川田順造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
川田順造(かわだ じゅんぞう、1934年-)は、日本の人類学者。専門は、文化人類学。東京外国語大学名誉教授。東京大学教養学科卒業。パリ第5大学民族学博士。1991年に、フランス学士院よりフランス語圏大勲章を受賞。1994年にはフランス政府より文化功労章受章。
目次 |
[編集] 学歴
[編集] 職歴
- 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授
- 広島市立大学国際学部教授
- 東京外国語大学名誉教授
[編集] 著書
[編集] 単著
- 『マグレブ紀行』(中央公論社, 1971年)
- 『曠野から――アフリカで考える』(筑摩書房, 1973年/中央公論社[中公文庫], 1976年)
- 『無文字社会の歴史――西アフリカ・モシ族の事例を中心に』(岩波書店, 1976年/同時代ライブラリー, 1990年/岩波現代文庫, 2001年)
- 『サバンナの博物誌』(新潮社[新潮選書], 1979年/筑摩書房[ちくま文庫], 1991年)
- 『聲』(筑摩書房, 1988年/ちくま学芸文庫, 1998年)
- 『西の風・南の風――文明論の組みかえのために』(河出書房新社, 1992年)
- 『口頭伝承論』(河出書房新社, 1992/平凡社[平凡社ライブラリー], 2001年)
- 『地域からの世界史(9)アフリカ』(朝日新聞社, 1993年)
- 『アフリカの心とかたち』(岩崎美術社, 1995年)
- 『サバンナの手帖』(講談社[講談社学術文庫], 1995年)
- 『サバンナに生きる』(くもん出版, 1995年)
- 『ブラジルの記憶――「悲しき熱帯」は今』(NTT出版, 1996年)
- 『サバンナ・ミステリー――真実を知るのは王か人類学者か』(NTT出版, 1999年)
- 『コトバ・言葉・ことば――文字と日本語を考える』(青土社, 2004年)
- 『アフリカの声――「歴史」への問い直し』(青土社, 2004年)
- 『人類の地平から――生きること死ぬこと』(ウェッジ, 2004年)
- 『人類学的認識論のために』(岩波書店, 2004年)
- 『母の声、川の匂い ある幼時と未生以前をめぐる断想 』(筑摩書房,2006年)
[編集] 共著
- (武満徹)『音・ことば・人間――往復書簡』(岩波書店, 1980年/同時代ライブラリー, 1992年)
[編集] 編著
- 『民族の世界史(12)黒人アフリカの歴史世界』(山川出版社, 1987年)
- 『アフリカ論――人間と文化の原点を求めて』(放送大学教育振興会, 1987年/改定版, 1993年)
- 『「未開」概念の再検討(1・2)』(リブロポート, 1989年-1991年)
- 『ヨーロッパの基層文化』(岩波書店, 1995年)
- 『ニジェール川大湾曲部の自然と文化』(東京大学出版会, 1997年)
- 『アフリカ入門』(新書館, 1999年)
- 『シリーズ国際交流(7)文化としての経済』(山川出版社, 2001年)
- 『近親性交とそのタブー――文化人類学と自然人類学のあらたな地平』(藤原書店, 2001年)
- 『ヒトの全体像を求めて――21世紀ヒト学の課題』(藤原書店, 2006年)
[編集] 共編著
- (徳丸吉彦)『口頭伝承の比較研究(1-4)』(弘文堂, 1984年-1988年)
- (坂部恵)『ときをとく――時をめぐる宴』(リブロポート, 1987年)
- (福井勝義)『民族とは何か』(岩波書店, 1988年)
- (伊谷純一郎・小田英郎・田中二郎・米山俊直)『アフリカを知る事典』(平凡社, 1989年/新訂増補, 1999年)
- (岡田英弘・樺山紘一・山内昌之)『歴史のある文明・歴史のない文明』(筑摩書房, 1992年)
- (上村忠男)『文化の未来――開発と地球化のなかで考える』(未来社, 1997年)
- (エリ・ウィーゼル)『介入?――人間の権利と国家の論理』(藤原書店, 1997年)
- (岩井克人・鴨武彦・恒川惠市・原洋之介・山内昌之)『岩波講座開発と文化(全7巻)』(岩波書店, 1997年-1998年)
- (石毛直道)『地域の世界史(8)生活の地域史』(山川出版社, 2000年)
- (大貫良夫)『地域の世界史(4)生態の地域史』(山川出版社, 2000年)
[編集] 訳書
- ドニーズ・ボーム『アフリカの民族と文化』(白水社[文庫クセジュ], 1961年)
- ローランド・オリヴァー編『アフリカ史の曙』(岩波書店[岩波新書], 1962年)
- クロード・レヴィ=ストロース『構造人類学』(みすず書房, 1972年)
- レヴィ=ストロース『悲しき熱帯』(中央公論社, 1977年)
- C・メイヤスー『家族制共同体の理論――経済人類学の課題』(筑摩書房, 1977年)
- クロード・レヴィ=ストロース『現代世界と人類学――第三のユマニスムを求めて』(サイマル出版会, 1988年/改題『レヴィ=ストロース講義――現代世界と人類学』平凡社[平凡社ライブラリー], 2005年)
- クロード・レヴィ=ストロース『ブラジルへの郷愁』(みすず書房, 1995年)
カテゴリ: 日本の文化人類学者 | 1934年生 | 人物関連のスタブ項目