中頸城郡
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中頸城郡(中頚城郡、なかくびきぐん)は、かつて新潟県に存在した郡。2003年現在、人口70,229人、面積673.01km²であった。
消滅直前となる2005年3月31日の時点で以下の1町1村を含んでいた。
2005年4月1日、両町村が新井市に編入し、妙高市となったため消滅した。
[編集] 歴史
1878年(明治11年)に制定された郡区町村編制法によって、旧頸城郡を東頸城郡、中頸城郡、西頸城郡の3つに分割したことにより発足。発足時の郡域は、現在の上越市の大部分(東頸城郡に属した安塚区・浦川原区・大島区・牧区、および西頸城郡に属した名立区を除く)、妙高市、および柏崎市の一部を含んでいた。郡役所は高城村(現上越市)に置かれた。
[編集] 沿革
- 1878年(明治11年)7月22日 - 郡区町村編制法施行に伴い、新潟県頸城郡を中頸城郡・東頸城郡・西頸城郡に分割したことで成立。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行に伴い、中頸城郡に高田町・直江津町の2町と73村が成立する。(2町73村)
- 1890年(明治23年)5月 - 北大瀁村が大瀁村に改称。
- 1890年(明治23年)6月27日 - 大崎村から新井村・小出雲村が分立。(2町75村)
- 1892年(明治25年)9月9日 - 新井村が町制施行し新井町となる。(3町74村)
- 1901年(明治34年)8月28日 - 鉢崎村が米山村に改称。
- 1901年(明治34年)11月1日(3町50村)
- 下ノ郷村・北大崎村が合併し、金谷村が発足。
- 春日村・高志村・国府村が合併し、春日村が発足。
- 三郷村、高士村の一部が合併し、三郷村が発足。
- 高士村の残部が飯田村と合併し、高士村が発足。
- 谷浜村・和泉村が合併し、谷浜村が発足。
- 新井町・小出雲村・大崎村が合併し、新井町が発足。
- 斐太村・西郷村が合併し、斐太村が発足。
- 瑞穂村・長澤村が合併し、猿橋村が発足。
- 下板倉村・大和村・大倉村・国明村が合併し、和田村が発足。
- 柿崎村・犀浜村、下黒川村の一部が合併し、柿崎村が発足。
- 黒岩村、水源村の一部が合併し、黒岩村が発足。
- 川谷村、水源村の残部、上吉川村の一部が合併し、源村が発足。
- 中吉川村・大出口村、上吉川村の残部が合併し、吉川村が発足。
- 潟町村・犀潟村が合併し、潟町村が発足。
- 大瀁村・南川村・頸城村が合併し、大瀁村が発足。
- 妙高村・関川村、境村の一部が合併し、名香山村が発足。
- 関山村、境村の残部、原通村の一部が合併し、関山村が発足。
- 板倉村・豊原村・根越村・箕冠村が合併し、板倉村が発足。
- 1903年(明治36年)8月14日 - 猿橋村が上郷村に改称。
- 1907年(明治40年)8月1日 - 新井町・参賀村が合併し、新井町が発足。(3町49村)
- 1908年(明治41年)10月1日 - 柿崎村・七ヶ村が合併し、柿崎村が発足。(3町48村)
- 1908年(明治41年)11月1日 - 高田町・高城村が合併し、高田町が発足。(3町47村)
- 1911年(明治44年)9月1日 - 高田町が市制施行し、高田市となり郡より離脱。(2町47村)
- 1934年(昭和9年)1月1日 - 柿崎村が町制施行し柿崎町となる。(3町46村)
- 1950年(昭和25年)4月1日 - 上米山村が柏崎市に編入。(3町45村)
- 1954年(昭和29年)4月1日 - 新道村・金谷村が高田市に編入。(3町43村)
- 1954年(昭和29年)6月1日 - 直江津町が有田村・八千浦村・保倉村、諏訪村の一部を編入・市制施行し、直江津市となり郡より離脱。(2町40村)
- 1954年(昭和29年)11月1日 - 新井町・矢代村・斐太村・鳥坂村・水上村・泉村・上郷村・平丸村、和田村の一部が合併し、新井市が発足、郡より離脱。(1町33村)
- 1955年(昭和30年)2月1日(1町28村)
- 春日村・諏訪村・津有村・三郷村が高田市に編入。
- 和田村が高田市・新井市に分割編入。
- 1955年(昭和30年)3月1日 - 柿崎町・下黒川村・黒川村・黒岩村が合併し、柿崎町が発足。(1町25村)
- 1955年(昭和30年)3月31日(2町18村)
- 菅原村・櫛池村が合併し、清里村が発足。
- 吉川村・源村、旭村の一部が合併し、吉川町が発足。旭村の残部は潟町村に編入。
- 関山村・大鹿村・豊葦村、原通村の一部が合併し、妙高村が発足。原通村の残部は新井市に編入。
- 1955年(昭和30年)4月1日 - 谷浜村・桑取村が直江津市に編入。(2町16村)
- 1955年(昭和30年)4月10日 - 名香山村が妙高々原村に改称。
- 1955年(昭和30年)10月1日 - 里五十公野村・上杉村・美守村が合併し、三和村が発足。(2町14村)
- 1956年(昭和31年)4月1日 - 寺野村が板倉村に編入。(2町13村)
- 1956年(昭和31年)9月30日(3町10村)
- 水原村が新井市に編入。
- 妙高々原村・杉野沢村が合併し、妙高々原町が発足。
- 1956年(昭和31年)12月19日 - 米山村が柏崎市に編入。(3町9村)
- 1957年(昭和32年)4月1日 - 大瀁村・明治村が合併し、頸城村が発足。(3町8村)
- 1957年(昭和32年)8月1日 - 潟町村が町制施行・改称し大潟町となる。(4町7村)
- 1958年(昭和33年)8月1日 - 板倉村が町制施行し板倉町となる。(5町6村)
- 1959年(昭和34年)11月1日 - 高士村が高田市に編入。(5町5村)
- 1969年(昭和44年)10月1日 - 妙高々原町が妙高高原町に改称。
- 2005年(平成17年)1月1日 - 柿崎町・大潟町・頸城村・吉川町・中郷村・板倉町・清里村・三和村が上越市に編入。(1町1村)
- 2005年(平成17年)4月1日 - 妙高高原町・妙高村が新井市に編入。新井市は同日妙高市に改称。同日中頸城郡消滅。