紺碧の艦隊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
文学 |
![]() |
ポータル |
各国の文学 記事総覧 |
出版社・文芸雑誌 文学賞 |
作家 |
詩人・小説家 その他作家 |
『紺碧の艦隊』(こんぺきのかんたい)は荒巻義雄原作の戦記シミュレーション小説である。1990年に執筆を開始し、1996年に完結した。居村眞二によって漫画化されたほか、1993年~2003年にかけてOVA化されている。
目次 |
[編集] 概要
![]() |
ウィキポータル |
日本の漫画作品 |
日本の漫画家 |
漫画原作者 |
漫画雑誌 |
カテゴリ |
漫画作品 |
漫画 - 漫画家 |
プロジェクト |
漫画作品 - 漫画家 |
『旭日の艦隊』とは表裏一体の関係にあり、また同時期の話として『紺碧の艦隊 特別編 蒼莱開発物語』および『旭日の艦隊 後世欧州戦史』がある。続編は『新・紺碧の艦隊』および『新・旭日の艦隊』。
小説版は徳間書店より新書全21巻が刊行されている他、2004年12月より順次文庫版の発売が開始された。アニメ版は全32話。
いわゆる架空戦記ブームを引き起こした作品。同一の世界設定を元に「紺碧」「旭日」という2シリーズを同時並行的に執筆しただけでなく(登場人物もクロスオーバーする)、それぞれのシリーズを別々の出版社から出版するという、出版業界として極めて異例の形を取ったことでも話題になった。 なお、ゲーム化もされスーパーファミコン版・PCゲーム版が存在する。
[編集] 小説版
小説の時系列順の題名リストはノートを参照。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
昭和18年4月18日、ブーゲンビル島上空で戦死した大日本帝国海軍連合艦隊司令長官山本五十六は、38年前の後世世界に高野五十六として生まれ変わる。前世と同じ悲劇を繰り返さないため、高野は、前世の日本より転生したものたちを集め、紺碧会を結成する。同じく、前世より転生した大日本帝国陸軍大臣大高弥三郎率いる青風会とともにクーデターを起こすものの、戦争への流れは変わらず照和16年12月8日午前零時、運命の開戦を迎えてしまう。高野らが前世の記憶を元に開発した「紺碧艦隊」は日本を、世界を救えるのか。
[編集] 登場人物
『紺碧』の登場人物(日本)の名は、明治維新で活躍した志士の名前からきているものが多い一方、読者や挿絵画家の名前を使っているときもある。
[編集] 日本
- 大高弥三郎(声優(以下「声」):藤本譲)
- 大日本帝国陸軍中将。前世日本からの生まれ変わりの一人であり、陸軍内から同じ志を持つ精鋭を集めて「青風会」を結成する。高野五十六率いる紺碧会とともにクーデターを起こし新政府を樹立、内閣総理大臣となる。陸軍の軍人でありながら海軍力を重視するという当時の陸軍ではきわめて珍しい人間である。恒久平和を目指すため、あえて戦争へと踏み切った。本人もそれを悔やんでいる。勝つ戦より負ける戦、つまりはより良き負けを目標に掲げている。趣味は碁。腕前はプロ並の実力を持つ。コミックとOVAとでは容姿が大きく違う。
- 前世で該当する人物は不明(前世も陸軍軍人で昭和20年末に病没したという)。大日本帝国海軍中将小沢治三郎をモチーフとして創作された説あり。
- 高大弥四郎
- 大高の腹違いの兄弟で瓜二つ。(高大弥四郎というのはペンネーム)
- 高野五十六(声:屋良有作)
- 軍令部総長(クーデター後に就任)。前世では山本家に養子縁組して山本五十六となったが、後世では高野姓のまま。また、コミック・OVAでは前世で失われた指が暴漢の発砲により無くなったが、原作では無くなる事がない。軍国主義に走る日本の将来を危惧するとともに海軍から同じ志を持つ者を集めて精鋭集団「紺碧会」を結成し、大高弥三郎率いる青風会と一緒にクーデターを起こす。海軍の軍人としては初めて航空機による戦闘の重要性にいち早く気づいた人物である。「紺碧艦隊」及び「旭日艦隊」の生みの親。
- 西郷南州(声:塩屋浩三)
- 後世日本の副総理(後に大高の後を受け総理)。鹿児島県出身で、薩摩弁を喋る。
- 幕末の志士であり、明治の大日本帝国陸軍元帥兼明治政府参議西郷隆盛(号は「南洲」)をモチーフとして創作されたと思われる。
- OVAでは西郷隆盛の風貌そのものであるがコミック版ではまったく違う。
- 木戸孝義(声:飛田展男)
- 後世日本の外相である。大高とは若き日からの付き合いであり、結成時からの青風会メンバー。
- 明治政府の総裁局顧問専任(実質的な初代宰相)木戸孝允をモチーフとして創作されたと思われる。
- 前原一征(声:田中秀幸)
