南大夕張駅
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南大夕張駅(みなみおおゆうばりえき)は、北海道夕張市南部大宮町にあった三菱石炭鉱業大夕張鉄道線の駅(廃駅)である。大夕張鉄道線の廃止に伴い1987年に廃止された。
目次 |
[編集] 駅構造
[編集] 駅周辺
- 夕張市南部連絡所
- 南大夕張郵便局
- 南部分遺所
- 南大夕張貯木場事業所(現在は閉鎖)
[編集] 歴史
大夕張炭鉱の開発に伴い、1906年に馬車鉄道が開通。その後炭鉱の発展により専用鉄道が敷設された。三菱鉱業移管後は更に発展し、昭和初期には操業拠点が北部(大夕張・夕張市鹿島地区)に移行したが、道路も無く同駅が中継点、夕張岳山麓から切り出された木材の搬出駅として賑わった。末期は三菱南大夕張炭鉱の石炭搬出駅となっていたが、同炭鉱の合理化による鉄道廃止により、廃止となった。
- 1911年6月1日 大夕張炭礦専用鉄道二股駅として開業するが駅舎は無し。
- 1918年6月14日 三菱鉱業に移管後労務係詰所を大夕張駅と称した。
- 1929年1月22日 南大夕張駅に改称。
- 1939年4月20日 三菱鉱業株式会社線として地方鉄道に改組。社内旅客荷物小口取扱及び車扱連絡運輸開始。
- 1941年12月1日 旅客荷物小口扱連絡運輸開始。
- 1950年4月25日 三菱鉱業株式会社線大夕張鉄道の駅となる。
- 1956年6月1日 三菱鉱業株式会社大夕張鉄道線の駅となる。
- 1969年10月1日 三菱大夕張炭礦株式会社大夕張鉄道の駅となる。
- 1973年12月15日 三菱石炭鉱業株式会社線の駅となる。
- 1987年7月22日 廃止。
[編集] 現状
- 廃止後、ホームには以下の車両が保存された
- キ1(国鉄キ100形貨車と同型)
- スハニ6
- オハ1
- ナハフ1
- セキ1
- セキ2
- モーターカー
- 軌道自転車
これらの車両は荒廃し、ナハフ1にいたっては雪の重みで転倒してしまっていたが、三菱大夕張鉄道保存会の手によって修復された。現在、周辺では夕張シューパロダム建設工事に伴う、国道452号の付け替え工事が進行中で、住民等はトイレを備えた駐車場公園の整備を要望中である。
- 機関庫は廃止後民間に払い下げられて使用されていたが、現在は撤去され跡形もない。
[編集] 隣の駅
[編集] 接続路線
- 森林鉄道 (大夕張営林署):下夕張森林鉄道
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- 奥山道紀・赤城英昭『三菱鉱業大夕張鉄道』(ネコ・パブリッシング RM LIBRARY 47、2003年) ISBN 4777050025
- 奥山道紀「RM LIBRARY通信 三菱大夕張鉄道の現在」
- ネコ・パブリッシング『レイルマガジン』2004年8月号 No.251 p104~p107
[編集] 外部リンク
- 三菱マテリアル株式会社
- 三菱大夕張鉄道保存会
- ふるさと大夕張
- 山史・三菱大夕張鉄道沿革史
- 轍楽之路⇒menu⇒別冊写真帳・三菱大夕張鉄道GALLERY
- バーチャル列車で行こう
- CGのSLで甦る炭轍と故郷夕張
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