旭日の艦隊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
文学 |
![]() |
ポータル |
各国の文学 記事総覧 |
出版社・文芸雑誌 文学賞 |
作家 |
詩人・小説家 その他作家 |
『旭日の艦隊』(きょくじつのかんたい)は荒巻義雄原作の戦記シミュレーション小説(架空戦記)である。1992年に執筆を開始し、1997年に完結した。笠原俊夫によって漫画化されたほか、1997年~2002年にOVA化されている。『紺碧の艦隊』とは表裏一体の関係にあり、また同時期の話として『旭日の艦隊 後世欧州戦史』がある。続編は『新・旭日の艦隊』および『新・紺碧の艦隊』。
小説版は中央公論新社より新書版(本編16巻+「後世欧州戦史」6巻)が発売されているほか、2005年2月より順次文庫化された。アニメ版は全15話。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 小説版
[編集] ストーリー
運命の開戦から4年目、紺碧艦隊をはじめとする日本陸海軍はアメリカを牽制し続けていた。照和20年8月15日を迎えるも大戦は終息せず、ヒトラーの台頭を許してしまい、ヨーロッパはナチスに占領されつつあった。窮地に追い込まれたイギリスは日本と単独講和を果たし、日本は超戦艦日本武尊を旗艦とした、40隻からなる「旭日艦隊」を援英派遣軍として出撃させる。
[編集] 題名
- ノート:紺碧の艦隊を参照。
[編集] キャラクター
『旭日』の登場人物(日本)の名は赤穂浪士から来ている者が多い
- 旭日艦隊関係者以外は紺碧の艦隊を参照。
[編集] 日本
- 大石蔵良(声優(以下「声」):玄田哲章)
- 海軍元帥。照和20年8月15日、援英派遣艦隊として出撃した「旭日艦隊」の司令長官。奇想天外な作戦を繰り出すため、高野からは不気味で恐ろしい男と言わせる(作戦を思いつくとき右の耳たぶをつまむ癖がある)。海外の人々からはアドミラル大石と呼ばれ、慕われている。前原の士官学校時代の教官。趣味はコーヒーを入れることであり、自ら腕を振るう。実際、コーヒーの味は上手い。転生者の一人であり、前世では大和と共に太平洋に沈んだ。紺碧会のメンバーであり、分派の赤穂会会長。原作での千葉州作との会話から、千葉県出身である事がわかっている。
- コミック版では丸顔だが、OVAでは前原が少し老けた様な顔をしており差別化のためか劇中では夏服を着ることがなかった。
- 原元辰(声:島田敏)
- 旭日艦隊参謀長。階級は中将。前世日本からの転生者の一人。紺碧会のメンバー。
- 富森正因(声:麦人)
- 超戦艦「日本武尊」艦長。階級は少将。前世日本からの転生者の一人。紺碧会のメンバー。
- 中村勘助(声:池田勝)
- 旭日艦隊前衛遊撃艦隊司令長官。中将。
- 赤城毅
- 中村の後釜として高杉艦隊から前衛遊撃艦隊司令長官に転属。初登場時は少将だったが終盤では中将。OVAでは登場しない。
- 間瀬正明
- 物語初期~後半までの第一遊撃打撃艦隊司令長官。大将。
- 牧野好祥(まきの よしあき、声:千葉一伸)
- 間瀬の後を受けた第一遊撃打撃艦隊司令長官。大将。前衛遊撃艦隊と連携しての第十一機動部隊制圧戦、前原の奇想である「火遁の術 油地獄」を決行しての独第4、第5艦隊を壊滅させる武功を挙げるも、独超重爆撃機「アース」の攻撃で旗艦である装甲空母「信長」・航空戦艦「謙信」を失う。
- 武市半平太
- 旭日艦隊第一潜水遊撃戦隊司令兼ア01潜艦長。少佐。
- 海野十蔵(声:中博史)
- 木造輸送潜「鎗鯨」発案者。大佐。第三次大戦では准将に昇進していた。
- 倉橋武幸(声:千葉一伸)
- 特務艦「八咫烏」艦長。少佐。
- 千葉州作(声:相沢正輝)