- 海軍少将。表向きは照和16年12月のハワイ奇襲攻撃において戦死したとされ、日本海軍が誇る秘匿潜水艦隊「紺碧艦隊」の艦隊司令長官として活躍している。前世日本からの転生者の一人。紺碧会のメンバー。彼の生存は軍事機密とされ、大高や高野を初めとする軍上層部や政府幹部、東野源一郎らしか知らない。陸上において情報収集や基地の視察などには従軍画家、富嶽太郎(とみたけ たろう)画伯に変装し行動する。実際、絵の腕前は本物の画家にも引けを取らない実力を持つ。ちなみに原作では海上にいる敵を察知できるなど超能力者だが、OVAではその描写はほぼ皆無。
- 名前は前原一誠をモチーフとして創作されたと思われる。
- 入江九市(声:飛田展男)
- 海軍大佐。紺碧艦隊旗艦伊601潜富嶽号艦長。後に亀天号・須佐之男号に転属する。実質的副司令官。前世日本からの転生者の一人。紺碧会のメンバーである。
- 名前は入江九一をモチーフとして創作されたと思われる。
- 品川弥治郎(矢冶郎とも記されることもある 声:大滝進矢→佐藤正治)
- 海軍中佐。イ601潜富嶽号先任士官。入江と同じく亀天号・須佐之男号に転属することになる。一時、新日本武尊に乗艦していたこともあった。
- 名前は品川弥二郎をモチーフとして創作されたと思われる。
- 山根周介
- 伊601聴音手。元は横須賀海兵団の海軍軍楽隊に所属していたが、音楽をやる者は耳がいいのではないかと思った前原が引き抜いて訓練した。二等兵曹。
- 楢木滋之
- 海軍大佐。伊502潜快竜号艦長で後に富嶽号艦長になる。
- 尾崎克彦
- 海軍中佐。伊503潜爽海号艦長で後に亀天号艦長になる。
- 伊藤正典
- 海軍中佐。伊501潜水神号艦長で後に須佐之男号に転属する。
- 山崎正登
- 伊901潜艦長。
- 高杉英作(たかすぎ えいさく、声:銀河万丈)
- 海軍中将。航空機動艦隊司令長官。前世日本からの転生者の一人で、ミッドウェー海戦で赤城に乗っていた。紺碧会のメンバー。
- 幕末の志士で奇兵隊創設者高杉晋作をモチーフとして創作されたと思われる。
- 九鬼鷹常(声:宝亀克寿→中嶋聡彦)
- 海軍中将。前原の士官学校時代の友人。特務海兵師団の司令官。前世日本からの転生者の一人。紺碧会のメンバー。
- 先祖が紀州の海賊という設定から九鬼水軍で有名な戦国武将九鬼嘉隆をモチーフとして創作されたと思われる。
- 川崎弘(声:吉川虎範→江川央生)
- 紅玉艦隊司令長官。前世日本からの転生者の一人。紺碧会のメンバー。後に戦時特例で元帥に昇格した。
- ちなみに戦闘で負傷した際、入院先のコーチンの病院で担当になった看護婦を見染め、結婚したが、OVAでは触れられていなかった。
- 坂元良馬(さかもと りょうま、初期は「坂本龍馬」となっている。声:掛川裕彦→相沢正輝)
- 主力艦隊司令長官。海軍中将。海軍の主力艦隊の指揮をとり、高杉艦隊の後詰や本土防衛を担当する。
- 幕末の志士で海援隊創設者坂本竜馬をモチーフとして創作されたと思われる。
- 東郷兵八郎(とうごう へいはちろう、声:郷里大輔)
- 海軍少将。朝日島設営輸送艦隊を護衛し、独潜水艦隊を撃滅した。前世日本からの転生者の一人。紺碧会のメンバー。
- 明治時代の大日本帝国海軍元帥東郷平八郎をモチーフとして創作されたと思われる。
- 臼井丈男(声:松本保典)
- 超大艇「富士」3機を率い、独原爆工場を破壊した。
- 日向昭了(声:中博史)
- 高野五十六の側近。前世日本からの転生者の一人。紺碧会のメンバー。
- 熊谷直(くまがいなお、声:水鳥鐵夫)
- 陸軍少将。後に戦時特例で元帥に昇格する。陸軍機甲師団「夜豹師団」を率いる。前世日本からの転生者の一人。青風会のメンバー。
- 源平合戦で活躍した武将熊谷直実に由来すると見られる
- 本郷義昭(ほんごう よしあき、声:?→古澤徹→松本保典)
- 陸軍少佐。諜報機関「東機関」指揮官。ナチスドイツに潜入し、ヒトラーの重要機密文書を盗み出す等、世界を股にかけて活躍している。青風会のメンバー。1931年、作家山中峰太郎が『亜細亜の曙』にて創作した諜報員本郷義昭がモチーフ。
- 瀬戸基(せと もとい{もときとも読むこともある}、声:細井治)
- 陸軍少将。熊谷の下、戦車連隊を指揮する。第三次大戦では中将に昇進し機甲師団を率いてアフリカ、欧州を転戦した。
- 伊唐秋彦(いとう あきひこ、声:千葉一伸)
- 陸軍大佐。熊谷付の参謀長。第三次大戦では瀬戸機甲師団の参謀長を務めた。
- 井上門多(いのうえもんた)
- 高杉艦隊参謀長で海軍大佐。名前は幕末志士の井上馨(通称は聞多)から採られていると推測される。
- 二本柳勝利(声:宮田浩徳)
- 紅玉艦隊航空参謀。
- 東野源一郎(声:菅原淳一)
- 後世日本を技術において支援する泰山航空工業株式会社社長。前世日本からの転生者の一人。
- 室生直毅(むろうなおき)
