丘さとみ
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丘 さとみ(おか さとみ、本名:菱田美恵子、1935年(昭和10年)9月15日 - )は兵庫県宝塚市生まれ、昭和30年代(1950年代後半)から平成期の女優。
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[編集] 来歴
1952年(昭和27年)、尼崎市立尼崎高等学校在学中にディズニーの映画『シンデレラ(シンデレラ姫)』の日本公開を記念したミス・シンデレラに選ばれる。
1954年、高校を卒業してRKOラジオ映画社日本支社に就職。しかし、東映にスカウトされ、翌1955年に東映に入社。同年、映画『御存知怪傑黒頭巾・新選組追撃』でデビュー。以降、東映時代劇で大活躍し「東映城のお姫さま」と呼ばれ絶大な人気を博した。引退までの10年間で約150本もの映画に出演。1962年に東映を退社してフリーとなり、映画出演も続けながらテレビドラマに主な活躍の場を移す。ドラマでは映画とは違い現代劇を中心に活躍。1965年、在米日系人2世の男性と結婚し、引退。3子をもうけるが、1975年に別居して女優に復帰する(後に離婚)。女優復帰後は舞台にも進出。現在も総合女優として活躍中。
[編集] 主な出演作品
[編集] 映画
- 『御存じ快傑黒頭巾・新撰組追撃』
- 『水戸黄門漫遊記・怪猫乱舞』
- 『新諸国物語・七つの誓い/奴隷船の巻』
- 『新諸国物語・七つの誓い/凱旋歌の巻』
- 『旗本退屈男・謎の紅蓮搭』
- 『鞍馬天狗・御用盗異聞』
- 『怪談番町皿屋敷』
- 『暴れん坊街道』 (監督:内田吐夢)
- 『大菩薩峠』 (監督:内田吐夢)
- 『阿波おどり・鳴門の海賊』 (監督:マキノ雅弘)
- 『旗本退屈男・謎の蛇姫屋敷』
- 『大菩薩峠・第二部』 (監督:内田吐夢)
- 『清水港の名物男・遠州森の石松』 (監督:マキノ雅弘)
- 『裸の太陽』 (ベルリン国際映画祭青少年向映画賞受賞作品。監督:家城巳代治)
- 『一心太助・天下の一大事』
- 『殿さま弥次喜多・捕物道中』
- 『忠臣蔵 桜花の巻/菊花の巻』
- 『鞍馬天狗』 (監督:マキノ雅弘)
- 『大菩薩峠・完結篇』 (監督:内田吐夢)
- 『素晴らしき娘たち』 (監督:家城巳代治)
- 『旗本退屈男・謎の大文字』
- 『水戸黄門 天下の副将軍』 (共演:美空ひばり)
- 『恋山彦』 (監督:マキノ雅弘)
- 『一心太助・男の中の男一匹』
- 『旗本退屈男・謎の幽霊島』
- 『丹下左膳・妖刀濡れ燕』
- 『弥太郎笠』 (監督:マキノ雅弘)
- 『新吾十番勝負・完結篇』
- 『天保六花撰・地獄の花道』
- 『親鸞』 (監督:田坂具隆)
- 『旗本退屈男・謎の暗殺隊』
- 『清水港に来た男』 (監督:マキノ雅弘)
- 『続・親鸞』 (監督:田坂具隆)
- 『森の石松鬼より怖い』
- 『若き日の次郎長・東海の顔役』 (監督:マキノ雅弘)
- 『月形半平太』 (監督:マキノ雅弘)
- 『宮本武蔵』 (監督:内田吐夢)
- 『若き日の次郎長・東海一の若親分』
- 『港祭りに来た男』 (監督:マキノ雅弘)
- 『若き日の次郎長・東海道のつむじ風』 (監督:マキノ雅弘)
- 『天草四郎時貞』 (監督:大島渚)
- 『あの空の果てに星はまたたく』 (共演:千葉真一)
- 『紀州の暴れん坊』 (監督:中川信夫)
- 『稲妻峠の決闘』 (監督:中川信夫)
- 『宮本武蔵・般若坂の決斗』 (監督:内田吐夢)
- 『宮本武蔵・二刀流開眼』 (監督:内田吐夢)
- 『昭和侠客伝』 (監督:石井輝男)
- 『武士道残酷物語』 (ベルリン国際映画祭グランプリ(金熊賞)受賞作品。監督:今井正)
- 『十三人の刺客』
- 『宮本武蔵・一乗寺の決斗』 (共演:高倉健。監督:内田吐夢)
- 『宮本武蔵・巌流島の決斗』 (共演:高倉健。監督:内田吐夢)
- 『わが青春のイレブン』 (監督:降旗康男)
- 『はだしのゲン PART3 ヒロシマのたたかい』
- 『ちゃんばらグラフィティー 斬る!』
- 『トビウオのぼうやはびょうきです』
[編集] テレビドラマ
- ただいま11人 (1964年~1967年。TBS)
- 十手無用 九丁堀事件帖 (1975年~1976年。日本テレビ)
- スタア誕生 (1985年。フジテレビ)
- 京都かるがも病院 (1986年~1987年。テレビ朝日)
- 熱くなるまで待って! (1987年。フジテレビ)
- 幸福の予感 (共演:渡辺梓、冨家規政。1996年。東海テレビ・フジテレビ系全国ネットの昼ドラマ)
[編集] バラエティー番組
- 「森田一義アワー 笑っていいとも!」※テレフォンショッキングゲスト(元おニャン子クラブの高井麻巳子からの紹介。フジテレビ)
[編集] 参考文献
- 「丘さとみ 東映のお姫様」(さとみ倶楽部/編。ワイズ出版)