- 陸軍水陸両用特殊師団「霞部隊」指揮官。少将。大石とは同郷。
- 上野淳(うえの じゅん)
- 原作・コミックで登場。山王会隊長。元々は民間人だが大高の計らいで陸軍少佐となり、ヒトラーを襲撃した。OVAでは登場しない。
- 林信吾(声:千葉一伸)
- 旭日艦隊直属諜報機関『ハギス』指揮官。中佐。
- 杉野十平次
- 航空戦艦「謙信」飛行隊司令。中佐。母艦が大西洋を離れた後は海魔部隊の指揮を執った。OVAでは登場しない。
- 間新六(はざま しんろく)
- 虎狼に所属するパイロット。大尉。戦後に杉野の義妹と結婚し義兄弟となる。OVAでは登場しない。
- 菊池勇人
- 虎狼に所属するパイロット。光武に乗っている。後に白銀艦隊に参加。
- 西岡昌也(声:戸谷公次)
- 白鳳機長。大尉。
- 大利根潮(おおとね うしお)
- アイスランド沖海戦時に飛行隊指揮管制官として初登場。階級は大佐で電子作戦の専門家。後に新日本武尊の電子戦室長となる。OVAでは登場しない。
[編集] 米・英その他
- 西恭之(ジェームズ・西、声:梁田清之)
- 表向きは日系2世の画家だが、正体は諜報機関「東機関」の工作員。ふとした事でトルーマン大統領暗殺計画を知り、その阻止で活躍した。
- マリー・シーガー(声:吉田小百合)
- 穀物メジャーの祖父を持つ少女。「海の目」の密談を目撃し、屋敷から逃亡しているところを西達に救われる。
- 後に新聞記者となる。OVAでは姓が「パーマー」に変わり、設定も最高裁判事の娘に変更されていた。
- マッキントッシュ(声:戸谷公次)
- 大西洋方面連合軍参謀長。
- ヴォルター・スコット(声:掛川裕彦)
- 米第6艦隊司令長官。大将。旭日艦隊を良く思っていなかったが、自らの艦隊の窮地を救われる。
- サー・ジョン・カーソン
- 英陸軍中将。大石も認める切れ者で攻勢防御の第一人者である。
- ド・リサンジュ
- ヴィシー政権がドイツに提供した「反共フランス義勇軍」の指揮官であり大佐。実はユダヤ人の愛人がいて彼女を守るためにやむなく身を投じていた。その事をハギスに嗅ぎ付けられ、ヴァイキング作戦の際に愛人をアメリカに亡命させる条件で以後、連合軍に協力した。
[編集] ドイツ
- ヘルマン・フォン・オットー(声:中博史)
- 海軍少佐。大西洋の戦闘で乗艦を失い、旭日艦隊に救助される。大石の説得で「自由ドイツ海軍」を編成、のち新ドイツの国会議長となった。
- ヴィルヘム・フォン・リッペ(声:掛川裕彦)
- 海軍元帥、海軍長官。旭日艦隊に先手を取られ続けたため、高官粛清で禁固20年にされた。
- クリスチャン・フォン・ヴェルナー(声:西村知道)
- 海軍中将(初登場時は少将)。潜水空母「スレイブニル」の発案者である。トルーマン暗殺作戦を終えて帰投中、米海軍に乗艦を撃沈され、戦死。
- ハンス・オストヴァルト(声:古澤徹)
- 海軍少将。新貴族の一人。「アドミラル・ヒッパー」に座乗し、水雷戦隊を率いていたが、ブレスト沖での戦闘で日本武尊の砲撃を受け戦死。
- エーリヒ・コルベ(声:千葉一伸)
- 海軍大尉。自爆潜水艦「ホズ」の艦長。原作・コミックでは乗艦が座礁して降伏したが、OVAでは最期まで降伏を拒み、部下に射殺される。
- カール・フォン・バールト(声:中博史)
- 陸軍大将。新貴族の一人。英北部攻略戦「月の兎撃ち作戦」を指揮したが、旭日艦隊に退路を絶たれ降伏。
- なお、OVAでは日本武尊から至近距離ロ号弾砲撃を受け戦死。
- アルフレート・フォン・ラーベ(声:掛川裕彦)
- 海軍中将。アイスランド沖海戦の際、機動部隊を率いて旭日艦隊と交戦したが、旗艦「ロートリンゲン」と共に大西洋の藻屑と消える。
- ヴィルヘルム・ローゼンベルグ(声:菅原淳一)
