井関農機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
略称 | ヰセキ |
本社所在地 | (登記上本店)〒799-2692愛媛県松山市馬木町700番地 (本社事務所)〒116-8541東京都荒川区西日暮里五丁目3番14号 |
電話番号 | (登記上本店)089-979-6111 (本社事務所)03-5604-7602 |
設立 | 1926年(大正15年)8月(井関農具商会) |
業種 | 機械 |
事業内容 | 農業機械の製造販売 等 |
代表者 | 代表取締役社長 中野弘之 |
資本金 | 227億8,475万円(2006年3月31日) |
従業員数 | 713名 |
主要株主 | 日本マスタートラスト信託銀行(5.86%)、みずほコーポレート銀行(4.76%)、日本トラスティ・サービス信託銀行(4.71%)、農林中央金庫(3.86&)、日本生命保険(3.19%)、ヰセキ株式保有会(3.10%)、資産管理サービス信託銀行(2.67%)、伊予銀行(2.58%)、日本トラスティ・サービス信託銀行(2.52%)、損害保険ジャパン(2.41%) 他 |
主要子会社 | 井関松山製造所、井関熊本製造所、井関新潟製造所、井関邦栄製造所 他 |
関係する人物 | 井関邦三郎(創業者) |
外部リンク | http://www.iseki.co.jp/ |
井関農機株式会社(いせきのうき、ISEKI & CO., LTD.)は、トラクター、田植機、コンバインなどの農業機械を製造する日本の株式会社である。製品のブランドはヰセキ(ゐせき)。
登記上本店は愛媛県松山市馬木町700にあるが、実質的本社機能は東京都荒川区西日暮里5丁目3番14号。東京証券取引所第一部、大阪証券取引所第一部上場。
農業機械の生産高は、クボタ、ヤンマー農機に次いで日本第3位。しかし、専業の農業機メーカーとしては日本一。
農業機械の開発には定評がある。1960年代、日本の稲作に適した田植機、コンバインの開発競争があった際には、その競争のトップランナーであった。1966年に自走自脱型コンバインと呼ばれる日本型のコンバイン「HD50」(ブランドはフロンティアだったが、のちに太郎というブランドに改名ししばらくの間親しまれる。しかし1984年頃に再びフロンティアのブランドに回帰し現在に到る)を最初に開発し、発売した。1971年に発売されたさなえシリーズは非常に人気を博した田植機である(1975年頃にCMキャラクターに当時、人気アイドル歌手だった桜田淳子を起用して大ヒットする)。その後も、1986年には田植機のロータリー植付け機構(田植機の大幅な高速化を実現)を採用したさなえラブリー、1997年にはコンバインのズームオーガを採用したフロンティア ビバ(穀物を搬送する螺旋を伸縮可能に)や2005年頃には路上走行(移動)時に変速機のシフトチェンジを不要にしたトラクタージアスATシリーズ(小型トラクター)およびT.Japan TJシリーズ(大型トラクター)などを開発、発売し、画期的で革新的な発明を世に出している。 1980年代の経営危機の後、創業家一族が退いた。2004年3月期決算では、1987年以来17期ぶりに、配当を実施した。
目次 |
[編集] 年表
- 1926年 井関邦三郎(いせき くにさぶろう)が愛媛県松山市に井関農具商会を設立した。
- 1936年 井関農機株式会社が設立された。全自動籾すり機の製造と販売を始めた。
- 1961年 トラクターの製造を始めた。
- 1962年 ポルシェ製トラクターの輸入を開始。(-1966年)
- 1967年 田植機、コンバインの製造を始めた。
- 2003年 中国 江蘇省に井関農機(常州)有限公司を設立した。
[編集] 主な子会社
- 株式会社井関松山製造所 愛媛県松山市。主にトラクターを製造。
- 株式会社井関熊本製造所 熊本県上益城郡益城町。主にコンバインを製造。
- 株式会社井関新潟製造所 新潟県三条市。主に田植機を製造。
- 株式会社井関邦栄製造所 愛媛県松山市。
[編集] 宣伝・広報活動
かつてポルシェと提携したこともあり、1980年代にはポルシェのレーシングチームのスポンサーになったこともあった。
[編集] 提供スポンサーだった番組
- 火曜ワイドスペシャル
- 木曜スペシャル
- テレビ朝日月曜19時枠の時代劇→月バラ!スタートに伴い火曜19時枠の時代劇に移動(2006年4月18日-)
- FNN石川テレニュース(1982年頃)
- 全日本プロレス中継
[編集] かつて起用されていたCMキャラクター
- 坂上二郎(コンバイン「太郎」&「小太郎」シリーズ)
- 桜田淳子(田植機「さなえ」シリーズ)
- 加山雄三(トラクター「耕太」TS、TLシリーズ等&「耕二」TXシリーズ)※TLシリーズは前期モデル
- 新沼謙治(トラクター「耕太」TLシリーズ等)※後期モデル「レーダーマチック」編のみ
- ジャンボ鶴田(コンバイン「太郎」シリーズ)
- 小林綾子(コンバイン「フロンティア」シリーズ)
- 北大路欣也(コンバイン「フロンティア」シリーズ、トラクター「シアル」シリーズ)
- 池田政典(トラクター「ランドリーダー」TAシリーズ等)※後期モデル
[編集] 関連項目
日本の農業機械製造業