- 大高の経済面でのブレーン。堅苦しい生活を嫌い、下町の長屋で一人暮らしをしている。後に『新・旭日』で前世江戸時代から転生してきた杉田玄白の門人であったことが明らかになった。
- 尾崎英雄(おざき ひでお、声:千葉一伸)
- 東京日売新聞記者。弦月作戦に先立ち、大高首相の命を受け、雷洋からワシントンに降下。以後連邦刑務所に4年収監されたが日米和睦直前にトルーマンの親書を携え帰国した。彼から紺碧艦隊の情報が何故漏れなかったかは謎。
- 前原紫都(まえはら しず)
- 前原の妻。のちに紺碧島に移住する。OVAでは登場しない。
- 前原千鶴(まえはら ちづる)
- コミック版終盤から活躍する前原の娘。前世では宇宙飛行士だったが軍産複合体の陰謀によって乗っていた宇宙船を破壊されて転生した。新紺碧ではメインキャラの一人である。ちなみに前世が宇宙飛行士という設定はOVA版での前原の裏設定が元ネタと思われる(スペースシャトルの乗員。この設定はコミック版『新・旭日』最終巻の劇中で明らかにされた)。
旭日艦隊関係者は旭日の艦隊を参照。
[編集] アメリカ
- ヘンリー・ルーズベルト(声:徳丸完)
- アメリカ合衆国大統領。『海の目』と結託し、日本を戦争へ引きずり込んだが、敗北が続き、脳溢血で「憤死」した。
- 前世でいうフランクリン・デラノ・ルーズベルト。
- ルイス・マッカーサー(声:菅原淳一)
- 米陸軍元帥。一時、ニューギニアでの作戦失敗で職務を解かれるも、クーデターで復権した。
- 前世でいうダグラス・マッカーサー。
- ハリエット・アイゼンハワー(声:西村知道)
- 米陸軍元帥、後に米大統領。マッカーサー、リーガンと連合し、クーデターを敢行、日本と和睦した。
- 前世でいうドワイト・D・アイゼンハワー。
- ドナルド・ダック・リーガン(声:池田勝)
- 米海軍少将、クーデター成功後に元帥。ダッチハーバー沖海戦で高杉艦隊に敗れた後は、日米和睦を推進する立場にまわり、大統領選にも立候補した。ダッチハーバー沖海戦の後、高杉とは親友の間柄になり、戦後に大統領になったときも高杉に深く感謝していた。慰問部隊としての軍役体験しか持たないが、在職中は親日家・タカ派政治家として知られたロナルド・レーガン元大統領、レーガン大統領時代に首席補佐官を勤めたドナルド・トマス・リーガンをモチーフに創作された説あり。なお「アヒル男」と悪口を言われることがある。
- ウイリアム・モルガン
- 米海軍第7艦隊司令官。オーストラリア防衛を担っていたが、ニューカレドニアの海戦で艦隊と共に沈んだ。
- アーノルド・フレッチャー(声:千葉一伸)
- 米海軍提督。トレス海峡で紺碧艦隊に艦隊を壊滅させられた。
- 前世でいうフランク・J・フレッチャー。
- キンメル(声:沢木郁也)
- 開戦時の米太平洋艦隊司令長官。日本艦隊に有効な手を打てず、降伏し、艦艇を奪われた。
- 前世でいうハズバンド・E・キンメル。
- ビル・トルーマン(声:掛川裕彦)
- 米大統領。ルーズベルトの後をうけたが、『海の目』に次第に反発するようになり、ついには暗殺されかけるが、これを事前に察知して事なきを得、アイゼンハワーに政権を譲る、という形で失脚した。
- 前世でいうハリー・S・トルーマン。
- ヴィクトリー・ノイマン(声:飛田展男)
- 米国務長官。トルーマンが唯一信頼できる男。
- ハーマン・ペルー(声:飛田展男)
- 表向きは銀行家だが素性は『海の目』の幹部。大統領への使節の役割を担う。ちなみに、漫画版とアニメ版では容姿が大きく違う。
[編集] ドイツ
- ハインリッヒ・フォン・ヒトラー(声:沢木郁也)
- ナチス第三帝国の総統である。後に神聖欧州帝国の皇帝として即位する。その矛先はヨーロッパだけでなく、全世界に向けられる。アドルフ・ヒトラーとは違い、ユンカー出身。霊能力を持ち、連合軍の動きを察知したり、自らの危険も回避したことも少なくない。メディアによっては吸血鬼の如く、若い白人女性を生贄に霊力を得たり、マゾヒストの面も持っていたりする。
- エアハルト・ゲーリング(声:大滝進矢)
- 独国家元帥兼空軍長官。どちらかといえば禁欲的な生活をしているヒトラーとは違い、毎晩のように盛大なパーティーをしており、そこからさまざまな情報を仕入れてくる。『理性の術策』作戦の際の行動が災いして国家反逆罪で銃殺刑に処せられた。
- 前世でいうヘルマン・ゲーリング。
- ヨアヒム・ペーター・ゲッベルス(声:飛田展男)
- 独宣伝相。
- ルーデンドルフ(声:中博史)
- 独陸軍参謀総長・上級大将。高官粛清で追放された。
- 第一次世界大戦でのドイツ軍参謀次長で、ミュンヘン一揆にも参加したエーリッヒ・ルーデンドルフをモチーフとして創作されたと思われる。
- ヒンデンブルク(声:掛川裕彦)
