東京魔人學園剣風帖
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『東京魔人學園剣風帖』(とうきょうまじんがくえんけんぷうちょう)は、東京魔人學園伝奇シリーズの第一作として1998年6月16日に発売されたプレイステーション用学園伝奇ジュヴナイルゲームソフトである。製作はシャウトデザインワークス、発売元はアスミック・エースエンタテインメント。
2007年1月より、TVアニメ版がアニマックスにて放映開始。
シリーズ全体の概説やシステム・物語上の共通する特徴は東京魔人學園伝奇の項を参照。なお本項では、『東京魔人學園剣風帖朧綺譚』および『東京魔人學園剣風帖繪巻』についても合わせて述べる。
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[編集] 作品解説
[編集] 東京魔人學園剣風帖
魔人學園伝奇のシリーズ第一作となる東京魔人學園剣風帖は、東京・新宿の真神学園を主舞台とした、人ならぬ『力』を得た少年少女たちの物語である。彼らはその力の存在に惑い悩みつつも、同じような『力』を持つものたちと、時には敵として、時には味方として対峙しながら、力を合わせて様々な奇怪な事件に挑み、その闇を暴いていく。
設定上は1998年から1999年にかけての物語ではあるが、学園ドラマの「ベタ」「お約束」などといわれる定番の設定や演出を意図的に多く盛り込み、全体としては一昔前の古き良き青春ドラマの雰囲気を作り上げている。
本作の特徴としては、システム上の感情入力、物語上のジュヴナイル要素のほかに、劇画的なキャラクターデザインがある。キャラクターデザイナーである小林美智の本来の絵柄はアニメチックなものであったが、あえて劇画調のデザインに変更、塗りもイラスト的なものとされた。この特徴的なキャラクター絵によって本作は敬遠されることもあるが、ファンからは、「ジュヴナイル」という作品の雰囲気にとっては相応しい絵柄であるとの評価も高い。
ゲームとして発表されたのは魔人學園伝奇シリーズで最も早いが、「東京魔人學園伝奇・人の章」として、作品設定上は魔人學園伝奇シリーズの最後に位置づけられることになっているのも特徴。
剣風帖以後の時代を描いた作品も存在するが(双龍変、黄龍祭など)、あくまでもそれらは「可能性の未来」であって、設定上不動のものではない。たとえば双龍変シリーズでは剣風帖の主人公がヒロインたちの誰とも結ばれていないように見えるが、これが公的な見解ではない、ということである。
これは個々のプレイヤーによってプレイされた、そのゲーム内容こそが、プレイヤーそれぞれにとっての「正史」である、というプレイヤー尊重の意図によるもの。
感情入力システムに見られるように、主人公が完全に無個性化されているのも、個々のプレイヤーの想像力を最大限重視し、自分だけの主人公像を作り上げてもらうためである。そのため、主人公には公式な容姿の設定がなく、収録されているボイスも戦闘時の気合などだけで台詞はない。もっとも、主人公を無個性にしつつ、なおも物語を牽引する存在感を示す、と言うのは一見してわかるように二律背反であるが、剣風帖の場合は周囲のキャラクターとの会話の中で上手くこれを両立させている。
登場人物たちのうち、仲間となった女性キャラクターのほとんどとはクリスマスにデートイベントがある。メインヒロインである美里葵はこのイベントのフラグの立て方が至難であり、物語展開上、その寸前までは主人公といい雰囲気でありながら、フラグの一つを逃したためにクリスマスでは断られる、といった事例が相次ぎ、多くのプレイヤーが涙を呑んだ。
