber mioga (Thunb.) Roscoe | ||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||
ミョウガ |
ミョウガ(茗荷)はショウガ科の多年草。学名Zingiber mioga。
東(温帯)アジアが原産。日本の山野に自生しているものもあるが、人間が生活していたと考えられる場所以外では見られないことや、野生種がなく、5倍体(5n=55)であることなどから、大陸から持ち込まれて栽培されてきたと考えられる。花穂および若芽の茎が食用とされる。雌雄同株で、花器にも雄蕊、雌蕊とも揃っている両性花が開花するが、5倍体のため、受精しても親と同じ数の染色体数になることは稀で、繁殖は地下茎による栄養体繁殖が主体である。地上部に見える葉を伴った茎状のものは、先端に花を生じないので、偽茎と呼ばれる。
目次 |
[編集] 食材としてのミョウガ
通常「花みょうが」、「みょうが」と呼ばれるものが花穂で、内部には開花前の蕾が3〜12個程度存在する。そのため、この部分を「花蕾」と呼ぶ場合もある。一方若芽を軟白し、弱光で薄紅色に着色させたものを「みょうがたけ」と呼ぶ。
独特の香りが好まれ、また特有の紅色が目を楽しませる。このため蕎麦、素麺などの薬味として利用される。この場合香辛菜として利用されることになる。そのほか、天ぷらや酢の物、味噌汁の具など、独立した食材としても用いられる。夏が旬の野菜である。
香り成分はα-ピネン類。紅色の成分は水溶性植物色素アントシアニンの一種、マルビジンである。植物体内ではグルコース1分子と結合し、マルビジンモノグリコシドとして存在する。
俗に「食べると物忘れがひどくなる」と言われているが、栄養学的にそのような成分は含まれていない。逆に近年、香り成分に集中力を増す効果があることが明らかになっている。無機成分では窒素とカリウムが多く含まれ、食物繊維(粗繊維)が多い。
[編集] 名の由来
大陸からショウガとともに持ち込まれた際、香りの強いほうを「兄香(セウカ)」、弱いほうを「妹香(メウカ)」と呼んだことから、これがのちにショウガ・ミョウガに転化したとの説が有力である。なお、名の由来に関しては下に挙げるような俗説がある。
- 釈迦の弟子である周梨槃特(スリバンドク)が、自分の名前を忘れてしまうため、釈迦が首に名札をかけさせた。しかし名札をかけたことさえも忘れてしまい、とうとう死ぬまで名前をおぼえることができなかった。その後、死んだ周梨槃特の墓にいくと、見慣れない草がはえていた。そこで「彼は自分の名前を荷って苦労してきた」ということで、「名」を「荷う」ことから、この草に茗荷と名付けた。
この説は前掲の「物忘れがひどくなる」という話とともに、民話「みょうが宿」から一般化し、人口に膾炙するようになったもので、学術的な根拠はない。
[編集] その他
- 東京文京区に、茗荷谷という地名があるが、これは江戸時代までこのあたりで茗荷の栽培が盛んであったことによるものである。
- 領地のために命を張った戦国武士などは、戦闘で命が残る「冥加」にかけて、「茗荷」の紋を好んで使用した。「影茗荷」「鍋島茗荷」などが有名である。
[編集] 主な生産地
(花)みょうが
みょうがたけ
- 宮城県(軟白栽培)