- マイントイフェルの前のOKR参謀総長。ヒトラー曰く「ただの飾り」。高官粛清後追放。OVAでは一回しか登場しない(『旭日の艦隊』7巻のみ)。
- モデルとなった人物は不明だが、名前はパウル・フォン・ヒンデンブルクから取られたと思われる。
- アルフレート・ヒムラー(声:菅原淳一→中博史)
- 親衛隊指揮官。前世でいうハインリヒ・ヒムラー
- クルツ(声:中博史)
- ヴィルヘルム・ヨードル(声:江川央生)
- 独海軍提督。大将。独海軍主力艦隊を率いて紅海を南下中、紺碧艦隊の飽和攻撃の前に乗艦と共に戦死。
- 前世でいうアルフレート・ヨードル。
- コンラッド・フォン・ロンメル(声:池水通洋)
- 独陸軍元帥。印度戦線から登場。後にヒトラーが自分を抹殺しようと企んでいることを知り、数十万の将兵と共に蒙古へ脱出し、亡命臨時政府『自由ドイツ政府』を樹立。
- 前世でいうエルヴィン・ヨハネス・オイゲン・ロンメル。
- ワルター・G・F・マイントイフェル(声:堀秀行)
- 血の純潔と思想的な信頼を誇る金髪碧眼のエリート集団『新貴族』の一人である。原作では高官粛清の後にOKR最高司令部参謀総長となった。OVAでは、大高が仕掛けた「理性の術策」作戦から危機に瀕したヒトラーを守った功績から参謀総長になっている(このため、顔に傷がある)。後に旭日艦隊を潰そうとするも、旗艦日本武尊の撃沈には失敗し、蒙古決戦で敗れたため、ヒトラーの逆鱗に触れ、粛清される。ちなみに、漫画版では『紺碧』のほうはヒムラーの手引きで『海の目』の一員になったり(ただし、ヒムラーとは犬猿の仲だった)、『旭日』では合衆国民になって成功を収めるなど、それぞれ展開にばらつきがある。
- モデルとなった人物は不明だが、名前はハッソ・フォン・マントイフェルから取られたと思われる。
- フリードリヒ・フォン・ゴットシャルク(声:鈴置洋孝)
- 独海軍大佐。砲撃潜水艦「UX-99」艦長。米核施設を破壊し帰国の途上、紺碧艦隊に乗艦を拿捕され、部下達と共に捕虜となった。
- カール・ブルークュ(声:広瀬正志)
- 独海軍少将。インド洋でUボート艦隊を指揮して紅玉艦隊に大打撃を与えたが、東郷艦隊との戦闘で乗艦を撃沈され戦死。
- ハウエッセン(声:菅原淳一)
- 独陸軍大将。ロンメルの部下で一目おかれていた男だったが、インド戦線で壮絶な戦死を遂げる。
- フリッツ・フォン・リップス(声:中博史)
- 独陸軍少将。ロンメルの部下である。ロンメル曰く、勇猛果敢な男だが複雑化した戦況では判断力に欠ける。熊谷が仕掛けた罠にかかり、英印軍の捕虜となった。
- プンゼン(声:堀秀行)
- 独陸軍大佐。リップスの副官であり、ロンメルにも一目おかれていた男だった。しかし、日本海軍のジャルガーオン空襲で戦死した。
- トマス・フォン・ドルーテ(声:菅原淳一)
- 独海軍第3航空艦隊司令官・大将。南大西洋で紺碧艦隊の一斉雷撃の前に歯が立たず、戦死。
- アンドレアス・ゴジェット(声:中博史)
- 独海軍少将。ドルーテの副官。コミックでは亀天号に拾い上げられて捕虜となったが、OVAでは戦死。
[編集] イギリス
- キィストン・チャーチル(声:佐藤正治)
- 英国公爵。日英同盟復活まで首相だったが、チェンバレンに政権を譲る。その後チェンバレン政権がヒトラーに降伏してからはインバネスに臨時政府を樹立し、抵抗を続けた。
- 前世でいうウィンストン・チャーチル。
- マウントバッテン(声:宮田浩徳)
- インド方面英国軍司令官。大将。博識だが頑固な性格で、熊谷達から「山×(やまばつ)将軍」と渾名をつけられた。
- 前世でいうルイス・マウントバッテン。
[編集] ロシア・その他
- ナルメル
- 『海の目』の首領(正式には独裁最高総監。『海の目』については艦隊シリーズの用語集を参照)。OVAでは登場しない。
- ボース(声:菅原淳一)
- ドイツの迫害を逃れてきたマダガスカル島の有力者。逃亡先の上海で前原に会い、協力した。スバス・チャンドラ・ボースをモチーフとして創作されたと思われる(ちなみに、スバス・チャンドラ・ボースもマダガスカル島で日本軍に合流している)。
- サラ(声:永島由子)
- ボースの孫娘。ゲシュタポに拷問を受けた過去あり。前原に惚れていた。
[編集] 登場兵器
[編集] 日本(艦船)
- 特潜伊601 富嶽号
- 紺碧艦隊初代旗艦。
- 潜伊3001 亀天号
- 紺碧艦隊2代目旗艦。トリウム融塩炉・電磁推進の実験艦。
- 超潜伊10001 須佐之男号
- 紺碧艦隊3代目旗艦。核融合炉・電磁推進を活かして最大速度100ノット(巡航60ノット)の高速を誇る。後の第3次大戦でその真価を最大限に発揮した。なお、漫画と小説ではかなりデザインが違う。
- 潜伊500型
