南加瀬
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南加瀬(みなみかせ)とは、神奈川県川崎市幸区にある地域の一つ。郵便番号は212-0055。 幸区西部(日吉地区)の中心的な地区である。
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[編集] 歴史
- 1889年 橘樹郡南加瀬村が鹿島田村、小倉村、矢上村、駒林村、駒ケ橋村、箕輪村と合併して日吉村が成立。その大字となる。
- 1937年 日吉村が川崎市と横浜市に分割編入される。大字南加瀬の大部分は川崎市となるが、横浜市に編入された部分(字越路・新田・土腐・榎戸の矢上川以西)は神奈川区日吉町の一部となる。(現在の港北区日吉五丁目及び日吉六丁目の各一部。)
- 1972年4月1日 川崎市が政令指定都市に昇格し、新設された幸区の大字となる。
- 1972年 夢見ヶ崎動物公園開園
- 1974年 横浜市港北区日吉町字窪新田の一部を編入(現在の南加瀬四丁目38番付近。元々は横浜市鶴見区駒岡町字新川向の一部で、河川の改修で飛び地になっていた。)
- 1985年 住居表示が実施され、大字南加瀬を廃して新たに南加瀬一~五丁目の五町が設置される。
- 南加瀬一丁目 字夢見ヶ崎・仲山・東町・池附の各一部
- 南加瀬二丁目 字五反町及び仲山・東町・砂場・越路の各一部
- 南加瀬三丁目 字池附・中町・原町・江川・下ノ町の各一部
- 南加瀬四丁目 字越路・砂場・新田・土腐・江川・下ノ町の各一部
- 南加瀬五丁目 字岩瀬堤・辻及び榎戸・原町・下ノ町の各一部
[編集] 夢見ヶ崎
かつて太田道灌がここに築城する計画があったが、悪夢のために築城をやめたという伝説から。これは、夢見ヶ崎音頭の歌詞にも登場する(歌詞によると「鷹が兜を咥えていった」となっている)。なお余談だが、夢見ヶ崎小学校には「夢見城」という遊具がある。現在は南加瀬の一部を指す地域名と商店街、そして少年野球のチーム名として残っている。 なお以前に夢見ヶ崎は「夢見崎」と称された時期があり、「夢見ヶ崎小学校」も開校時は「夢見崎小学校」だった。
[編集] 地理
南加瀬は一丁目から五丁目まである。 地域のほとんどが住宅地だが、私有の畑や工場もある。
[編集] 河川
かつては小倉との境界付近に小倉用水があったが、現在は暗渠化されている。
[編集] 台地
加瀬山(標高約35m)。(一部敷地は北加瀬) 夢見ヶ崎動物公園があり、南に三ッ池公園を、北は武蔵小杉方面を望むことができる。 なお加瀬山周辺は急傾斜地崩壊危険区域に指定されている。
[編集] 遺跡
[編集] 隣接地域
[編集] 主な施設
[編集] 公共施設
- 幸区役所日吉出張所
- 加瀬環境センター
- 幸消防署加瀬出張所
[編集] 教育施設
- 川崎市立南加瀬中学校
- 川崎市立南加瀬小学校
- 川崎市立夢見ヶ崎小学校
[編集] 公園
- このほかに数箇所の小さな公園がある。
[編集] レストラン
[編集] 交通
[編集] 鉄道
地域内に駅が存在せず、新川崎駅、鹿島田駅、矢向駅、日吉駅などの最寄り駅までは徒歩 15~30分程度かかる。そのため一部住民は川崎市の「陸の孤島」と呼ぶ人もいる。
なお、川崎縦貫高速鉄道 2期計画の経路によっては当地に駅ができる可能性がある。
[編集] 路線バス
川崎市バス、臨港バス、東急バスが乗り入れている。主に川崎駅行きと元住吉駅方面行きは本数が多いが、各種施設の集積が進んでいる武蔵小杉方面行きバスはない。
中心となる停留所は「江川町」である(当停留所着発の路線を含め、各方面への路線が出ている)。なお、臨港バス・市バスと東急バスのバス停は離れているので注意が必要である。
幸区役所日吉合同庁舎へは「夢見ヶ崎動物公園前」が最寄りとなる。
[編集] 道路
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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