山北駅
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山北駅(やまきたえき)は、神奈川県足柄上郡山北町にある、東海旅客鉄道(JR東海)御殿場線の駅である。
当駅と東海道本線東京駅を結ぶ直通列車が1日1往復設定されている。
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[編集] 駅構造
島式ホーム1面2線を有する地上駅。直営駅。早朝と夜間は無人となる。松田駅から駅員が派遣される松田駅の被管理駅である。みどりの窓口設置駅。
[編集] 駅周辺
[編集] 路線バス
- 山北駅
- 富士急湘南バス、山北町循環バス
- <松62> 西丹沢自然教室(谷峨駅・丹沢湖・中川温泉経由) (富士急)
- <松64> 中川温泉(谷峨駅・丹沢湖経由) (富士急)
- <松75> 大野山登山口 (富士急) ※春・秋の休日のみ
- <西部循環> 山北駅(日向・岸経由) (山北町)
- <南部循環(西回り)> 山北駅(日向・宿・向原経由) (山北町)
- <山34> 富士フイルム(岸・大雄山駅経由) (富士急)
- <東部循環> 山北駅(岸・宿・向原経由) (山北町)
- <小19> 小田原駅(向原・新松田駅・西大友経由) (富士急)
- <松62,松64,松69,松75> 新松田駅(向原経由) (富士急)
- <南部循環(東回り)> 山北駅(向原・宿・日向経由) (山北町)
- 富士急湘南バス、山北町循環バス
[編集] 歴史
そもそも、山北駅は熱海経由では地形が険しく工事が当時の技術では難しかったことにより、御殿場経由で敷設された東海道本線の駅として開設された。
しかしこのルートには25パーミル(1000m進むと25m標高があがる勾配)という鉄道にとっては厳しい勾配区間が存在しており、そのためこの山北には「山北機関区」と呼ばれる補助機関車(補機)の機関区が設けられ、下り列車に関してはここで補機の連結を行うようにした。蒸気機関車の吹き出す大量の煙により、「山北のスズメは黒い」という言葉があったほどである。このため、下りは特別急行列車・急行列車も必ず停車する(昭和に入ると、特急列車に関する補機は国府津駅での連結となったが)駅となり、駅弁も販売していた。又運転上の拠点として駅は活気付くことになった。最盛期には、650人もの職員がこの周辺で働いていたと言われる。
だが、丹那トンネルの完成で熱海経由が新しい東海道本線となり、山北駅を通る路線が御殿場線という地方路線になると、急速に没落することになる。1943年には御殿場線の資材供出に伴う単線化と、山北機関区の廃止がなされた。
現在、機関区のあったところには公園が設けられ、D52形70号機がそこに静態保存されている。
[編集] その他
JR東日本国府津車両センター所属のE231系(5両付属編成)の乗り入れは当駅までとなる。
[編集] 隣の駅
[編集] 関連項目
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