- 紺碧艦隊主力型潜水艦。水上戦闘爆撃機「春嵐」3機を搭載。建造艦は伊501水神号、伊502快竜号、伊503爽海号の3隻。OVA12巻ではカタパルトを旋回させて噴式春嵐を発艦させていた。
- 潜補伊700型
- 紺碧艦隊付補給潜水艦。電子水上偵察機「星電改」2機を搭載。同型艦は浦島号、竜宮号の2隻。
- 海中要塞 鳴門
- 12隻の潜水艦が連結する海中移動基地。無艦橋型呂号潜の支援を行う。艦内では大規模な手術ができるほか風呂などがある。原作では12隻全て同じ形状だが、OVAではうち4隻が水上機格納庫を有していた。武装は主に防御用の対空噴進弾や対潜短魚雷などしかないため護衛があることが多い。
- 潜揚大伊900型
- 兵士500人を搭載できる輸送潜水艦。サモア・マダガスカル攻略戦で活躍した。船体は富嶽と同じだが機関の大きさが違うため速度では劣っている。また対空能力が優れており、紺碧艦隊でも900型が対空警戒をすることが多い。補給艦能力も持ち、揚陸作戦などがない時は輸送の任務についている。同型艦は9隻。
- 潜補伊1000型
- 水上機用補給潜水艦。甲板はB32を乗せれるほど広い
- 巡洋潜水艦呂200型
- 大戦初期、豪州封鎖戦で使用された巡洋潜水艦。
- 戦略空母「建御雷」(たけみかづち)
- 印度戦線から投入された大型航空母艦。
- 戦艦「比叡」
- 高杉艦隊旗艦。前世とは違い電子・対空装備が充実しており建御雷登場まで日本水上部隊の主役として活躍した。物語終盤で撃沈される。ちなみにOVAでは高角砲に全周防盾が装備され、終盤では煙突が現代風になっている。
- 戦艦「長門」
- 坂元艦隊所属。マダガスカル島攻略戦の時は旗艦を勤め、ミサイル攻撃を行ったヨルムンガンドを艦首前甲板に装備した対空噴進弾で退けて窮地を脱している。後に退役したが琵琶州大震災時には被災者を艦内に宿泊させていた。
- 航空爆撃戦艦 「米利蘭土」(メリーランド)
- 紅玉艦隊旗艦。ハワイ海戦で拿捕した米戦艦を大改装したもの。改装後の速力は29ノットに上がった。同型艦は軽掘尼亜(カリフォルニア)、西処女阿(ウエストヴァージニア)、手音使(テネシー)。前部主砲及び後部3番主砲を外し、艦橋を改造して格納庫を設け「爆龍」・「鮫龍」をカタパルトで発艦させる。他にも水防に新しいシステムを取り入れたり、後部に魚雷艇を搭載したりと実験艦としても作られている。カタパルトは対地攻撃用ン式噴進弾3発を発射可能。軽掘尼亜が戦没し、残りの3隻は老朽化で退役した。
- 航空特殊戦艦「筆汁芭斤」(ペンシルヴァニア)
- 米利蘭土と同じくハワイ海戦で拿捕した米戦艦を大改装した艦で同型艦は根婆太(ネヴァダ)。この二艦は思ったより速力が伸びず(筆汁芭斤26.5ノット、根婆太25.5ノット)、燃料タンクを増やして油槽艦能力を付加し春嵐を搭載した航空特殊戦艦になった。双方とも戦没。
- 航空巡洋艦「東光」
- 全通飛行甲板を装備した航空巡洋艦。対潜哨戒機「仙狩」及び20cm主砲の対潜弾や短魚雷等の対潜装備を活かして、Uボート艦隊を撃滅し朝日島設営隊を守った。対魚雷用爆雷「マ式豆爆雷」を初めて使用したのもこの艦である。
- 航空母艦「瑞鷹」
- 坂元艦隊に所属する航空母艦。姉妹艦は「雲鶴」。
- 航空母艦「紅鶴」(べにつる)
- 紅玉艦隊に所属する支援空母。姉妹艦は「白鶴」。
- 駆逐艦「雪嵐」
- ガダルカナル島攻撃で登場した公称戦速37ノットを誇る駆逐艦。電探付12.7cm砲・4連装九九式魚雷発射管を装備。
- 黒潮型輸送艦
- 軍籍の輸送艦。軍艦のように艦体は細く、巡航20ノットの高速艦。コミック・OVAでの外観は前世の一等輸送艦であった。
[編集] 日本(航空機)
- 嶺花(れいか:噴式零戦)
- マダガスカル攻略戦から使用された噴式艦上戦闘機。OVAでは旭日艦隊の艦載機としても使用された。
- 閃電改
- OVA版で登場する噴式艦上戦闘機。外観はホーカー・ハンターそのものだった。旭日艦隊でも使用され、後半の主力戦闘機を勤めた。
- 紫式水戦
- モルガン艦隊殲滅戦で「緑電改」と共に投入された水上戦闘機。支援潜伊1000型を使い、事実上の作戦半径は無限。
- 木零戦
- 字のとおり、木製の零戦。電波吸収塗料を塗っており、ステルス性が高く、被弾にも強い。ちなみに通常型より速度が遅いという。
- 雷洋
- 伊601潜に搭載された双発水上攻撃機。胴体に魚雷ないしクラスター爆弾を装備する。紺碧艦隊所属艦が大改装によって噴進弾を装備してからは出番が減り、最終的に退役した。コミックでは機首に電探アンテナが確認できると共に魚雷・爆弾を外付けしているが、OVAでは胴体の爆弾倉に格納し、アンテナも確認できない。
- 春嵐(「しゅんらん」か「はるあらし」と読む)
- 伊500型に搭載された水上戦闘爆撃機。晴嵐の後世版に当たる。
