星界の戦旗
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星界の戦旗(せいかいのせんき)は、森岡浩之のSF小説(スペースオペラ)『星界の紋章』の続編となるシリーズである。他媒体には、アニメ化、ゲーム化、漫画化もされている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 概要
前作『星界の紋章』全3巻が、アーヴ帝国と人類統合体との間の戦争の発端と、それに巻き込まれた「帝国の王女」ラフィールおよび地上人からアーヴ階級になった少年ジントの逃避行を描いた一連の長編物語とすれば、『星界の戦旗』はその後、アーヴ帝国にあって軍人として職務に就くようになった二人が、アーヴの貴族としての義務に追われつつ、その中で出遭うトラブルや交流を綴ったものである。3巻までは各巻完結であるが、4巻からは未完結。
作者によれば、「星界の××」と巧くはまるような二字熟語を思いつくまで『戦旗』のタイトルが続くらしい。
[編集] ストーリー
アーヴ帝国と3ヵ国連合との戦争は、当初こそ連合側に帝都ラクファカール目前まで攻め込まれたものの、時間をかけて帝国史上最大の艦隊を整備した帝国側に有利に展開していた。
[編集] 星界の戦旗
戦役の発端となった人類統合体の先制攻撃は、双方に甚大な損害を出し、艦隊の再建に3年を必要とした。再編成を終えた星界軍は、人類統合体領打通作戦「幻炎」を発動。新米艦長として新設の突撃艦「バースロイル」に乗り込んだラフィールは、同じく書記として乗り込んだジント(父の死により爵位を継いだ)と共に、戦いに身を投じて行く。二人の直属の上司アトスリュア百翔長は、3年前にラフィールが殺したフェブダーシュ男爵の妹であった。担当領域のアプティック門は前線を遠く離れ、予備艦隊が駐留していたのだが…。
[編集] 星界の戦旗II
「幻炎」作戦は成功に終わり、引き続き殲滅戦「狩人」作戦が実行された。ただ、制圧星系が多すぎて、領主が足りなくなってしまった。そのため戦いの一方、艦隊提督の気まぐれで征服した惑星ロブナスIIIの領主および副領主代行として赴いた二人であったが、そこは統合体の犯罪者強制収用所であった。ジントたちは、慣れないながら元人類統合体の刑務官たちと交渉するのだが、その一方で囚人たちの動向は不穏なものであった…。
[編集] 星界の戦旗III
「狩人」作戦終了で、戦況は一時膠着し、二人はジントの故郷にして3ヵ国連合から帝国が奪還したハイド伯国(旧:ハイド星系)へと向かうが、待っていたのはとても好意的とは言えぬ歓迎であった。一方、星界軍はハイド星系における演習を企画する。そしてついに、ジントは育ての親にして現・ハイド星系首相ティル・コリントと再会する…。
[編集] 星界の戦旗IV
開戦から7年。遂に統合体領を二正面から包囲する「双棘」作戦が発動された。ラフィールたちは襲撃艦「フリーコヴ」に乗り込み、弟ドゥヒールはもう一方の戦線で、戦列艦「カイソーフ」に乗り込み快進撃を続けた。一方、アーヴ帝国の皇帝ラマージュは、中立を宣言していたハニア連邦大使から密約の話を持ちかけられるが、これは帝国の命運を決しかねない重大なものであった。そして、星界軍が統合体のマイラル星系を制圧後、作戦名が「雪晶」と変更されたが…。
[編集] 登場人物
キャラ名の後にあるのは声優名。
- リン・スューヌ=ロク・ドリュー・ハイダル(ハイド伯爵)・ジント:今井由香
- 突撃艦バースロイル書記→襲撃艦フリーコヴ二代目書記
- アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・ベール・パリュン(パリューニュ子爵)・ラフィール:川澄綾子
- 突撃艦バースロイル艦長→襲撃艦フリーコヴ二代目艦長
- 帝国星界軍(ルエ・ラブール)
