五大
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヒンドゥー教 |
基 本 教 義 |
輪廻、解脱、カースト |
神 々 |
ブラフマー、シヴァ |
ヴィシュヌ (クリシュナ) |
聖 典 |
ヴェーダ |
マハーバーラタ (バガヴァッド・ギーター) |
ウパニシャッド |
ラーマーヤナ |
人 物 |
シャンカラ、グル |
修 行 法 |
ヨーガ |
地 域 |
インド、ネパール |
バリ島 |
![]() |
---|
基本教義 |
縁起、四諦、八正道 |
三法印、四法印 |
諸行無常、諸法無我 |
涅槃寂静、一切皆苦 |
人物 |
釈迦、十大弟子、龍樹 |
如来・菩薩 |
|
部派・宗派 |
原始仏教、上座部、大乗 |
地域別仏教 |
インドの仏教、日本の仏教 |
韓国の仏教 |
経典 |
聖地 |
|
ウィキポータル |
五大(ごだい、Skt:panca-dhatavah、英字:five elements)とは、宇宙(あらゆる世界)を構成しているとする地(ち)・水(すい)・火(か)・風(ふう)・空(くう)の五つの要素のこと。
中国の五行思想(木・火・土・金・水)と数が同じで、一部共通する物もあることから混同されやすいが、両者は全く別個に成立したものである。
この思想は、古くからインド哲学(六師外道、六派哲学の思想など)にあったが、原始仏教や部派仏教に暫時取り入れられたのを契機に、仏教思想として東アジア一帯に広まったのである。仏教の一派である密教では五大を五輪(ごりん)と呼び、この思想に基づく塔婆として五輪塔を造立する。
西洋では、宮本武蔵の五輪書によって五大が知られたことから、五大は日本で生まれたものと認識されている。
[編集] 概要
五大の要素とは、地・水・火・風・空である。 古代インド思想では、火・水・地を三大、または地・水・火・風を四大とする。これらに「空」を加えて「五大」とする思想が現れ、さらに第六の要素として「識」(意識)を加えて「六大」とする思想がのちに出現する。だが、インド思想家と仏教徒との教学論議を経るうち、これらの思想がその時々に応じて仏教の思想体系中に取り込まれていったのである。
[編集] 各要素について
- 地 ― 大地・地球を意味し、固い物、動きや変化に対して抵抗する性質。
- 水 ― 流体、無定形の物、流動的な性質、変化に対して適応する性質。
- 火 ― 力強さ、情熱、何かをするための動機づけ、欲求などを表す。
- 風 ― 成長、拡大、自由を表す。
- 空 ― 天空(そら)のことであり、また、仏教の思想の空のことでもある。
[編集] 関連項目
- フィフス・エレメント ― 五大をモチーフとした映画(参照)
- パンチ (飲料) ― 五大に由来する5種類の飲み物を混ぜて作成するオランダのアルコール飲料(参照)
- フルーツポンチ ― 五大に由来する5種類の果物で作成するデザート
- 四精霊
- 五大元素
カテゴリ: インド哲学 | 密教 | 世界観 | 仏教関連のスタブ項目