- 春嵐改
- 春嵐の機銃が強化され20mm機関砲2門となった機体。
- 噴式春嵐
- 母艦改装に伴って配備された噴式型。
- 緑電改
- モルガン艦隊殲滅戦で投入された攻撃用飛行艇。支援潜伊1000型を使う事により予想外の場所を攻撃できる。OVAでは片翼に魚雷を搭載していた(原作では胴体内蔵)。
- 爆龍
- 紅玉艦隊専用特殊爆撃機。胴体下に無線誘導式のレシプロ子機爆弾を搭載し、敵重要施設のピンポイント爆撃を専門とする(途中から子機爆弾を噴進弾に代えた。)。ロスアラモス原爆研究所破壊作戦「弦月作戦」で初めて使用された。コミックでは無骨な形状をしているが、OVAでは流線型となってすっきりした形状になっている。
- 爆龍改
- フロートを装着した対潜哨戒型。
- 鮫龍(こうりゅう)
- 爆龍の後継機である噴式特殊爆撃機。米利蘭土型の格納庫に格納するため可変翼を採用している。インド戦線でロンメルを奇襲した。
- 吼星
- OVA版で登場するオリジナル噴式重艦上攻撃機。閃電改と同様、インド戦線で登場し独地上部隊を空爆した。発艦時には外装ロケットブースターを使う。前世の陸上爆撃機「銀河」を噴式化したものであり、急降下爆撃も可能。
- 海王
- 原作で登場する噴式艦上爆撃機。
- 海山
- 前世でいう天山艦上攻撃機。
- 蒼山
- 前世でいう流星艦上攻撃機。
- 銀星
- 前世でいう彗星艦上爆撃機。
- 泰皇
- 単発式ターボプロップ艦上爆撃機。形状は彗星に似ているが、固定武装は30mm機関砲になり、火力が強化されている。
- 空中戦艦 富士
- 世界を半周できる航続距離(2万2000km)を持つ双胴飛行艇。飛行時間と高高度飛行の関係上ターボフロップ式ワルター機関を使用している。飛行艇ということで、伊1000型など潜補の支援さえあれば世界中のどこまでも攻撃が可能。搭載した誘導爆弾で独・ニュルンベルク原爆工場を破壊した。
- 原作では二式大艇2機を連結した形状だが、OVA版ではその面影を残しつつ、B17を双胴化した形状をしている。
- 星電
- 開戦当初から使用されたが改修を重ね、長い間使われ続けた電子偵察機。武装は7.7mm機銃だけ(初登場時)だが高速を活かした強行偵察、警戒管制・敵通信傍受など、日本の勝利に大きく貢献した。水上機型は「星電改」で伊700型や比叡の水偵として使用された。
- コミック版では双胴機だが、OVA版では一〇〇式司令部偵察機にレドーム2基が付いたものになっている。
- 飛鴎
- 対潜攻撃能力を持つ警戒管制機。水上機でもある。
- 星鵬(鳳とも書く)
- インド戦線から投入された電子作戦機。警戒管制、チャフ散布、妨害電波発信と、活躍の場は広い。OVAでの外観はE2ホークアイで機体下部にレドームが追加されていた。
- 仙狩(せんしゅう)
- 東光の艦載機として登場した艦上対潜哨戒機。雲竜とは違い飛行艇型の機体。改良型の「仙狩改」があり、旭日艦隊で使用された。
- 仙空(二式大艇改)
- 翼端にワ式推進器を搭載した哨戒飛行艇。尾部に搭載した磁気探知機を駆使して多くのガトー級潜水艦を葬った。原作 コミックでは二式大艇の改良型とされ、外観はあまり変わりないがOVA版での外観はPS-1そのものだった。
- 蒼莱
- 震電の生まれ変わりとして開発された高高度局地戦闘機。機首の57mm機関砲で敵重爆撃機を粉砕する。デビュー戦となった帝都初空襲において米国高高度爆撃機B30を全機撃墜するなどその戦果は著しいものである。
- 噴式化した改良型。艦載機としても使用可能。
- 桜花
- 前世のような特攻機ではなく、戦時増産型噴式迎撃戦闘機。蒼莱はかなりの強さを持っているが、大量生産向きでは無いため大量生産ができ、かつ整備もしやすいように桜花は設計されている。武装は40mm傾斜機関砲だが、OVAで装弾数が30発しかない事が明かされている。
- 殲鬼(せんき)
- 原作・コミックで登場する35mm機関砲を搭載した噴式艦上対地攻撃機。印度戦線において圧倒的な戦闘能力を見せ付けた。旭日艦隊でも使用され、独重爆撃機アースから艦隊を守った。なお、『旭日』の挿絵、コミック版では形状が大きく違う。
[編集] 日本(陸上兵器)
- 五式中戦車改
- 字の通り、五式中戦車の改良型。印度戦線から登場。側面からなら、十分な距離で独軍の重戦車の装甲を打ち抜ける75mm戦車砲を搭載する。バックギアが3段階になっており後退速度が速い。また蒙古決戦では車高が高いため囮として使われた。OVAでは砲塔こそ変わらないものの車体は61式戦車だった。
- 菊式自走砲
- 原作の印度戦線から登場する自走砲。最大射程19kmの155mm榴弾砲を装備している。ちなみにコミック版の外観は四式十五糎自走砲そのものであった。
- 九式戦車『蒙虎』