- アトスリュア・スューヌ=アトス・リューフ・フェブダク(フェブダーシュ男爵)・ロイ:山田美穂
- 突撃分艦隊<ラトゥーシュ>第1058突撃戦隊第1突撃隊司令→第1蹂躙戦隊司令
- ビボース・アロン=ネレム・ヤルルーク(公子)・ネレース、ビボース・アロン=ネレム・ヤルルーク・ネフェー:井上和彦
- コトポニー:高森奈緒
- 幻炎第4艦隊司令長官→双棘第13艦隊司令長官→雪晶作戦総司令官
- べイカル十翔長:千葉一伸
- 突撃艦キドロイル艦長
- ラカシュ十翔長:小上裕通
- 突撃艦セーグロイル艦長。アニメ版第7話に登場するオリジナルキャラクター。
-
- 突撃艦バースロイル
- ラクファカール
- アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・ラルス・クリュブ(クリューヴ王)・ドゥビュース:鈴置洋孝
- アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・ベール・ウェムダイサル(ウェムダイス子爵)・ドゥヒール:保志総一朗
- アーヴ帝国27代皇帝アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・ドリュー・アブリアルサル(アブリアル伯爵)・ラマージュ:土井美加
- シドリュア・ボルジュ=シド・シーズ:徳弘夏生
- 帝国宰相(~帝国暦959年)
- ブラーシュ
- 帝国宰相(帝国暦959年~)
- ファラムンシュ・ウェフ=ルサム・ラザス:林田尚親
- 軍令長官
- グェン・タウロン:長克巳
- ハニア連邦大使(~帝国暦955年)
- ティン・クイハン
- ハニア連邦大使(帝国暦955年~)
- ハイド伯国
- ティル・コリント:鈴木英一郎
- ハイド星系首相
- リナ・コリント
-
- ティルの妻。ジントの育ての親。
- スォッシュ
- ハイド伯国代官
- イェステーシュ:川田紳司
- 宰相府財務総監部調査使
- ヴォーラーシュ伯国
- エミュール・ウェフ=ケルデル・デリュズ
- ヴォーラーシュ伯国代官
- クー・ドゥリン:松野太紀
- セールナイ商会
- フェグダクペ・セールナイ:大谷育江
- セールナイ商会社長
- フェグダクペ・アルサ:杉本ゆう
- セールナイ商会社員
- フェグダクペ・グレーダ:内川藍維
- セールナイ商会社員
[編集] 作品リスト
[編集] 原作小説
- 「星界の戦旗」シリーズ
- 『星界の戦旗1 絆のかたち』 ISBN 4150305730
- 『星界の戦旗2 守るべきもの』 ISBN 4150306036
- 『星界の戦旗3 家族の食卓』 ISBN 4150306605
- 『星界の戦旗4 軋む時空』 ISBN 4150307741 (以下続刊)
[編集] 漫画
- 星界の戦旗 絆のかたち (作画:小野敏洋・電撃コミックス) ISBN 4840219834
- 星界の戦旗2 守るべきもの (作画:宮越和草・電撃コミックス) ISBN 4840221685
[編集] アニメ
- 『紋章』同様、各話冒頭のナレーションはアーヴ語によるもの。また、サムソンが故郷の言葉ミッドグラット語を話すシーンも登場する。
- ソバーシュは、原作では男性だが、アニメの製作現場での行き違いから女性に変更された。また、サムソンの向こう傷はアニメのオリジナル設定。
[編集] 星界の戦旗
WOWOWで2000年4月14日から同年7月14日まで放映された。全13話。第7話『くらやみの逃亡』はオリジナルストーリー。
スタッフ
- 監督:長岡康史
- 脚本:真喜屋力、竹田裕一郎
- コンセプトデザイン:赤井孝美、江田恵一
- キャラクターデザイン:渡部圭祐
- メカニックデザイン :森木靖泰、井上邦彦、大輪充
- 色彩設計:横山さよ子
- 美術監督:岡田有章
- 撮影監督:白井久男