- 海軍少将。新貴族の一人。ラーベの副官として登場。しかし、判断を巡ってラーベに銃を向ける。なお、この際の展開が原作・漫画・OVAではそれぞれ違いが見られる。
[編集] 登場兵器
[編集] 日本(艦船)
- 日本武尊(やまとたける)
- 旭日艦隊旗艦。詳細は項目を参照。
- 信長(のぶなが)
- 旭日艦隊の航空戦力の中核となる装甲空母。アングルドデッキ・蒸気カタパルトを備える。装甲空母ということもあり、艦載機は70機程度。終盤でアースの攻撃を受け、自沈に追い込まれた。
- 虎狼型(ころう)
- V字型飛行甲板を持つ航空巡洋戦艦。姉妹艦は「海虎」、「海狼」。旭日艦隊のワークホースと言える。
- なお、アニメ版では主砲が2連装になっている。
- 八咫鳥(やたがらす)
- 元々は日本武尊建造に先立って建造された試験用木製戦艦。外観を生かして日本武尊の影武者の役割を担った。
- 天手力男(あまのたぢからお)
- 原作にしか登場しない砕氷戦艦。艦首に砕氷用ローター、前部に51cm主砲、後部に36cm副砲を装備する。ちなみに動力はトリウム原子炉。
- コミック・OVAではこの役目を日本武尊が半潜能力を活かして一手に引き受けていた。
- 尊氏(たかうじ)
- 防空艦能力を持つ軽空母。日本武尊に随伴し、司令部戦隊を護衛する。最初、マダガスカル奪回作戦で出撃した坂元艦隊に所属していた。終盤で撃沈される。
- 黒燕型
- 対潜用高速軽空母。船団護衛に活躍。対潜噴進砲も装備。
- ア号潜
- 潜水遊撃艦隊を構成する巡洋潜水艦。水上排水量は997t、水中は1300tと二等潜水艦並みの大きさ。主な用途は対Uボート。ワルター機関を装備していることによる長時間潜航、潜航深度200m、深度150mでの雷撃など紺碧艦隊並みの能力を持つ。OVA版では艦橋が艦尾寄りとなって艦首の形状も違い、更に前甲板に巡航噴進弾発射筒が装備されている。25隻が建造された設定になっている。
- 海狩型(キ号潜)
- 終盤で登場した対潜攻撃用潜水艦。亀天号との連携により絶大な威力を発揮した。ディーゼル機関でスクリュー推進だが速力など全体的に独軍の潜水艦に劣っていない。水上速力は30ノットを出せる。
- 利根型(とね)
- 全艦が第一遊撃打撃艦隊に所属する対空巡洋艦。15cm単装成層圏高角砲、水偵発射兼用ン式噴進弾発射カタパルト等を装備。OVAでは高角砲は連装砲に、艦首に旋回式2連装対空ミサイルランチャーを装備している。同型艦は「利根」「那智」「足柄」「羽黒」「熊野」「妙高」。
- なお、史実同様の後世利根型(利根、筑摩)は『紺碧の艦隊』で行われたクリスマス島攻略戦において戦没した。
- 鎗鯨
- 木造潜水艦。任務によって幾つかのタイプがある。最大潜航深度は30mだが、制海・制空権がある程度確保されている海域で運用されるため、あまり問題にはならない。
- 丙型
- 輸送用。艦底にコンテナを懸架し輸送する方式をとっている。
- 丁型
- 対潜攻撃用。ポンプジェット推進方式を採用している(丙型は大型スクリュー推進式)。
- 神風型
- 対潜駆逐艦。同型艦は10隻。詳細は別項を参照
- 秋月型
- 対空駆逐艦。同型艦は11隻。詳細は別項を参照。
- 晦天型強襲上陸艇
- 浅深度潜水可能な上陸用舟艇。完全武装兵50人を積載可能。最高速力は53ノット。
- ニ型潜
- 海底匍匐潜水艇の一種。魚雷4発を装備可能だが主な用途は偵察。OVAでは登場しない。
[編集] 日本(航空機)
- 光武(こうぶ)
- 双発噴式艦上急降下攻撃機。戦闘機としての能力も高い。虎狼型の専用機である。
- 光武改
- 光武の改良型で超音速飛行が可能。
- 闇鷹(やみたか)
- 原作・コミックに登場する単発夜襲用噴式攻撃機。逆ガル翼が特徴。コミック版『紺碧』では双発になっている。