- 蒙古決戦で使用された五式中戦車改に代わる陸軍主力戦車。武装は105mm戦車砲、7.62mm機関銃、12.7mm重機関銃、60mm迫撃砲。全備重量は45t。五式中戦車改と同じく速度が速い(路外速度43km/h)。しかしいろいろな新機能を取り入れたため、1台の値段が高くメンテナンスも難しいため初期生産だけで終わり後の第3次世界大戦では改修版が少数使われただけだった。コミック・OVAでの外観は完全に74式戦車であったが文庫版扉絵では発煙弾発射機が8連装2基となり車体正面には爆発反応装甲と見られるパネルが確認できる。
- 六式装輪指揮通信車
- OVAで登場する指揮官用装甲車。外観は82式指揮通信車そのもの。
ちなみにOVAでは制式名こそ明らかにされないものの、96式装輪装甲車や73式小型トラック(新)にしか見えない車両の姿も確認することが出来る。
[編集] アメリカの兵器
- B29
- 帝都初空襲などはB30が活躍しており旧式機になっていたが、後に日本に中古機を譲り改良版が印度戦線や蒙古決戦などで活躍することとなった。
- B30
- 米軍の4発重爆撃機。外見はほぼB29だが作戦行動半径はB29より+500kmの3000km。照和17年4月18日に中国大陸から日本本土を空爆したが、東京上空に侵入した部隊は蒼莱によって全機撃墜された。OVAではこの機体が日本に供与された。
- B32 フライングデビル
- B30に代わる重爆撃機。外見は翼端の補助ジェット無しのB36。重爆迎撃用掃射機型・爆弾倉を多連装ロケットランチャーにした対艦用掃射機型がある。
- B36 フライングバトルシップ
- B32に代わる重爆撃機。大戦終盤から投入された。ただし詳細は不明。コミック・OVAでは名が出るものの劇中での活躍はしない。
- F6F エンジェルキャット
- スペリオルに搭載されていたF6Fヘルキャットの後世版艦上戦闘機だが、電征の敵ではなかった。なお、コミック・OVAでは『F7F エンジェルキャット』になっており(史実のF7F タイガーキャットとは別物)、外見はP47 サンダーボルトそのものだった。
- スペリオル(OVAではスペリオール)
- 米海軍大型空母。リーガン艦隊の旗艦を務めていたが、艦載機を高杉艦隊に潰され、甲板にダメージを負って着艦不能になった赤城の電征をハワイまで運ぶ羽目になった。コミック版での外観は戦後に登場した大型空母ミッドウェイそのものである。
[編集] ドイツの兵器
- ヨルムンガンド
- 1万6000kmの航続距離を持つ6発爆撃機。緊急時にはロケットブースターで急加速することも可能。OVAでは噴式型も登場した。
- UX-99
- 砲撃潜水艦。魚雷発射管は装備せず艦橋の前後に装備した15cm2連装速射砲の他、対空ミサイル発射機4基や艦橋に20門の対空機銃を装備し全長200m以上、水中速力19ノットと当時の富嶽号を上回る性能を有している。米核施設を破壊して帰還中、紺碧艦隊に拿捕された。ちなみにOVAでは艦首に魚雷発射管を最低2門装備し副武装も2連装機銃2基のみである。
- U2500型
- 終盤で登場した新型潜水艦。深度150mからでも魚雷を発射でき、水中最大速度も27ノット以上ある。
- スツーカII
- OVAで登場する字の通り、Ju 87(スツーカ)の2代目。主脚の収納に特徴がある。
[編集] アニメ版
[編集] スタッフ
- 原作:荒巻義雄
- 原作協力:中央公論新社
- 企画:三ッ木早苗
- シリーズ構成・脚本:高橋良輔
- キャラクターデザイン:須田正巳
- メカニックデザイン:梶谷光春、棚澤隆
- メカニカルデザイン:山内則康
- 美術監督:佐藤ヒロム
- 色彩設定:安藤智美
- 撮影監督:高瀬勝
- 音響監督:松浦典良
- 音楽:槌田靖織
- 監督:又野弘道、神田武幸
- アニメーション制作:J.C.STAFF
- 製作:徳間書店
- ナレーション:麦人
[編集] 主題歌
- エンディング「DEEP BLUE」(作詞・作曲・歌:福田眞純、編曲:荒井理生)
- (※第一期シリーズのみ)
[編集] 題名
-
- 第一期シリーズ
- 「運命の開戦」 - セルビデオ:1994年3月、レンタルビデオ:1993年12月
- 「パナマ運河爆撃す」 - セルビデオ:1994年3月、レンタルビデオ:1994年2月
- 第二期シリーズ
- 「帝都初空襲」 - セルビデオ:1995年12月、レンタルビデオ:1995年6月
- 「天元作戦発令」 - セルビデオ:上記に同じ、レンタルビデオ:1995年7月
- 「トレス海峡封鎖作戦」 - セルビデオ:1996年1月、レンタルビデオ:1995年8月
- 「一撃轟沈タスマン海戦」 - セルビデオ・レンタルビデオ:上記に同じ
- 第三期シリーズ
