京阪中之島線
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2006年6月
中之島線（なかのしません）は、大阪府大阪市北区の中之島駅から同市中央区の天満橋駅を結ぶべく建設中の鉄道路線。2008年度末の完成を目指している。
仮称は「中之島新線」であったが、2006年11月13日に正式路線名が「中之島線」と発表された。
目次 |
[編集] 路線データ
- 管轄：京阪電気鉄道（第二種鉄道事業者）、中之島高速鉄道（第三種鉄道事業者）
- 路線距離（営業キロ）：3.0km
- 軌間：1435mm
- 駅数：5駅（天満橋駅含む）
- 複線区間：全線複線
- 電化区間：全線電化（直流1,500V）
[編集] 概要
京阪本線の大阪市都心部延伸と天満橋駅以西の輸送力増強を図って建設され、大阪市北区の堂島川と土佐堀川に挟まれた中之島地区の東西方向の交通を担う路線となる。 全線が地下線で、中之島駅は現在の大阪府立国際会議場（グランキューブ大阪）、リーガロイヤルホテル付近に設置される。
2003年（平成15年）5月に起工式が行われた。2006年11月の京阪の発表では、総事業費は1,503億円とされている。
2006年4月16日には天満橋駅の折り返し列車用の3～4番線が従来の淀屋橋方面、淀屋橋方面に通ずる1～2番線が中之島方面のホーム（現在は折り返し列車が発着）に切り替えられた。天満橋駅をそのような構造にする関係上、野江以東の乗客が淀屋橋行きと中之島行きの両者間を乗り換えるには京橋駅を利用することになると見られる（近鉄鶴橋駅と似た状態になる）。現在の淀屋橋駅と北浜駅が素直に地下鉄に乗り換え可能なのに対して、中之島線に設置される各駅は大阪市営地下鉄の駅と直接に接続しないために、地下鉄との乗り換えは不便になるとの意見もある（逆に地下鉄の空白地帯に建設されたという側面もある）。しかしながら、フェスティバルホールの建て替えに伴い、現在渡辺橋駅と大阪市営地下鉄四つ橋線の肥後橋駅との間に連絡通路を設ける計画もあり、便利になる可能性もある。四つ橋線の北ヤード・十三・新大阪方面延伸が実現すれば、四つ橋線が南北の交通において重要な役割を果たす可能性があるため、その四つ橋線と乗換できる中之島線の役割も重要になる可能性がある。 また、開通により、大阪府立国際会議場と国立京都国際会館（京都市左京区）が直結されるため関西国際市場の起爆剤になるとされる。
また、将来は中之島駅からさらに野田まで延ばし、阪神本線と直通する構想もあったが、2004年には近畿地方交通審議会答申第8号において「中期的に望まれる鉄道ネットワークを構成する新たな路線」として西九条を経て此花区の新桜島及び夢洲方面へ延伸する案も示されている。京阪電鉄としてはなにわ筋線の建設目処が立たないことから、他線との連絡のできる西九条駅までの延伸を希望しているが、自社単独での延伸は資金面で無理であることも明らかにしており、国や大阪府の補助を前提としての計画となる。
西九条から先、同区にあるUSJにホテル京阪が進出したことや、阪神は近鉄との相互直通運転を行うことからUSJ、新桜島及び夢洲方面への延伸計画が有力と見られているが、2006年11月現在建設の目処は立っていない。
中之島線の延伸区間中之島～新桜島間7.3kmのルートは中之島駅以降、堂島川をくぐり、上船津橋北詰、中央市場北口、中央市場西口の交差点の地下を通り、西九条・千鳥橋を経て、桜島2交差点付近に2008年に開業を目指して建設中の北港テクノポート線新桜島駅（仮称）までである。
[編集] 運行形態
開業後は京阪本線と一体的に運行され、7～8両編成の列車が1日あたり片道178本運転される予定である。中之島駅～天満橋駅の所要時間は下り6分50秒、上り6分40秒[1]。
[編集] 駅一覧
| 駅名 | 営業キロ | 接続路線 | 所在地 | |
|---|---|---|---|---|
| 中之島駅 （大阪国際会議場） |
0.0 | 西日本旅客鉄道：JR東西線 （新福島駅） 阪神電気鉄道：阪神本線（福島駅） |
大阪府 | 大阪市北区 |
| 渡辺橋駅 | 大阪市営地下鉄：四つ橋線（肥後橋駅） | |||
| 大江橋駅 | 京阪電気鉄道：京阪本線（淀屋橋駅） 大阪市営地下鉄:御堂筋線（淀屋橋駅） |
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| なにわ橋駅 | 京阪電気鉄道：京阪本線（北浜駅） 大阪市営地下鉄：堺筋線（北浜駅） |
|||
| 天満橋駅 | 3.0 | 京阪電気鉄道：京阪本線（直通運転を予定） 大阪市営地下鉄：谷町線 |
大阪市中央区 | |
※2006年11月13日駅名決定。仮称駅名と正式駅名の対応は以下の通り。
- 玉江橋（仮称）→中之島（副名称大阪国際会議場）
- 京阪電鉄によると、「近代の中之島のイメ－ジは、東側に偏り過ぎていたが、元々西側から発展してきたことを考えると、新線開通を機に西側に目を向けてもらうことを意図した」とされる。
- 新北浜（仮称）→なにわ橋
- 「なんば」（難波は「なにわ」とも読める）との誤読を避けるため、ひらがなが採用された。
- 渡辺橋と大江橋は仮称から変更なし
渡辺橋駅～なにわ橋駅の各駅とも既存の地下鉄駅とやや離れているが、どの駅も300m以内の徒歩圏内にある。
[編集] ギャラリー
 1・2工区 |
 4工区 |
 6工区 |
[編集] 出典
- ^ 国土交通省 京阪電気鉄道（株）申請の第二種鉄道事業（玉江橋～天満橋間 2.9km）及び中之島高速鉄道（株）申請の第三種鉄道事業（玉江橋～天満橋間 2.9km）の許可について 2001年11月7日 による
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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