- 電征64型
- 原作に登場する双発噴式機型。それまでの電征とは別機と言える程変化している。
- 神光
- 原作に登場する戦闘機。タービンブレードが外部に出ているため、プロペラ機に見えてしまうが単発噴式機。
- 雷隼(らいしゅん)
- 複合装甲によって高い防御力を持つ双発レシプロ夜間攻撃機。ただし、その分運動性が悪い。
- 海神
- 機首に長砲身の50mm機関砲を搭載した双発ターボプロップ攻撃機。OVA版では50mm砲の砲身が確認できない。
- 雷華
- 単発レシプロ雷撃機。虎狼、尊氏に搭載。本来は誘導魚雷を用いたアウトレンジ戦法を主戦法とするがレシプロ機相手なら十分な空戦能力を持っている。
- 雲電
- 参戦初期に使用されたターボフロップ双発対潜哨戒機。制限付で急降下爆撃も可。
- 稲妻
- 双発噴式対潜攻撃機。逆探を用いて敵潜を発見し攻撃する。
- 征空
- 原作に登場するホルス16に対抗して開発された局地戦闘機。ラムジェットを噴かす事により最高速度マッハ4.2を出す事が可能。武装は40mm機関砲と噴進弾。
- 白鳳(はくほう)
- 日英間を往復する日英共同で製作した長距離飛行艇。1kmの水面があれば離着陸可能。耐久年数を伸ばすため、淡水湖間を往復する方式を採っている。自衛用に20㎜機関砲やン式空対空誘導弾を装備し、水中翼を展開しての機動戦術『戦術Z』を使える。主な用途は英国技術者の救出だが、『理性の術策』作戦ではヒトラー襲撃作戦の支援に使われた。なお原作では4発機だがOVA版では6発機である。
- 天狗
- 特殊作戦用グライダー。特殊な布を貼っておりレーダーが通用しない上に地上からも視認しにくい。『理性の術策』作戦で使用。
- 大天狗
- 長距離偵察用モーターグライダー。
- 雷神(でんしん)
- 双発ターボフロップ警戒管制機。OVAでは飛鴎の改良型とされていた。
- 兎空(とくう)
- アイスランド沖海戦から登場した警戒管制噴式飛行艇。OVAでは登場しない。
- 雷兎
- 終盤で登場した警戒管制機。
- 閃燕(せんえん)
- 木製ターボフロップ双発爆撃機。木製の上に漆系の電波吸収塗料を塗っているのでステルス性が高く気化爆弾で敵レーダー基地など重要施設を奇襲することに使われている。原作ではエンジンを胴体の前後につけているが、コミック・OVAでは主翼に取り付けられている。
- 天鬼(てんき)
- 双発噴式攻撃機。誘導爆弾『J爆弾』をもってカンダラクシャ基地を破壊した。
- 海魔
- 終盤で投入された地上、氷上からも発進可能な特殊水上噴式攻撃機。磁気探知機も積んでおり、対潜攻撃も可能。
[編集] ドイツ(艦船)
- ビスマルクⅡ世
- 字の通り、ビスマルクの2代目。カナリア諸島沖で日本武尊を迎撃したが、戦闘不能にされた。姉妹艦はティルピッツⅡ世、ロートリンゲンなど。原作の挿絵では史実のビスマルク級とと比較すると艦橋の形状が違っている。
- スレイブニル
- 潜水空母。4タイプが存在。
- チューリンゲン
- 原作に登場する3胴式原子力空母。両舷の2胴をアングルドデッキ式全通飛行甲板とし、その間に艦橋を置くという形状をしている。
- ボズ
- 艦内に無制御原子炉「ゾンネ」を装備した特攻潜水艦。動力はワルター機関。原子炉は攻撃用に搭載されている。ニューヨークを放射線で破壊する目的で開発された。潜行可能深度は30m程度と低く、しかも出撃時には放射能漏れを起こしていたため応急処置として鉛板を貼ったためバランスが悪い、という有様であった。しかし目的を果たすことなく、旭日艦隊に拿捕された。
- ザクゼン
- 後半から登場した5万トン級の航空母艦。原作・コミック・OVAとそれぞれ形状に大きな違いがある。
- ムスベルスヘイム