- 「クリスマス島攻略」 - セルビデオ:1996年12月、レンタルビデオ:1996年6月
- 「原爆阻止作戦」 - セルビデオ・レンタルビデオ:上記に同じ
- 「天極作戦発動」 - セルビデオ:1997年1月、レンタルビデオ:1996年8月
- 「超巨艇欧州を翔ぶ」 - セルビデオ・レンタルビデオ:上記に同じ
- 「新装紺碧艦隊出撃」 - セルビデオ:1997年2月、レンタルビデオ:1996年10月
- 「風雲マダガスカル」 - セルビデオ・レンタルビデオ:上記に同じ
- 第四期シリーズ
- 「独超重爆撃機要撃作戦」 - レンタルビデオ:1998年1月(注:これ以降レンタルのみ)
- 「紅海雷撃作戦」 - レンタルビデオ:上記に同じ
- 「海中要塞鳴門出撃」 - レンタルビデオ:1998年3月
- 「前原少将危機一髪!」 - レンタルビデオ:上記に同じ
- 「暗雲印度洋浪高し!」 - レンタルビデオ:1998年5月
- 「殱滅・独逸水中襲撃艦隊」 - レンタルビデオ:上記に同じ
- 「熱風、印度亜大陸」 - レンタルビデオ:1999年10月
- 第五期シリーズ
- 「電撃・ロンメル軍団出撃!」 - レンタルビデオ:2000年3月
- 「超弩級空母建御雷出撃す!」 - レンタルビデオ:2000年7月
- 「陸海立体作戦カマイタチ!」 - レンタルビデオ:2001年2月
- 「デカン高原攻防戦」 - レンタルビデオ:2001年5月
- 「決戦!印度南方要塞」 - レンタルビデオ:2001年8月
- 第六期シリーズ
- 「神聖欧州帝国成立」 - レンタルビデオ:2002年4月
- 「満州視察隠密行」 - レンタルビデオ:2002年6月
- 「超秘匿潜水艦亀天北進せよ!」 - レンタルビデオ:2002年8月
- 「嗚呼、アイスランド沖海戦」 - レンタルビデオ:2002年11月
- 「決戦向けて、序曲高まる!」 - レンタルビデオ:2003年1月
- 「赤道大海戦」 - レンタルビデオ:2003年4月
- 「鉄十字の鎌」 - レンタルビデオ:2003年6月
- 「亜細亜の曙」 - レンタルビデオ:2003年8月
DVDは1巻に2話を収録し、下記のスケジュールで発売された。
- 1巻
- 2000年6月発売
- 2巻~9巻
- 2000年7月~10月の毎月、2巻づつ同時発売
- 10巻~12巻
- 2002年4月、3巻同時発売
- 13巻
- 2002年10月発売
- 14巻
- 2003年4月発売
- 15巻
- 2003年7月発売
- 16巻
- 2003年10月発売
また、2005年には3つのボックスに両シリーズ全巻を収録している『「紺碧の艦隊」×「旭日の艦隊」COMPLETE DVD-BOX』が発売された。
- 2005年7月29日
- 2005年9月23日
- 2005年11月25日
[編集] 紺碧の艦隊 特別編 蒼莱開発物語
紺碧の艦隊 特別編 蒼莱開発物語(こんぺきのかんたい とくべつへん そうらいかいはつものがたり)は照和17年4月の帝都初空襲(原作2巻・アニメ3話にて描かれた)において、B30爆撃機を撃墜した高高度局地戦闘機「蒼莱」の開発秘話である。COMPLETE DVD-BOX1に特典として収録されている。
[編集] あらすじ
ある日、敵重爆撃機迎撃について話し合っていた大高・高野の両名は前世、幻に終わった局戦震電の復活を思いつく。そして調査の結果、前世の開発者、鶴野正敬が鶴田正規・正敬の2人の兄弟として転生したことが判明する……
[編集] スタッフ
[編集] 登場人物
- 鶴田正規(声:松本保典)
- 鶴田正敬の兄で帝国大学教授。蒼來の開発を担当する。震電を開発した鶴野正敬の開発技術を持って転生する。
- 佐織(声:篠原恵美)
- 鶴田兄弟が想いを寄せる料亭の芸者。夫は飛行機のパイロットであったが、死亡しているためパイロットを嫌っている。
[編集] 備考
物語内の司令、司令官等の使い方は史実とやや異なる。本来は下記の通り。
- 連合艦隊司令長官、○○艦隊司令長官……(大、中将)長官、もしくは司令長官
- 要港部司令官、○○水雷戦隊司令官等……(中将、少将)司令官
- 駆逐隊司令、航空隊司令等……(大佐)司令
また軍令部は海軍から独立しているため、1934年の海軍省軍令部業務互渉規程の裁可以降は海軍軍令部とはいわず単に軍令部と称する。
[編集] 作品の評価
『紺碧』『旭日』のいわゆる『艦隊シリーズ』は、日本における架空戦記の知名度を高め、ブームの火付け役になるなど商業的には成功作と言える。しかし内容に関しては「『紺碧』の序盤はともかく、あとは作者の思想を垂れ流しているだけではないか」などの批判も存在する。 また、「落日の艦隊」という、SF戦記物小説、特に艦隊シリーズに対する矛盾点を厳しく批判した書籍が発行されている。