大日本帝国 (映画)
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『大日本帝国』(だいにっぽんていこく) は、1982年に公開された東映配給の戦争映画である。
「シンガポールへの道」と「愛は波涛をこえて」との二部構成の長編。
目次 |
[編集] あらすじ
天皇から庶民まで多くの人物をパノラマ的に登場させ、大東亜戦争を描写していく。
[編集] スタッフ
[編集] 出演
- 丹波哲郎(東条英機)
- 仲谷昇(近衛文麿)
- 高橋昌也(木戸幸一)
- 織本順吉(豊田貞次郎)
- 田村高廣(下村定)
- 浜田寅彦(賀屋興宣)
- 西郷輝彦(大門勲)
- 三浦友和(小田島剛一)
- あおい輝彦(小林幸吉)
- 篠田三郎(江上孝)
- 愛川欽也(小川金作)
- 関根恵子(新井美代)
- 夏目雅子(柏木京子・マリア)
- 河原崎次郎(北川勝馬)
- 若山富三郎(石原完爾)
- 原田清人(東郷茂徳)
- 山本清(嶋田繁太郎)
- 林孝一(鈴木貞一)
- 小山源基(鈴木貫太郎)
- 弘松三郎(及川古志郎)
- 山口明(南雲忠一)
- 近藤宏(阿南惟幾)
- 高野陸志(井桁敬治)
- 南道郎(加来止男)
- 近藤洋介(山口多聞)
- 高木禮二(豊田副武)
- 敷佐三郎(斉藤義次)
- 本庄正則(梅津美治郎)
- 市村萬次郎(昭和天皇)
- 稲野和子(東条勝子)
- 梅宮辰夫(ヒゲ兵曹)
- 佐藤允(桐山軍曹)
- 川地民夫(古川曹長)
- 大和田伸也(小森軍医)
- 湯原昌幸(由良一等兵)
- 小倉一郎(本堂一等兵)、他
[編集] 評価
- 冒頭部分の満開の桜の下での儀仗隊のシーンは圧巻である。
- 脚本の笠原和夫によると、右派の作曲家黛敏郎は「非常に巧みに作られた左翼映画」と評し、左派の映画監督山本薩夫は「非常にうまく作られた右翼映画」と評したとのこと。
- その最大の原因は、自決する兵士の吐く「天皇陛下、お先に参ります」、戦犯として捕らえられた兵士が「天皇陛下が我々をお見捨てになるはずが無い」云々といった、忠節か批判か判断しづらい、笠原和夫による巧妙な脚本によるものであろう。笠原自身はこの後昭和天皇を描いた映画(製作中止)の脚本を執筆しており、その事と合わせて、『大日本帝国』であそこまでやっちゃったから、製作されていたら自分の命は無かっただろう云々と、心情を吐露している。
- 高橋恵子が入営している夫を見舞い、その際乳房を出すシーンがあるが、アップの部分は代役が務めたらしい。
[編集] 関連項目
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