また、クリスマスにデートできた場合であっても、剣風帖本編では個別エンディングは美里葵と桜井小蒔のものしか収録されていなかったが、後に発売された『東京魔人學園剣風帖朧綺譚』により、全員分のエンディングが補完された。この「全員分のエンディング」には男性キャラクターや仲間にならないキャラクターのものも含まれ、一部、友情と言うには過剰と思われる発言もあって話題を呼んだ。
[編集] 東京魔人學園剣風帖朧綺譚
1999年4月12日に、剣風帖のファンディスクとして発売された本作は、上記の全員分のエンディングのほか、主人公が真神学園に転校する以前の物語『第零話・龍之刻』などの外伝6編が収録されている。もっとも、第零話において主人公の過去に関する物語を語ってしまったことに関しては、「主人公の完全無個性化」「プレイヤーの想像力重視」という大前提を自ら崩してしまったものではないかという批判もある。
このほか、一定の戦闘状況を設定し、定められたターン数以内で勝利条件を達成することを目的とした、いわば詰め将棋的なSLGパート「螺旋洞」や、魔人學園に関するクイズ、さらに各キャラクターの剣風帖における好感度を自在に操作することができるコンテンツなどが収められた、密度の濃い内容となっている。
[編集] 東京魔人學園剣風帖繪巻
2000年7月13日に発売された、剣風帖と朧のセット版パッケージ。それぞれ単品の物とゲーム内容上の違いはない。本作の発売から、剣風帖が「魔人學園伝奇・人の章」であるとされるようになった。また、本作の発売に伴い、剣風帖・朧それぞれの単品販売は終了している。
[編集] 登場人物
キャストはゲーム / テレビアニメの順である。
[編集] 主人公
- 4月になって間もなく、真神(まがみ)学園高校3年C組に転入してきた少年。名称はデフォルトのもので、変更可能。その他、誕生日・血液型・出身地を自由に設定可能で、これによりユニットの性能や各キャラクターとの初期相性が変化する。ただし、性別は男性で固定されており変更はできない。これは魔人學園シリーズの総監督・今井秋芳の、「ヒーローとその傍らに寄り添うヒロイン」と言う構図がジュヴナイル作品には不可欠である、とする信念によるものである。徒手空拳の古武術を修める。宿星は、龍脈の力を統べる「陽の黄龍の器」。
[編集] メインキャラクター
以下の四名はストーリー進行に関わりなく、味方キャラクターとして固定されている。
- 美里葵(みさと あおい)(声:堀江由衣/同左)
- 真神学園高校3年C組。9月20日生まれ、B型、真神学園の生徒会長を務める才媛であり、容姿端麗にして品行方正、人望も厚く心優しい「学園の聖女」。治癒の『力』を持ち、回復ユニットとしての役割を果たすが、高レベルに成長すると強力な攻撃能力も身につける。「うふふ」と言う笑い声が印象的。宿星は「八咫(やた)」であると共に、龍脈の流れを見極めることのできる「菩薩眼(ぼさつがん)」の能力者でもある。
- 蓬莱寺京一(ほうらいじ きょういち)(声:川鍋雅樹/同左)
- 真神学園高校3年C組。剣道部部長。1月24日生まれ、B型。自称「真神一のイイ男」。女好きの軽佻浮薄な問題児だが信義には厚く、ここぞという時には誰よりも頼りになる主人公の相棒。剣術の達人であり、常に愛用の木刀を携えている。ラーメンをこよなく愛する。造形のモデルは菊地秀行『魔界都市<新宿>』の十六夜京也。宿星は「義星」。
- 醍醐雄矢(だいご ゆうや)(声:石黒貴之/平勝伊)
