動物の謝肉祭
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動物の謝肉祭(どうぶつのしゃにくさい、Le carnaval des animaux)は、フランスの作曲家カミーユ・サン=サーンスによる組曲。全部で14曲から成る。多くの楽曲をパロディにして、時折それらを皮肉っていることなどから、生前にこの曲が一般に発表されることはなかった。
現在では、プロコフィエフの『ピーターと狼』やブリテンの『青少年のための管弦楽入門』と並ぶ、子供向け管弦楽曲の代表的作品としても人気がある。室内楽編成で演奏されることも多い。
[編集] 楽器編成
小規模のオーケストラで演奏する場合と、室内楽として演奏する場合がある。前者では弦楽器は各パートに複数置かれる。
[編集] 各曲
- 序奏と獅子王の行進曲 Introduction et marche royale du lion
- ピアノ2、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス
- 雌鶏と雄鶏 Poules et coqs
- ピアノと弦楽器が鶏の鳴き声を模倣しあう。
- ピアノ2、ヴァイオリン2、ヴィオラ
- 驢馬 Hémiones
- アジアロバであろうと言われる。ピアノの上り下りする強奏の音階。
- ピアノ2
- 亀 Tortues
- ピアノ、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス
- 象 L'éléphant
- コントラバス、ピアノ
- カンガルー Kangourous
- 装飾の付いた和音が上下して、飛び回るカンガルーを描写する
- ピアノ2
- 水族館 Aquarium
- グラスハーモニカのはいった、幻想的なメロディーを、ピアノが分散和音で伴奏する。
- フルート、グラスハーモニカ、ピアノ2、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ
- 耳の長い登場人物 Personnages a longues oreilles
- おそらくは驢馬、アジアロバでない驢馬。のどかな驢馬の鳴き声をヴァイオリンが模倣する。
- ヴァイオリン2
- 森の奥のカッコウ Le coucou au fond des bois
- クラリネットがカッコウの鳴き声を模倣する。
- クラリネット、ピアノ2
- 大きな鳥籠 Volières
- 弦楽器が反復奏する伴奏の上を、フルートが軽やかに飛び回る。
- フルート、ピアノ2、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス
- ピアニスト Pianistes
- わざとへたくそに、ピアノの練習曲を弾く。
- ピアノ2、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス
- 化石 Fossiles
- ピアノ2、クラリネット、シロフォン、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス
- 白鳥 Le cygne
- チェロ、ピアノ2
- 終曲 Finale
- カーテンコール。今までの各曲の中の旋律が登場する。
- ピッコロ、クラリネット、グラスハーモニカ、シロフォン、ピアノ2、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス
[編集] 関連項目
- アルバム"The Swan"は、"Le cygne"(白鳥)をアレンジしたものである。
- 井上雅彦
- 自著、『恐怖館主人』で「耳の長い登場人物」というタイトルのホラー小説を発表
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