富士急湘南バス
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富士急湘南バス(ふじきゅうしょうなんばす)は神奈川県の足柄地域を中心に路線を運営する富士急行の子会社である。主に、御殿場線沿線と小田原駅周辺に路線を持っている。営業所記号は「M」を用いるが、これは富士急行松田営業所のエリアを引き継いだためである。
モータリゼーションの進展とともに、過疎地域の利用客減が進み、一部の路線を除きかなり利用客が減っており、国庫補助をはじめとした補助金を受けて路線維持を図っている路線がほとんどである。ただし、新松田駅と国府津駅・湘光園から大井町にある第一生命大井本社への路線は通勤客・訪問客輸送で盛況。
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[編集] 沿革
[編集] 本社および営業所
[編集] 本社営業所
[編集] 現行路線
一般路線は東京式の系統番号が導入されている。
[編集] 高速バス・空港バス
- 松田車庫・大雄山駅・小田原(市役所) - 成田空港
- 新松田駅 - 富士急ハイランド - 河口湖駅 - 富士山五合目
- 夏季のみ毎日運行。2005年夏運行開始。
- 新松田駅 - 富士急ハイランド - 河口湖駅
- 夏季以外の期間の土休日と冬春休み期間運行
- 2005年夏運行開始。それまでは会員制バスとして運行されていた。
[編集] 松田から西大井・小田原方面
- 小11 新松田駅 - 金手 - 西大井 - 湘光中学校 - 曽我支所入口 - 西大友 - 桑原 - 成田 - 飯泉観音 - 飯泉入口 - 小田原駅
- 小12 新松田駅 - 金手 - 西大井 - 湘光中学校 - 曽我支所入口 - 西大友 - 桑原 - 日本新薬 - 成田 - 飯泉観音 - 飯泉入口 - 小田原駅
- 松84 新松田駅 - 金手 - 西大井 - 湘光中学校 - 曽我支所入口
[編集] 松田から山北・西丹沢方面
- 松62 新松田駅 - 向原 - 山北駅 - 樋口橋 - 谷峨駅 - 清水橋 - 玄倉 - 丹沢湖 - 中川 - 西丹沢自然教室
- 松64 新松田駅 - 向原 - 山北駅 - 樋口橋 - 谷峨駅 - 清水橋 - 玄倉 - 丹沢湖 - 中川
- 谷57 谷峨駅 - 清水橋 - 玄倉 - 丹沢湖 - 中川 - 西丹沢自然教室
丹沢に向かう路線である。あまり本数は多くないが、登山・ハイキング客の利用が多い行楽の時期は増発便も出る。
平成15年より国庫補助金の対象となり同時に全便が玄倉経由になるなど路線再編も行われた。
[編集] 松田から南足柄方面・栢山駅発着系統
- 松78 新松田駅 - 金手 - 宮台 - 和田河原駅
- 松79 新松田駅 - 金手 - 開成駅 - 和田河原駅
- 栢93 栢山駅 - 山崎 - 和田河原駅
- 松97 新松田駅 - 金手 - 西大井 - 大井高校 - 栢山駅
- 栢98 栢山駅 - 大井高校
[編集] 松田から篠窪・高尾・寄方面
- 松51 新松田駅 - 松田ランド - 寄
- 松72 新松田駅 - 神山 - 上山田 - 東庭 - 篠窪
- 松74 新松田駅 - 神山 - 上山田 - 東庭 - 高尾 - いこいの村あしがら
- 松76 新松田駅 - 金手 - 大井小学校 - 湘光中学校グランド前 - 上大井駅 - 上山田 - 東庭 - 篠窪
松51以外は、大井町唯一の中学校である湘光中学校へのスクールバスである松76と、それらと接続する系統という傾向が強い。
[編集] 松田から下曽我方面・国府津駅発着系統
- 国01 新松田駅 - 金子 - 上大井駅入口 - 下曽我駅 - 別所梅林 - 国府津駅
- 国02 国府津駅 - 別所梅林 - 下曽我駅
- 小14 新松田駅 - 金子 - 上大井駅入口 - 下曽我駅 - 千代 - 成田 - 飯泉観音 - 飯泉入口 - 小田原駅
国府津駅から出る路線の系統番号の一部は、同じターミナル内から出る神奈川中央交通と被っている。
[編集] 第一生命通勤路線
- 松71 新松田駅 - 神山 - 第一生命
- 松71 新松田駅 - 急行' - ~第一生命(神山のみ停車)
- 国04 国府津駅 - 急行 - 第一生命(下曽我駅入口・上大井駅入口のみ停車)
- 湘85 湘光園 - 湘光中学校 - 坊村 - 第一生命
この3路線については、定期的に第一生命と協議の上、ダイヤなどが決められている。協議の内容には「国府津線は乗車距離が長いので座席数の多い大型車両の導入を希望」といったものもあり、これが近年の大型車の増加につながっている。なお、湘光園は第一生命の社宅である。また、富士急グループでは珍しく、運賃前払いとなっている。
[編集] その他の路線
- 山34 山北駅 - 岸 - 大口 - 足柄高校 - 大雄山駅 - 富士フイルム
- 松105 新松田駅 - 向原 - 大口 - アサヒビール神奈川工場
- 大105 大雄山駅 - アサヒビール神奈川工場
- 松95 新松田駅 - 特急 - 富士霊園
[編集] 山北町コミュニティバスの受託運行
- 山?? 東部循環 山北駅→岸→向原→山北駅
- 山?? 西部循環 山北駅→平山→湯坂公民館→岸→山北駅
- 山?? 南部循環 山北駅→向原→宿→がら瀬→日向→平山→山北駅(東回り)
- 山?? 南部循環 山北駅→平山→日向→がら瀬→宿→向原→山北駅(西回り)
「山北町循環バス」の名称で2005年12月1日より運行開始された。道路運送法4条に基づく路線である。 車両は山北町が購入したレトロタイプ車(日野・リエッセ)とボンネット車の2台を使用している。 受託運行のためバスカード・定期券等の使用は出来ない。
