三角山
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三角山 | |
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2005年7月撮影
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標高 | 311.3 m |
位置 | 北緯43度03分18秒 東経141度17分28秒 |
所在地 | 北海道札幌市西区 |
山系 | 独立峰 |
種類 | 火成岩(安山岩) |
初登頂 | -- |
標高311.3mの、小さな山である。角度によっては三角形に見えることから、「三角山」と付けられた。山頂には、一等三角点がある。三角点の名称は「琴似山」となっている。アイヌ語名は、「ハチャムエプイ」。意味は、「発寒の小山」。
目次 |
[編集] 概要
標高わずか300mほどの小さな山だが、散策ルートが何本もあり、各ルートの分岐点には案内板、適所に休憩ポイントが設けられ、山頂近くには東屋もある。それでも斜面の勾配は結構はきつい箇所もあるが、山麓からのんびり登っても1時間未満で頂上に着くことが可能である。地元の年配者や幼稚園児にも親しまれている人気スポットでもある。
小別沢方面から、大倉山ジャンプ競技場の頂上を経て三角山に至る縦走コースもある。ジャンプ台リフトを利用して登山を開始することもできる。山麓の登山口には「宮の森入り口」と「山の手入り口」があり、山の手入り口には駐車場とトイレがある。
かつて一帯はスキーゲレンデとして市民に親しまれていた。アルペンスキーの大会も開かれ、北海道大学スキー部の最初のホームゲレンデでもあった。現在はすっかり住宅街に押し寄せられて、また採石場に山体の一部を削られて、これらのゲレンデは消滅してしまった。現在は広い通りができ、宅地化が進んだため、今や過去の様子は想像だにしない。
札幌におけるスキージャンプの発祥の地であり、かつては「シルバーシャンツェ」、「アルファシャンツェ」、「札幌シャンツェ」の3つのジャンプ台が存在した。
[編集] 備考
- ふみの日の7月23日には、山頂に臨時の郵便局が開設され、1等三角点の隣には「三角山ポスト」が置かれる。郵便物や山頂で発行される「記念登山証明書」には、三角山や山頂にある1等三角点、キアゲハチョウの入ったデザインの消印が押される。
- 近隣地区の小学校校歌にも歌われている。
- かつて札幌西高等学校ではここでスキー学習が行われ、北一条通が未整備の時代には、山から学校までノンストップでスキーで戻って来ることができた。
- 「札幌開拓の際に、開拓使判官の島義勇が円山に登って、札幌市の市街化計画の構想を考えた」とされるが、一説には「登った山は三角山だったのではないか」という説がある。根拠は円山から眺める景観よりも、三角山からの方が、市街地の景観がより真っ直ぐな碁盤の目状に見えることから由来している。
[編集] 写真集
札幌西高等学校側から見た三角山(あまり三角に見えない) |
[編集] 関連項目
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