- 編集:瀬山武司
- 音楽:服部克久
- 音響監督:小林克良
- プロデューサー:海部正樹(WOWOW)、岩田幹宏(サンライズ)、杉田敦(バンダイビジュアル)、積惟文(ビースタック)
- 制作:サンライズ
放映リスト
- 再会(2000年4月14日)
- 幻炎作戦(2000年4月21日)
- 突撃艦“バースロイル”(2000年4月28日)
- 初陣(2000年5月12日)
- 華やかな狂気(2000年5月19日)
- 弔いの晩餐(2000年5月26日)
- くらやみの逃亡(2000年6月2日)
- 決戦前夜(2000年6月9日)
- バースロイルの戦い(2000年6月16日)
- 流れる星(2000年6月23日)
- 灼熱の戦場(2000年6月30日)
- アプティック門沖会戦(2000年7月7日)
- 絆のかたち(2000年7月14日)
[編集] 星界の戦旗 特別編
星界の戦旗 全13話に新作カットを加えた総集編。2001年7月7日にWOWOWにて放映された。
[編集] 星界の戦旗II
WOWOWで2001年7月11日から同年9月26日まで放映された。全10話。
スタッフ
- 監督:長岡康史
- シリーズ構成・脚本:竹田裕一郎
- デザインコンセプト:赤井孝美、江田恵一
- キャラクターデザイン:渡部圭祐
- メカニックデザイン :森木靖泰、井上邦彦、今石進
- 色彩設計:横山さよ子
- 美術監督:岡田有章
- 撮影監督:白井久男
- 編集:瀬山武司
- 音楽:服部克久
- 音響監督:小林克良
- プロデューサー:海部正樹(WOWOW)、岩田幹宏(サンライズ)、杉田敦(バンダイビジュアル)、積惟文(ビースタック)
- 制作:サンライズ
放映リスト
- 狩人作戦(2001年7月11日)
- 流刑の星(2001年7月18日)
- 移民計画(2001年7月25日)
- 狩人たち(2001年8月1日)
- 叛乱(2001年8月8日)
- アーヴの地獄(2001年8月15日)
- 金色鳥[ガサルス]の旗(2001年8月29日)
- 守るべきもの(2001年9月12日)
- 弓を置くとき(2001年9月19日)
- アブリアルの涙(2001年9月26日)
[編集] 星界の戦旗II 特別編
2005年7月22日発売の星界DVD-BOXの映像特典として収録。星界の戦旗II 全10話の総集編。
[編集] 星界の戦旗III
2005年8月26日と9月23日にOVAとして上下巻が発売。アニメ化に際しては、ハイド門沖演習のシーンが大幅にカットされ、アニメオリジナルの『エクリュアの歌』が挿入された。
スタッフ
- 監督:長岡康史
- キャラクターデザイン・総作画監督:渡部圭祐
- ビジュアルコンセプト:赤井孝美
- 脚本:むとうやすゆき
- 色彩設計:横山さよ子
- 美術監督:長谷川弘行
- 撮影監督:老平英
- 編集:瀬山武司
- 音楽:服部克久
- 音響監督:小林克良
- 制作:サンライズ
作品リスト
- めぐりあう星たち(2005年8月26日)
- 家族の食卓(2005年9月23日)
[編集] ラジオドラマ
エフエム大阪でネット配信され、CDとしてリリースされている[1]。最新話のIVは2006年に放送された。
[編集] キャスト
キャストは基本的にアニメ版と同じ。アニメと違う場合と、映像化されていないIVのオリジナルキャストは以下の通り。
[編集] ゲーム
- 2000年5月25日 - 星界の紋章(プレイステーション、バンダイビジュアル)
- 2003年9月26日 - 星界の戦旗(Windows 98SE/Me/2000/XP、ガイナックス)
- 2004年4月8日 - 星界の戦旗 特別版(Windows 98SE/Me/2000/XP、ガイナックス)
- 2005年4月21日 - 星界の戦旗(プレイステーション2、サイバーフロント)