- 真神学園高校3年C組。レスリング部部長。4月23日生まれ、A型。「真神の醍醐」と近辺の不良たちに恐れられる巨漢であり、真神学園の番長格。しかしその性格は外見に反し謹厳実直で真面目であり、お調子者の京一とは対照的なコンビ。プロレスをベースにした格闘技の達人。幽霊や怪談話が大の苦手だという意外な一面もある。造形のモデルは夢枕獏『キマイラ・吼』シリーズの九十九三蔵。宿星は「白虎」であり、その真の力に覚醒(変生(へんじょう)と呼ばれる)する時、彼の能力は驚くべき変化を遂げる(但しグラフィック上は点滅して光るのみ)。
- 真神学園高校3年C組。弓道部部長。3月20日生まれ、A型。一人称を「ボク」と呼ぶボーイッシュな少女で、元気で活発という対照的な性格ながら葵の親友でもある。弓術を身につけ、戦闘時には遠距離攻撃ユニットとして欠かせない存在。宿星は「悌星」。
[編集] 仲間となるキャラクター
これ以降のキャラクターは、プレイヤーの行動によって仲間になる場合とならない場合がある。
- 神代(かみしろ)高校2年D組。軽音部所属。7月2日生まれ、B型。インディーズバンド「CROW」のギタリスト。一人称を「オレ様」と呼ぶ傲岸不遜な少年だが友情には厚く、級友の暴走を止めるべく戦いに参加する。龍蔵院流と呼ばれる槍術の達人であると共に、雷撃を操る『力』を持つ。宿星は「雷軍星」。
- 鈴蘭看護学校2年百合組。ソフトボール部所属。1月26日生まれ、A型。一人称は「舞子」。天真爛漫な言動の裏に深い思いやりの心を持つ看護婦見習いの少女。霊と会話する『力』を持つ。宿星は「仁星」。
- 藤咲亜里沙(ふじさき ありさ)(声:増田ゆき)
- 覚羅(かぐら)高校3年A組。陸上部所属。2月14日生まれ、AB型。妖しくセクシーな美貌を誇る激しい気性の少女。弟がいじめで自殺し、それ以来いじめをする連中に制裁を加えていた。鞭使いであり、また麻痺・魅了などの状態変化攻撃を得意とする。造形のモデルは菊地秀行『トレジャーハンター』シリーズの太宰ゆき。宿星は「弁財天」。
- 裏密ミサ(うらみつ みさ)(声:津村まこと)
- 真神学園高校3年B組。オカルト研究会部長。7月22日生まれ、O型。一人称は「ミサちゃん」。ビン底眼鏡をかけ、常に怪しい人形を抱く、得体の知れない少女だが、古今の魔術・呪術・占術に通暁している。宿星は「智星」。
- 紫暮兵庫(しぐれ ひょうご)(声:高瀬右光)
- 鎧扇寺(がいせんじ)高校3年2組。空手部部長。5月19日生まれ、O型。巌のごとき巨躯の豪放磊落な空手家だが、アイドル歌手・舞園さやかに憧れる意外な一面もある。二重存在(ドッペルゲンガー)を生み出す『力』を持つ。宿星は「信星」。
- 如月翡翠(きさらぎ ひすい)(声:関口英司/同左)
- 王蘭(おうらん)高校3年4組。茶道部部長。10月25日生まれ、A型。江戸時代より人知れず東京を守ってきた公儀隠密・飛水家の末裔にして、水を操る『力』を持つ。学生と兼業で家業の骨董品店を経営しており、仲間の武具やアイテム等を調達してくれる。もっとも、仲間といえども代金は取る商魂はたくましい。造形のモデルは菊地秀行『魔界都市ブルース』シリーズの秋せつらの予定であったが、無理と判断され現在に落ち着いた。宿星は「玄武」で、醍醐と同じく真の力に変生することができる。
- アラン蔵人(あらん くろうど)(声:加瀬康之)
- 聖アナスタシア学園高校3年A組。水泳部所属。3月14日生まれ、O型。メキシコ人と日本人のハーフの陽気な少年。だがその快活な態度の裏には悲しい過去が秘められている。霊銃の名手で、風を操る『力』を持つ。宿星は「青龍」で、真の姿を持つのは醍醐・如月と同じである。