- アイスランド沖海戦で登場した空中魚雷『アリガートァ』専用潜水空母。日本武尊の艦砲射撃で撃沈される。
- U2011潜
- 英国沿岸封鎖用の短距離型潜水艦の1隻。スコット号との砲撃戦で戦没した。
- U3000型
- 『理性の術策』の際に米第6艦隊を襲った航洋型Uボート。通常の長魚雷発射管だけでなく、護衛艦迎撃用短魚雷ポッドを装備する。
- グラーフ・ツェッペリン
- 前世同様の航空母艦。旭日艦隊追撃のためジブラルタルから出撃しようとしたところ前もって敷設されていた海底魚雷によって護衛艦艇もろとも撃沈される。ちなみに『紺碧』ではヨルムンガンドの米本土爆撃作戦の護衛作戦に参加したこともあった。
- シャルンホルスト
- 前世同様の巡洋戦艦。ビスマルクⅡ世に随伴して日本武尊と交戦するが一斉射で撃沈される。
[編集] ドイツ(航空機)
- ホルス16
- 第3帝国が誇る高速円盤機。その高速を活かした強行偵察・奇襲や重爆撃機への迎撃戦闘が得意。
- Ba372 ジブ
- 機首がロケットランチャー化されているロケット+ジェット戦闘機。前世のBa349「ナッター」と似ているが、使い捨てではない(桜花と同じ。この両機は発艦方法もよく似ている)。母艦はスレイブニルQ型。4機が「白鳳」を北極で襲撃したが、返り討ちにあった。
- 原作では単発機だったがコミック、OVAでは双発機だった。
- Do387 チュール
- 原作で登場する超長距離対空ミサイルを搭載した噴式3発単座駆逐機。大きさは爆撃機並み。本来は重爆護衛機だが、期待されたほどのた戦果は挙げられなかった。なお、ホルス16と同様、パイロットは改造手術を施されている。
- Me462
- Me262の艦載機型。OVAでは雷撃機だった。
- Go686 マグニ
- スレイブニルR型・S型に搭載される奇襲爆撃機。無線誘導噴進爆弾でホワイトハウスを空爆したが、目的のトルーマン暗殺に失敗、母艦もろとも撃沈される。
- Ar271 フェンリル99
- 原作で登場する噴式艦上雷撃機。長距離魚雷を装備し、敵の対空攻撃の届かないところから雷撃をする。性能は高いがヒトラーの判断で専ら輸送船団攻撃に使われた。
- Ta183 ベー195
- 後退翼でジェット推進の緊急戦闘機。最大速度960㎞/h、実用上昇限度1万4000m、航続距離990㎞。装甲戦闘機であり、乗員席はチタン合金で戦車並みの防御力を持っている。30㎜機関砲4門が武器。前世計画機Ta-183の後世版。
- Ju107 ユンカース
- 原作で登場する噴式急降下爆撃機。Ju 87(スツーカ)とP-38を混ぜた様な形状をしている。機首には37mm砲も装備しており、高い対地攻撃能力を持つ。
- A-4A
- 37㎜砲を2門に増やし対戦車攻撃能力を強化した型。
- アングルボザ
- 最初はロケットエンジン付の双発レシプロ爆撃機だった。しかしアイスランド沖海戦の際にはは大型噴式爆撃機に変更されていた。
- なおOVAでは限定的ながらステルス性を持つ設定であり、日本武尊撃沈作戦の要として活躍した。
- Ju98 ラウフェイ
- 原作で登場するヨルムンガンドに代わる重爆撃機。本来はレシプロ機だがジェット・ターボフロップ併用に切り替えた機体になっていた。航続距離は防御力を強化したため8000km程度。
- Do317 アース
- 終盤で投入された高い防御力・搭載量を持つ重爆撃機。信長をはじめとする航空基幹戦隊に大打撃を与えた。原作では8発の典型的な後退翼の爆撃機だが、コミック版では現世イギリス空軍の爆撃機バルカンを6発化したような外観である。なお掃射機型はコミック版で掃射用機関砲がガトリング砲になっていたり、OVA版では機体上方からロケット弾を大量発射して日本艦隊を攻撃したりとメディアごとに兵装が異なる。
- アースA型
