奈良井宿
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奈良井宿(ならいじゅく)は、中山道34番目の宿場(→中山道六十九次)。現在は長野県塩尻市に位置する。
木曽路十一宿の2番目で、11宿の中では最も標高が高い。難所の鳥居峠を控え、多くの旅人で栄えた宿場町は「奈良井千軒」といわれた。江戸寄りから下町、中町、上町に分かれ、中町と上町の間に鍵の手がある。水場は、山側に6ヶ所ある。現在も重要伝統的建造物群保存地区として、当時の町並みがそのまま保存されている。また、江戸時代から曲げ物、櫛、漆器などの木工業が盛んで、旅の土産物として人気があった。
目次 |
[編集] 最寄り駅
[編集] 史跡・みどころ
- 二百地蔵
- 杉並木
- 奈良井宿の碑
- 水場
- 大宝寺:庭園、マリア地蔵がみどころ
- 旅館えちごや
- 上問屋資料館
- 鍵の手
- 元櫛問屋中村邸
- 上町にある。庇の猿頭は奈良井の民家の特徴。現在は資料館として公開している。
[編集] 藪原宿までの史跡・みどころ
[編集] 宿場の景観と建造物
電柱・自動販売機を移設し公共建築物(奈良井郵便局・消防詰所・奈良井会館等)も景観に合わせた建築にする等は景観整備の一般的な手法であるが、旧楢川村は上町・中町・下町に各2ヶ所ずつの水場を村単独事業で整備することで独自性を演出した。 また、切妻平入の屋根は3/10勾配(いわゆる3寸勾配=16.7°)の長尺鉄板葺で、濃茶色を使用することが条例で規定されている。 日本瓦を使用した場合には4/10以上の勾配(4寸勾配=21.8°)が必要になってしまうため、伝統的な緩勾配の屋根形状に合わせる目的で長尺鉄板葺が指定されている。 この緩勾配と出梁造(だしばりづくり)のため屋根表面は幅員5~8mほどの通りからは覗きにくい構造になっており、平屋などで万一見えてたとしても艶消濃茶色のためほとんど目立たない。 木曾谷の伝統的な板葺石置屋根(水場等で一部再現されている)では耐久性がないため、屋根を隠すことで伝統的な景観と家屋の耐久性の両立を図っている。 また、雨樋についても茶系色のものを使用し、水平部分は鼻隠板で覆っている。
[編集] 重要伝統的建造物群保存地区データ
地区名称:塩尻市奈良井
種別:宿場町
選定年月日:1978年5月31日
選定基準:伝統的建造物群及びその周囲の環境が地域的特色を顕著に示している
面積:17.6ha
[編集] 隣の宿
[編集] ギャラリー
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