- 織部雪乃(おりべ ゆきの)(声:津村まこと/山崎みちる)
- ゆきみヶ原高校3年桜組。長刀部部長。12月31日生まれ、A型。織部神社の双子の巫女姉妹の姉。「オレ」という一人称を使うアクティヴな少女。男っぽくがさつに見られがちだが、その内面は繊細である。小蒔の親しい友人で、薙刀の使い手。宿星は妹と二人一組で「草薙」。
- 織部雛乃(おりべ ひなの)(声:津村まこと/小野涼子)
- ゆきみヶ原高校3年梅組。弓道部部長。12月31日生まれ、A型。雪乃の双子の妹だが、姉とは正反対の、たおやかで慎ましい大和撫子。小蒔の友人で、同じく弓を使い、その良き競争相手でもある。宿星は姉と二人一組で「草薙」。
- ローゼンクロイツ学園日本校、のちにテレジア中学校1年3組。声楽部所属。12月24日生まれ、B型。「火走り(ファイアスターター)」の『力』を持つがゆえに、ある秘密結社にその身を置いていたアメリカ人の少女。薬物投与のために成長が止まり、外見が幼いままになってしまっている。主人公たちに救出された後、美里家の養女となった。妖猫「メフィスト」と常に行動を共にする。宿星は「朱雀」で、醍醐・如月・アランと共に四神を形成する。
- 大宇宙戦隊(おおぞらせんたい)コスモレンジャー
- 共に大宇宙学園高校3年D組。正義の味方に憧れる、コスモレッド・コスモブラック・コスモピンクの三人で結成された地元密着型の戦隊ヒーロー。紅井猛(あかい たけし・声:斉藤周)は1月1日生まれのO型で野球部部長で熱血漢、黒崎隼人(くろさき はやと・声:関口英司)は2月2日生まれのA型でサッカー部部長でクール、本郷桃香(ほんごう ももか・声:津村まこと)は3月3日生まれのO型で新体操部部長でコスモレンジャーのまとめ役である。彼らの子どもじみた言動はややもすると滑稽に映るが、正義に賭けるその情熱と真摯な願いは紛れもない本物である。他のキャラクターと違い、仲間になるときは3人同時。宿星はそれぞれ「勇星」、「情星」、「慈星」。
- 霧島諸羽(きりしま もろは)(声:斉藤周)
- 鳳銘(ほうめい)高校1年D組。フェンシング部所属。7月12日生まれ、A型。礼儀正しく真面目な少年で、西洋剣術の使い手。同じく剣を使う京一を先輩と呼んで深く慕う。舞園さやかと親しく、彼女の私設ボディガードを勤める。宿星は「忠星」であり、また「須佐之男命(すさのおのみこと)」でもある。
- 舞園さやか(まいぞの さやか)(声:永迫舞)
- 鳳銘高校1年C組。演劇部所属。11月23日生まれ、AB型。華やかな容姿と柔らかい人柄、そして妙なる歌声で今をときめくトップアイドルの美少女。その歌声には人々を癒す特殊な『力』が宿っている。霧島諸羽と親しく、彼を強く信頼している。宿星は「八尺(やさか)」であり、また「櫛名田比売(くしなだひめ)」でもある。
- 劉弦月(りゅう しぇんゆえ)(声:笹沼晃)
- 華月(かげつ)高校2年弐組。ひよこ研究会会長。3月25日生まれ、A型。怪しげな関西弁を使う客家出身の中国人留学生。明るい人柄だが感激屋で涙もろい。主人公とは浅からぬ関係があり、彼をアニキと慕う。仙道と中国武術を使いこなす。宿星は「礼星」。
- 壬生紅葉(みぶ くれは)(声:加瀬康之)
- 拳武館(けんぶかん)高校3年戌組。手芸部所属。4月9日生まれ、AB型。法で裁けぬ悪を裁く暗殺者を生業とする少年。沈着冷静で寡黙な青年だが、病弱な母親には孝養を尽くしている。主人公とは同じ師の元で学んだ兄弟弟子。主人公の身につけた徒手空拳の陽の技と対になる陰の技を身に付けており、特に脚技に秀でる。造形のモデルは夢枕獏『キマイラ・吼』シリーズなどの龍王院弘か。宿星は「孝星」。