- 初期のレシプロエンジン型。B32と同じエンジン配置をしている。
[編集] 英国
- スコット号
- 心臓作戦時の英国の囮艦隊に所属していた偽装商船の一隻。喫水下にアーム付の爆発性反応装甲を装備しており魚雷を破壊する。この他レーダー付4インチ単装速射砲が甲板下に隠されている。
- デハビランド・ヴァンパイア
- 噴式戦闘爆撃機。最大速度882㎞/h、航続距離1960㎞。武装は20㎜機関砲4門、ロケット弾・爆弾を910㎏を積める。
- グロスター・メテオール
- エンテ型双発噴式戦闘機。現世のミーティアとは別物。
[編集] その他
- ゲルマン砲
- ヒトラーが開発させた28cm列車砲。200~250kmの射程を持つ。
- ヒトラー砲
- 80cmの口径を持つ大型列車砲。史実の80cm列車砲「ドーラ」を元にしている。
- マウンテンキャット
- B32の重爆迎撃用掃射機型。機体下部に装備した12門の20㎜ガトリング砲を掃射して敵機を破壊する。装弾数は2万発以上。また機体上部に加速用ロケットブースターを装備しており、1000㎞/h以上の速さも出せる。
- F12F ファイヤーキャット
- 原作で登場する噴式艦上戦闘機。固定武装は機首装備の12.7㎜機銃6門。
- フィルモア
- 原作で登場する米海軍第6艦隊旗艦。電子戦能力を強化した戦艦で、大口径砲を装備しない代わりにミサイルと多連装ロケット砲・電探連動式両用砲を装備。
[編集] 関連書籍
[編集] 旭日の艦隊 後世欧州戦史
本編1巻より前、照和16年~20年のヨーロッパを舞台としたアンソロジー。
[編集] 旭日の艦隊 サイドストーリー
「旭日の艦隊 図解資料集」に掲載されている佐藤道明画のコミック。
[編集] あらすじ
対潜軽空母、「草薙」は英国支援輸送船団の護衛中、独重爆「ラウフェイ」の雷撃を受け、沈没し、艦載機も敵護衛機Fw190との交戦でほとんど撃墜されてしまう。生き残った2名のパイロットは戦死した仲間の仇を討つため、ある作戦をねる。
[編集] 登場人物
- 峰風
- 少尉。まだ実戦に慣れておらず、腕はそこそこ。気弱なところがある。
- 珠寄
- 中尉。戦闘時に上空警戒兼峰風の護衛にまわされて撃墜を免れる。かなりの優男の上に長髪のため、一見しただけでは女性にしか見えない。
- 寄港先ではその容貌でかなりの女性を泣かせているようだ。
- ヴィオ
- 上記の2人が仮居した町の酒場で出会った女性。峰風を一回平手打ちしたが、その後は相思相愛の模様。
[編集] アニメ版
[編集] スタッフ
- 原作:荒巻義雄
- 企画:秋元一
- 脚本:竹田裕一郎
- キャラクターデザイン:須田正巳
- メカニックデザイン:原田吉朗、棚澤隆、梶谷光春
- 美術監督:佐藤広明、廣瀬義則
- 色彩設定:安藤智美
- 撮影監督:森下成一、杉浦充、中出三記夫、高瀬勝
- 音楽:槌田靖織
- 監督:又野弘道
- アニメーション制作:J.C.STAFF
- 製作:徳間書店
- ナレーション:田中秀幸
- ※第2期、第3期シリーズ14巻まで
[編集] ビデオ
-
- 第1期
- 「超戦艦日本武尊出撃」
- 「日本武尊対ビスマルクII世」
- 第2期(これ以降コンピュータ作画)
- 「巨砲鳴動ジブラルタル」
- 「独逸本土空襲」
- 「ゲルマン砲台殲滅戦」
- 「超輸飛行艇白鳳」
- 「トド作戦発動前夜」
- 「英本土上陸開始」
- 「影の帝国」
- 「深海(うみ)からの暗殺者」
- 「日米和睦成立」
- 第3期
- 「第三帝国包囲網」
- 「奇想!「理性の術策」」
- 「総統要塞襲撃」
- 「暁の遡上」
また、2005年には『「紺碧の艦隊」×「旭日の艦隊」COMPLETE DVD-BOX』が発売された(紺碧の艦隊参照)。
[編集] 評価
- 紺碧の艦隊を参照