利用状況は好調であり、2005年12月の運行開始時は1日あたり約70人から95人程度へと増加している。
[編集] 撤退・廃止路線
[編集] 2005年度
- 松69:新松田駅 - 向原 - 宿 - 岸 - 山北駅
- 松70:新松田駅 - 向原 - 宿 - 内山 - 山北駅
- 松80:新松田駅 - 向原 - 山北駅 - 内山
- 山41:山北駅 - 樋口橋 - 内山
- 2004年3月26日:神奈川県生活交通確保地域対策協議会に退出意向が提出される。対象は、がら瀬 - 樋口橋の廃止と山北駅 - 樋口橋の大幅減便であった。
- 2005年12月1日:上記系統を廃止する。代替交通としては山北町コミュニティバスを同日に設定する。
[編集] 車両
[編集] 現在の車両
4メーカーすべて揃えているが、近年は路線車・貸切車を問わず日産ディーゼル車の比率が高まっている。第一生命の通勤客を輸送することから、近年は大型車の比率が高くなっており、2002年に導入された車両は長尺車である。
なお、大型路線車のうち2003年に導入された3台は、西丹沢方面への路線を維持するために導入費用について補助金が山北町から出ているため、山北町の観光名所などを描いた塗装となっている。ただし、運用については大型車の入る路線という以外は特に限定とはなっていない。
[編集] 過去の車両
神奈川県内では最後まで非冷房車の在籍があった(1995年まで)が、現在は全車両冷房車である。また、中央高速バスの高速車が転用されたこともあったが、12m車ということで路線バスとしては運用範囲がかなり限定されており、貸切車として使用されるほうが多かった。
また、山北駅近くに高さ制限3.0mの箇所があり、以前は比較的多くの路線が経由していた(現在は山34のみ)こともあり、「松田仕様」とも呼べる車両が存在していた。具体的には、大型車の屋根上はベンチレーターまで全て撤去し、冷房も屋根上には搭載せずにサブエンジン型や室内型を採用していたものである。現在は冷房装置が小型化されたこともあり、中型車以下であれば特に特殊な仕様ではなくても乗り入れ可能になっている。
[編集] バスカードについて
富士急行グループのバス会社としては、唯一全路線でバス共通カードを使用することができる(静岡県小山町に乗り入れる新松田駅~富士霊園線も含む)。また、富士急行専用のバスカードも利用でき、全国でも珍しい「複数の規格のバスカードが利用可能な地区」となっている(他には中国JRバスの広島県内カードで島根県のバス利用もできるのが唯一の例)。
[編集] その他
- 神奈川県内の路線バスとしては、距離あたりの運賃は一番高いが、初乗り運賃は県内では最も安い。
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
[編集] 外部リンク
- 富士急湘南バス(公式サイト)
- 富士急湘南バスのページ(私設サイト・新松田駅発など一部路線の時刻・案内)
発行事業者 | 東急バス・京王電鉄バス・西東京バス・関東バス・西武バス・国際興業・小田急バス・立川バス・京浜急行バス・東武バス・神奈川中央交通・相模鉄道・川崎鶴見臨港バス・江ノ島電鉄・箱根登山鉄道・京成バス・船橋新京成バス・富士急湘南バス・千葉中央バス・千葉海浜交通・千葉内陸バス・ちばレインボーバス・東京ベイシティ交通 |
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発売事業者 | 東急トランセ・京王バス東・京王バス中央・京王バス南・京王バス小金井・多摩バス・ケイビーバス・西武自動車・西武観光バス・小田急シティバス・羽田京急バス・横浜京急バス・湘南京急バス・ちばシティバス・京成タウンバス・ちばフラワーバス・ちばグリーンバス・市川交通自動車(市川ラインバス)・京成トランジットバス・東武バスウエスト・東武バスイースト・朝日自動車・茨城急行自動車・川越観光自動車・国際十王交通・湘南神奈交バス・津久井神奈交バス・横浜神奈交バス・相模神奈交バス・藤沢神奈交バス・相鉄バス・臨港グリーンバス・江ノ電バス・箱根登山バス・習志野新京成バス・松戸新京成バス |
発行事業者(公営) | 東京都交通局・川崎市交通局・横浜市交通局 |
大手私鉄 | 東京急行電鉄・小田急電鉄・京王電鉄・京成電鉄・京浜急行電鉄・相模鉄道・西武鉄道・東武鉄道・東京地下鉄 |
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中小私鉄・第三セクター等 | 新京成電鉄・北総鉄道・箱根登山鉄道・埼玉高速鉄道・東葉高速鉄道・横浜高速鉄道・首都圏新都市鉄道・伊豆箱根鉄道・関東鉄道・江ノ島電鉄 |
公営事業者 | 東京都交通局・川崎市交通局・横浜市交通局 |
モノレール・新交通システム | 多摩都市モノレール・ゆりかもめ・千葉都市モノレール・横浜新都市交通・舞浜リゾートライン |
バス(発行事業者のみ) | 伊豆箱根バス・神奈川中央交通・関東バス・京浜急行バス・西武バス・東急バス・西東京バス・富士急行・山梨交通・江ノ島電鉄・京王電鉄バス・国際興業・箱根登山バス・船橋新京成バス・小田急バス・立川バス・川崎鶴見臨港バス・京成バス・相模鉄道・千葉交通・東武バスセントラル・日立自動車交通・平和交通 |
相互利用 | JR東日本他(Suica) |
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