- 御門晴明(みかど はるあき)(声:坪井智浩)
- 皇神(すめがみ)学院高校3年伍組。電脳部部長。9月30日生まれ、O型。現在に生きる陰陽師を束ねる、若き東の棟梁。慇懃無礼で嫌味にも思える態度を取るが、その法力は絶大である。村雨とは良き腐れ縁。宿星は「輔星」。
- 村雨祇孔(むらさめ しこう)(声:高瀬右光)
- 皇神学院高校3年参組。華道部所属。7月7日生まれ、B型。名門・皇神高校に似つかわしくないような放蕩無頼の外見と口調を持つ、どこか危険な匂いを漂わせる男。比類なき強運という『力』を持つ生粋のギャンブラーである。宿星は「尊星王(そんじょうおう)」。
- 芙蓉(ふよう)(声:津村まこと)
- 皇神学院高校3年伍組。日本舞踊同好会所属。生年月日・血液型不明。大人びた雰囲気を漂わせる美女だが、その正体は御門の使役する式神・天后(てんこう)である。式神であるがゆえに人の感情に疎かったが、主人公たちとの関わりの中で徐々にそれらを理解していく。宿星は「天后」。
- 比良坂紗夜(ひらさか さよ)(声:吉住梢/同左)
- 桜塚高校2年伍組。園芸部所属。9月7日生まれ、A型。憂いを秘めた儚げな容姿と、最強無比の戦闘能力を持つ美少女。その能力は歴史さえ改変し、死すら乗り越える奇跡をも起こす。しかしその力が発揮されるためには、主人公との間に強い絆が結ばれることが必要である。舞園さやかと同じく、唄に『力』を乗せる能力者。「えへへ」と言う笑い方が印象的。宿星は「伊邪那美命(いざなみのみこと)」。なお、本編で一部『紗代』と表記されるが、これは名前が変わったのではなく単なる誤記である。
[編集] その他のキャラクター
- 真神学園高校3年B組。2月27日生まれ、A型。「アン子」という愛称で呼ばれる。真神学園の新聞部を一人で切り回す、好奇心旺盛で行動力豊かな少女。特別な『力』は持たないもの、東京に起きる様々な怪事件に首を突っ込み、情報面で主人公たちをサポートする。
- マリア・アルカード(声:増田ゆき/同左)
- 真神学園高校3年C組の担任教師で、担当は英語。2月9日生まれ、O型。妖艶な美貌と面倒見の良さで、生徒たちには絶大な信頼を受けている。主人公たちの『力』のことを知り、常にその身を案じているが、彼女自身にもある秘密がある。『朧綺譚』のある章でのみ、操作が可能。
- 犬神杜人(いぬがみ もりひと)(声:坪井智浩/同左)
- 真神学園高校3年B組の担任教師で、担当は生物。10月9日生まれ、O型。ぶっきらぼうで無愛想な言動により、生徒たちからは敬遠されている。要所要所で主人公たちの前に現れ、含みのある一言を残していく。いつもタバコ(しんせい)を吸っている。『剣風帖』のある章でのみ、操作が可能。
- 天野絵莉(あまの えり)(声:増田ゆき)
- 7月26日生まれ、B型。フリーの敏腕ルポライター。とある事件を追っていた時に主人公たちと知り合い、以後は彼らの側面支援を行うようになる。マリア・アルカードとは友人関係。
- 岩山たか子(いわやま たかこ)(声:長谷川たか子/沢海陽子)
- 新宿中央病院院長。1月2日生まれ、B型。表向きは産婦人科医だが、現代医学では説明不可能な怪我や病気も治療する。真神学園のOGで、当時は担任の犬神に憧れる普通の美少女だったが、その姿と引き換えに驚異的な治癒力を得て大柄な姿となり、外見年齢も年をとらない犬神を追い越してしまった。
- 新井龍山(あらい りゅうざん)(声:樫井笙人/塾一久)
- 風水師。中学時代の荒くれていた醍醐を更生させ、弟子入りさせる。主人公の両親の戦友で、一行の支援者の一人。
- 新宿中央公園で劉と共に暮らす老人。一見ホームレスのようにも見えるが、主人公の両親や龍山の戦友だった破戒僧である。同じく一行の支援者の一人。
- 秋月マサキ(あきづき まさき)(声:増田ゆき)
- 清蓮学院3年A組。11月26日生まれ、A型。神秘的な絵を描く事で知られる天才画家で、星視の力を持つ車椅子の少年。というのは表向きで、実際に登場するのはその妹の薫(かおる)。本物の柾希は敵に襲われて昏睡状態にあり、自らも足の自由を失った彼女が身代わりとなる。この事を知るのは御門、村雨、芙蓉、龍山の4人のみ。
- 九角天童(こづぬ てんどう)(声:加瀬康之/勝杏里)
- 龍洲の宮(りゅうずのみや)高校3年。3月18日生まれ、B型。異形の集団「鬼道衆」を支配し、「外法」と呼ばれる『力』を操って様々な怪異の事件を裏から操る赤髪の男。
- 柳生宗崇(やぎゅう むねたか)(声:樫井笙人/同左)
- 天龍院(てんりゅういん)高校3年C組。7月25日生まれ、血液型不明。真紅の学生服を身にまとって闇に跳梁し、圧倒的な威圧感を備える年齢不詳の謎の男。
[編集] アニメ
2007年1月19日より、東京魔人學園剣風帖 龖(とう(龍龍))というタイトルでアニマックスにて毎週金曜 23:00~23:30放送。
原作者でもあるゲーム版監督今井秋芳はアニメ版について、「ゲームそのままのアニメ化ではなく、魔人世界を再構築したもの」とだけ言及している。また、今井秋芳はアニメ版には原則として原作者として以上の関わりを持たないが、タイトル選定およびロゴデザイン確認、アフレコ立会い(声優への演技指導)など、細部での協力は行っていることを携帯サイトの日記にて報告している。
同年4月より、アニメ版設定によるラジオドラマ『学級日誌』がfm osakaにて放送開始。
スタッフ
- 原作:今井秋芳
- 監督:石平信司
- 企画:桶田寿宏、臼井久人、積准文、三浦亨
- 企画協力:エム・クリエイト、村上亜樹
- シリーズ構成・脚本:根元歳三
- 脚本:雨宮ひとみ・寺崎敦子・石平信司
- キャラクターデザイン・総作画監督:中井準
- プロップデザイン:鈴木典孝、小川浩
- 美術監督:永吉幸樹
- 色彩設計:友野亜紀子
- 撮影監督:佐藤正人
- 編集:右曲章太
- 音響監督:小林克良
- 音楽:根岸貴幸
- 音楽制作:ビースタック、イマジン
- OP・EDテーマ:ACID
- プロデューサー:中林太、松本正義、山崎史樹
- アニメーションプロデューサー:松嵜義之
- アニメーション制作:ビースタック/AICスピリッツ
- 制作協力:アミューズソフトエンタテイメント、ANIMAX
- 製作:魔人製作委員会
アニメサブタイトル
外法編
第壱夜「逢魔ヶ刻」
第弐夜「桜下春怨の遭遇」
第参夜「人ならざる力」
第四夜「集えものども」
第五夜「夢地獄」
第六夜「生地獄」
第七夜「鬼道衆」
第八夜「穴の女」
第九夜「激しさと優しさで」
第拾夜「菩薩眼」
第拾壱夜「散花離別する命」
第拾弐夜「九角復興」
第拾参夜「外法の谷」
第拾四夜「堕ちる星」
金曜23:00枠(MEGA ZONE) | ||
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英国恋物語エマ | 009-1 |
[編集] 関連する項目
[編集] 外部リンク
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